映画監督 中川陽介
【プロフィール】
1997年沖縄を舞台にしたオリジナル脚本「青い魚」で監督デビュー。翌年、同作品でベルリン映画祭に正式招待されることになる。ゆったりとしたカメラワーク、沖縄の強烈な光と影を意識した照明などが、海外で大きな評価を得る。
2000年2作目「Departure」を脚本・監督。前作同様ベルリン映画祭で高い評価を得た本作品は、日本に先駆けドイツ、スイス、オーストリア、フランス、イタリアなど欧州各国で劇場一般公開される。なお、この作品の脚本は、NHKサンダンス映像作家賞で優秀賞を受賞。さらに上映された秋田十文字映画祭では、金賞、観客賞をダブル受賞した。
2001年には24Pデジタルビデオカメラ撮影とアップル社のファイナルカットプロによる編集を前提とした音楽映画「FIRE!」を監督(脚本も)。それまでのゆったりとしたカメラワークから一転、テンポの速い編集で、勢いのいいドラマを作り上げた。
2003年、ホリプロ製作作品、「真昼ノ星空」を監督(脚本も)。主役に中華圏で今絶大な人気を誇る王力宏(ワン・リーホン)と日本のトップ女優鈴木京香、そしてホリプロの新人、香椎由宇を迎えたこの作品は、日本、欧州のみならず、広くアジア圏を狙った作品となっている。
なお、映画「真昼ノ星空」は2005年ベルリン映画祭、ニューヨークMoma主催「NEW DIRECTORES/NEW FILMS」映画祭、サラエボ映画祭、東京国際映画祭(ある視点部門)に正式招待され、翌年、東京、名古屋、大阪、京都、広島、沖縄、台北で公開された。
【フィルモグラフィ】
・「群青 愛が沈んだ海の色」(2009)
・「真昼ノ星空」(2004)
・「 Fire! 」(2002)
・「 Departure 」(2000)
・「青い魚」(1998)