2008年12月5日、桃山晴衣さんが亡くなりました。
12世紀の流行歌謡集『梁塵秘抄』の復元プロジェクトなど、日本民族音楽学にとって、そして日本の音楽界にとって最も大切な一人であった桃山さん。
その早すぎる死は残念でなりません。
桃山晴衣さんの残した音楽遺産に、一人でも多くの方がふれてくれることを心より祈り、コミュニティを立ち上げさせていただきました。
《桃山 晴衣プロフィール》
大叔父に長唄・住吉慈恭(人間国宝)を持ち、6歳より三味線を始め、60年桃山流を設立。
その後、古典に憧れ、四世宮薗千寿(人間国宝)の生涯ひとりの内弟子となり、さらに芸を深める。
74年以降、日本の音楽の生まれた状況、生きている状況を探すため各地の子守歌、古謡、わらべ歌を訪ねる。
世界の民族音楽、特に東南アジア・サハラ・イスラム・インドなどの楽器と音楽を吸収。
80年 12世紀の流行歌謡集『梁塵秘抄』を作曲、伝統と民族音楽のエッセンスを美しく融合させた独自の音楽世界を切り拓く。
83年以降 シルクロードに三弦の源流をたずね、日本各地の縄文遺跡踏査とともに、民俗文化や芸能を訪ね、 アイヌ音楽を学んで、歌の源流に迫る。
90年、91年 ピーター・ブルック演出『テンペスト』の音楽と歌唱を担当。
92〜94年に舞踏家、大野一雄とともに『小栗判官照手姫(おぐりはんがんてるてひめ)』を合わせて5回の公演を行う。
94年 パリの太陽劇団で一ヶ月、110余時間のワークショップ指導。
95年 五木寛之作『蓮如』(前進座)の音楽(うた)を担当。
94〜97年 新作 今様浄瑠璃シリーズ『夜叉姫』『照手姫』『浄瑠璃姫』を発表。
著書に『恋ひ恋ひて・うた三弦』(筑摩書房)。そしてプロデュースとその活動は多彩 。
2000年前半は新譜『梁塵秘抄 II』をリリース。京都・大原三千院、熊野ほかでコンサートを開始
公式HPです↓
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