島原 花扇太夫
京都生まれの京都育ち。
先代尾上菊之丞師に日舞を学び、
3才にて初舞台。
宮内庁神楽を多静子師に学ぶ。
人間国宝山村たか師に地唄を学ぶ。
華頂短期大学幼児教育科卒業。
幼稚園教諭を経て島原の世界へ入る。
島原太夫
島原の廊は、天正17年(1589)豊臣秀吉の公許で開かれました。
京の六花街の中一番長い歴史があり、他の花街と異なるのは、島原には、
『太夫』が存在することです。
昔は、公家の社交場とされ、それ故に太夫には、今でも正五位の位を与えられます。
太夫は、いわばサロンの主で自分のサロンへ招く者は
太夫自身が選択し太夫が首を振れば
どんな高貴なかたでも一歩も上がれなかったのです。
主な活動
島原にてのお座敷はもちろん
この頃は各ロータリー・ライオンズ・女性サークルや
各企業・中学・大学等での講演活動に全国へ活動を展開している。
演題は「太夫のひとりごと」
太夫文化とその歴史、あるいは女性としての生き方等を講演、
京都弁で語る太夫の素顔が好評をよんでいる。
どんな所へでも依頼があれば、太夫文化保存のため、
出かける日々である。
以下は英日新聞である「RAFU SHIMPO(羅府新報)」
にて掲載された内容です。
第23回「ジャパン・エキスポ」が30日、ロサンゼルス・コンベンションセンター
(ウエストホール)で開幕する。
同日と12月1日の2日間、会場狭しと各種の日本文化を紹介する。
今年は会場に「大江戸ストリート」と「京都の都」を設置。
「大江戸ストリート」では職人らが日本の伝統的な工芸の数々を
紹介し、「京都の都」では茶会や琴の演奏などが行なわれる。
見ものの1つは、京都島原の「輪違屋(わちがいや)」
の花扇太夫の登場だ。
太夫らは現在、京都で行なわれる各種の伝統行事に参加したり、
京都を訪れる観光客らに独特のセレモニーを披露するなどしているが、
昔は、京都の貴族らが開くサロンの主を務めた位の高い貴族であった。
サロンで貴族らをもてなすため、日本舞踊、茶道、生け花、和歌などで
極めて高い水準のスキルを身につけることが要求されたのだ。
花扇太夫はもともとは幼稚園の教諭だったが、27才で島原に入り、
現在では最年長のベテランとして伝統文化の普及に取り組んでいる。
島原の歴史についてこれまで独学してきたが、昨年「大きな視点から
太夫の歴史、存在を見つめ直したい」と、同志社女子大学の