■原作/チャールズ・ディケンズ『骨董屋』
■番組データ
1979(昭和54)年10月から1980(昭和55)年5月まで東京12チャンネル(現・テレビ東京)系列で放送された『キリン名曲ロマン劇場』シリーズの作品のひとつ。物語は『アニーローリー』をテーマ曲に、『ロンドン橋』『庭の千草』他のイングランド・スコットランド・アイルランドの有名な民謡が数々流れる中、展開する。
■あらすじ(ネタバレ注意)
19世紀初めのイギリス・ロンドンで骨董店を営んでいた老人トレントは、貧困のために金貸しキルプから金を借りるが、期限までに返すことができなかった。彼は孫娘のネルを連れて、死んだ息子の妻ローザ(ネルの母)と孫息子マリオ(ネルの兄)が住んでいる家に逃げた。ところが、その家には既に誰も住んでいなかった。近くで出会った村人の話では、ローザたちは「パラダイスに行く」という言葉を残してこの家を去ったという。トレントとネルはそのパラダイスを目指して旅を続けることになった。
その旅は決して平坦なものではなかった。金貸しキルプと彼に雇われている弁護士ブラスがネルたちを執拗に追いかけてくるのである。キルプは差し押さえたにもかかわらずネルが持っていってしまったオルゴールを取り返すために(彼の目的はそれだけではなかったのだが、ここでは割愛する)、ブラスはネルと結婚するためにトレントたちを追い回すのであった。
また、彼らを追う者はキルプ一味だけではなかった。トレントの店で働いていた少年キットと謎の男も、トレントとネルを追っていた。
旅を続けて半年、ネルたちはアイルランドの北部に至った。ここでキルプは海の底に沈み、ブラスも逮捕される。そしてついにネルとトレントはパラダイスにたどり着いた。ネルはようやく母と兄に会えるという喜びで胸がいっぱいだった。しかしここで衝撃の事実を聞かされ、寝込んでしまう。そこへネルたちを追いかけていた謎の男が現れ、ついに正体が明かされる……。
■声の出演
ネル…麻上洋子
トレント…峰恵研
キット…太田淑子
謎の男…曽我部和行
キルプ…熊倉一雄
ブラス…八代駿
ローザ…高橋直子
ほか
■サブタイトル
1、夜明けの脱出
2、パラダイスへ行った母
3、売られたネル
4、つかのまのしあわせ
5、嵐の一夜
6、母の面影
7、鳥になった少年
8、危険な山越え
9、クリスマスイブの出来事
10、波止場の追跡
11、よろこびの船路
12、パラダイスはどこ?
13、消えたオルゴール
14、つかまったネル
15、さよなら・おじいちゃん
16、キルプのわるだくみ
17、秘密の家のお客さま
18、兄さんがいた?
19、花の女王
20、ジュリエットの恋人
21、古城のゆうれい
22、おじいちゃんの秘密
23、幸運のぼろきれ王子
24、追いつめられたキルプ
25、愛の楽園
26、希望の旅立ち
■参考にしたサイト
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■ウィキペディアの『ネル』の項目
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(作品を調べる際に、まずこのサイトを読むという人が少なからずいるので、何かこの作品について知っていることがあれば、書き足してみてはいかがでしょうか。この決して有名とは言えない作品を世に広める契機になるかと思います。)
■検索用キーワード
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