このコミュでは、2008(平成20)年4月26日に長野で行なわれた聖火リレーで、妨害行為を行なったとして長野県警に逮捕されたタシィ・ツゥリン(Tashi Tsering/札西慈仁)さんの不起訴処分と即時釈放を求めてきました。
タシィさんは亡命チベット人2世で、父は中国のチベット侵攻後の1959年、チベットからインドに亡命し、その地で生まれました。その後1990年代に台湾国籍を取得して以降台湾に在住、現在はチベット青年会議台湾支部の副主席を務めています。
タシィさんの父は紛争の最中、政治的理由で中国公安当局に拘束され、死刑を宣告された。しかし執行の前日、一か八か、小さな窓から絶壁に向かって飛び降りて脱走、一命を取り留めた。その後、夫婦で当時7歳だった兄を連れて2週間かけて、命からがらヒマラヤ山脈を越えたという。紛争は直接経験していないが、父親の壮絶な体験がタシィさんの心に刻まれているのは言うまでもありません。
タシィさんは、4月26日に長野で行われた北京オリンピックの聖火リレーにおいて、卓球日本代表の福原愛選手の走行中に「Free Tibet!」(チベットに自由を!)と訴えて警備隊に突入したため、長野県警長野中央署に現行犯逮捕されました。タシィさんは威力業務妨害の容疑をかけられて長野県警に48時間身柄拘束され、送検後も20日間にわたって拘留され続けました。
その一方で、聖火ランナーの隊列に卵を投げつけた数名の日本人は送検されることなくすでに釈放されているほか、日本人に対する暴力行為を行った中国人は警察官の前での蛮行にもかかわらず、なんと逮捕すらされていません。
タシィさんは5月16日に逮捕から20日ぶりに釈放されましたが、長野簡裁が下した略式命令はこの容疑では異例の厳罰といえる罰金50万円。不起訴処分を求めてきた者としては、非常に残念と言わざるを得ない結果でした。
中国政府の横暴や日本政府の姿勢次第では、今後もタシィさんと同じようなような仕打ちを受ける人が再び出る危険が十分考えられます。そのため、このような思いをする人を二度と出させないという意思表示のために、当分の間コミュは存続させていただきます。
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