岡崎 宏三(おかざき こうぞう)
1919年(大正8)1月12日〜2005年(平成17)1月13日
「ト書きが撮れるキャメラマンでなきゃ駄目だ」
戦前から映画カメラマンのキャリアをスタートさせ、80歳を超えても撮影を続けた。作品のジャンルは、ドラマはもちろん、ドキュメンタリー、アクション、喜劇、ミュージカル、時代劇と幅広く、撮影作品は150本近くに上る。
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東京都出身。1935年(昭和10)16歳で新興キネマ東京撮影所に撮影助手として入社し、青島順一郎キャメラマンに師事。1940年(昭和15)『愛の記念日』(伊奈精一監督)で一本立ちした。
1953年(昭和28)の『アナタハン』ではカメラオペレーターとしてJ・フォン・スタンバーグ監督と組み決定的な影響を受けたという。その後、川島雄三、豊田四郎、小林正樹、五社英雄ら数多くの名監督と様々な作品を手がけた。また海外の監督と組んだ作品も多く、国際的な活動でも注目された撮影監督である。
代表作に以下がある。
五社英雄監督「御用金」69、篠田正浩監督「無頼漢」70、山本薩夫監督「華麗なる一族」74、宮城まりこ監督「ねむの木の詩」74、市川崑監督「吾輩は猫である」75、小林正樹監督「化石」75、堀川弘通監督「アラスカ物語」、77熊井啓監督「お吟さま」78、木下恵介監督「衝動殺人・息子よ」79、パウロ・ローシャ監督「恋の浮島」80、森谷司郎監督「漂流」81、丸山誠治監督「南十字星」82、今井正監督「戦争と青春」91
生涯現役を貫き、2003年(平成15)にアフガニスタンで撮影した『アイ・ラヴ・ピース』が遺作となった。
2005年(平成17)没。享年86。
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