「円盤(UFO)はいるのか、いないのか?」
もちろん最初はそんな興味からこの世界に入るんだけど、いつのまにかそんな事どうでもよくなっちゃって『円盤本』を読むことのみに執着し、その現実から遊離した魅力に取り憑かれちゃった人のコミュニティです。
テーマは「退屈な日常からの<ささやかな>脱出」。
お勧めの円盤本はぜひとも追加してください。円盤本であるならば矢追さんだろうとニラサワさんだろうと、肯定/否定/懐疑、名書/奇書/駄書、誰でも何でも構いませんし、その辺分け隔てして考えるつもりはありません。
---------
さて、オカルトたるUFOのどこが悪いかというと、まず頭脳に悪い、精神によくないと思う。
精神によくない以上、きっとからだにも悪影響がでるだろう。両方やられた結果として、残念ながら人生を誤ることも多いと思う。
それではどうして精神によくないか?
UFOあるいは空飛ぶ円盤の世界は本質的に錯乱しているからである。それは不条理が支配し、昼の世界の論理の届かない領域──理性とか常識なんかは通用しない場なんだ。話せば分かる──なんて近寄ったら、えらい目にあう。こんな世界に深入りしてしまったら、よほど強靱な精神の持ち主でもないかぎり、まともな状態で戻ってこれないのも無理はない。
このようにUFOというのは非常に危険である──あらゆるオカルトが本質的にそうであるように。
危険で悪いなら放っておけばいいじゃないかというと、これがそうもいかない。UFOというのは、危ないのと同時に、そして、まさにそれがゆえに、僕たち人間という存在の根源、あるいは世界というものの本質を考えるうえできわめて重要な鍵を握っている──僕はそう信じているからだ。
(『天に光、地に妖精』/稲生平太郎/別冊歴史読本特別増刊58『オカルトがなぜ悪い!』より)
---------
空飛ぶ円盤の魅力の一つは、信奉者であろうと懐疑論者であろうと、誰でもシャーロック・ホームズになって、謎を探求することを楽しませてくれる、という点にある。
(『人類はなぜUFOと遭遇するのか』/C・ピーブルス著/皆神龍太郎訳より)