初期ルネッサンスを代表する巨匠フィリッポ・リッピ
(Fra Filippo Lippi,1406-69)のコミュです☆
現実を感じさせる空間構成と、流麗な線描と繊細で豊かな
色彩による人物の世俗的で甘美な表現を行なう独自の様式を確立。
世俗や官能と聖性を併せ持つ作品は同時代のフラ・アンジェリコと
同様に隆盛してゆくフィレンツェ派の発展において極めて重要な
役割を果たした。幼い頃に両親と死別し孤児となりカルメル会の
修道院に引き取られる。同院の修道士として画家ロレンツォ・
モナコやカルメル派のマザッチョに絵画を学び、強く影響を受けたと
推測されている(リッピの弟子のボッティチェリとマザッチョの
接点となる)。その後、パトヴァやフランドル地方で画風を独自の
様式へと発展させ、宗教画や肖像画などの傑作を残す一方、数多くの
スキャンダルを巻き起こした。最も有名な話は1452年から長期滞在した
プラートで50歳の頃に起こした修道女ルクレツィア・ブーティとの駆け
落ち(自宅に連れ帰った模様)で、一大スキャンダルになり修道院へ
出入り禁止になるも、リッピを高く評価していたコジモ・デ・メディチの
計らいによって法王より還俗と結婚が許され、後に同じくフィレンツェ派を
代表する画家フィリッピーノ・リッピなど、2人の息子を授かった。
息子でボッティチェリに習ったフィリッピーノ・リッピ
(Filippino Lippi,1457-1504)のネタも大歓迎です♪
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