動くハルク。
本名: ブルース・バナー。
ハルク以外の呼び名は知らない。超人ハルクの”超人”はハルクの正式タイトル、インクレディブル(意訳:信じられない) ハルク、の意訳だと思われる。
Story :
優秀な科学者ブルース・バナーは自ら開発したガンマ爆弾 (原理は不明。ガンマ線を大量に放出するらしいが) の実験中に実験場に紛れ込んだリック・ジョーンズ少年を助けようとして被爆してしまい、以来未知の放射線の影響で興奮すると緑色の巨人ハルクに変身するようになってしまった。それ以来歩く迷惑と化した彼は行く先々で問題を起こし、政府にも追われ (全く制御効かなくてスーパーマン並みの怪力を持ち、しかも放射能撒き散らす男がいたらそりゃ迷惑だろうよ) る日々を送った。細かい経緯は不明だが変身当初の時期にソーらと共にアベンジャーズを結成、初代メンバーとなっている。
…数年前 (連載時としては1980年代後半) にはバナーの知性を取り戻し、自らの意志でハルクへの変身をコントロールできるようになりそれを認められてそれまでの騒乱?行為については大統領の恩赦を受けた。この直後にシールドの要請を受けての衛星軌道上でのオペレーションの最中に異星の生命体に寄生されニューヨークに飛来、スパイダーマンと戦っている。
その後 (連載時としては1990年代初頭) にはハルクはブルース・バナーとグレイ・ハルク、グリーン・ハルクの3体に分離した(http://
その後彼はオンスロートの戦いに参戦。当初はオンスロートに思考を支配されケーブルと戦ったがケーブルの支援で己を取り戻し、オンスロートに復讐戦を挑む。当初はアベンジャーズとそりが合わずスタンドプレイに走るがオンスロートに軽くあしらわれ、さすがに反省してヒーロー連合に加わった。最後の戦いではアベンジャーズが捨て身の突撃でオンスロートのシールドを破った後にX-MENのジーン・グレイの精神操作の助けを受けて自ら最強のグリーン”サベッジハルク”形態に変身しオンスロートに肉弾戦を挑み、怒りを爆発させてオンスロートのアーマーを完全破壊した。エネルギー体となったオンスロートに身体を与え攻撃させるというアベンジャーズ捨て身の、最後の特攻のさなか倒れ伏していたハルクからバナーが分離し、彼だけがオンスロートを倒すためアベンジャーズや多くのヒーローとともに異世界へ消えていった。この結果、リボーン世界と通常のマーヴルユニバースの二つの世界に暫らくの間ハルクが存在することとなった。
リボーン世界では、バナーは秘密結社ヒドラに引き起こされたガンマ爆弾の暴発によって誕生。アイアンマン等と死闘を演じた。一方通常世界でのハルクは構成要素 (バナー) を失い、余剰エネルギーを扱いかねて徐々に衰弱していった。この時期にアポカリプスに敗北し洗脳されて彼のホースメン、”ウォー”と化して暴れたりもした。
ヒーローズ・リターン後に二つのハルクは出会い、再び融合したが、そのハルクは以前のように自らの意志に関係なく変身し暴走する巨人に戻っていた。そのような状態で妻と再会した (スマート・ハルクになった際に生き別れになっていたらしい) バナーだったが妻のベティは重度の放射線汚染 (ハルクの身体から放出されているガンマ線その他) で倒れた。自分と暮らすことが妻の病の原因であることに苦悩しながらも治療方法を模索するバナーではあったが、結局ベティは死亡した。
体重約500kg、身長は2.7m程度。
交友関係:
アベンジャーズとは共闘することも多いが基本的に気まずい。輸血によってハルクの力を得た従姉妹の弁護士、ジェニファー・ウォルターズ (シーハルクhttp://
能力:
地を裂き山をも砕く超超超怪力は怒りの感情によってさらなるパワーアップを遂げる。スーパーマンの腕力が公称で「80万tの物体を持ち上げる」であるのでハルクのパワーは「実質」それ以上のものと推定される。なおマーヴル的には地上最強級というと「100tの物体を持ち上げる」レベルでハルクもその水準ということになる。これだとソーやアイアンマンやX-MENのコロッサスに並ぶということになるが、実際にはハルクの腕力はこれらのヒーローよりも更に一段上の位にあるとされている。脚力もすさまじく、飛行能力こそ持たないものの対地効果で遥か上空まで跳び上がり、その要領で長距離を移動することもできる。しかもジェット機を追い越し、核ミサイルを受け止めるスピードで…。…反射神経や敏捷性は人間レベルと推定される。スタミナは腕力同様超超人レベルであろう。耐久力に関しても極めて強靭な表皮と防衛能力を有し、素で大気圏外へ出てそのまま大気圏突入できるほど!。再生能力もマーヴル最強級であらゆる傷や病気、魔法、毒など全てを恐ろしい速さで治癒させる。なお以上の肉体的能力に関してはすべて怒りの感情によって大幅なパワーアップを遂げる。
また、特定の人物に会う必要に迫られたときに、本能でその居場所を知ることができるという不思議な特技も備えている。さらに両手を激しく打ちあわせることで大音響と衝撃波を引き起こし、敵への牽制とする独特の持ち技もある。