博多埠頭で大陸の風を感じた多凹てい(おおくぼてい)と
夢室久(ゆめむろひさし)によって立ち上げられた実験演劇集団、
次郎粉座。
ウィーン・アクショニズムとスタニスラフスキー・システムを
理論的支柱とし、軍手主義を貫くその演劇的地平に顕れる
複数のアメリカは、ニューヨークを魔村と定義づけることにより
呪術としての娯楽の可能性を浮き彫りにしている。
第一回公演「七つの大罪」、
第二回公演「アダムの恥骨星」、
第三回公演「軍鳥のメリークリスマス」、
第四回公演「星の動きと税率の変動についての考察」、
第五回公演「春雨城の傘騒動」、
第六回公演「鳥になったおっさん 〜カラアゲ作戦悲話〜」
第七回公演「青年劇場 勤労の樹
女子神秘塾冒険譚 〜メロンベリーの惨劇〜」、
第八回公演「鳥のソナタ」。
次郎粉座はその公演の題材により
破組・卑組・腐組・屁組・捕組に分かれる。
卑組は地球最古の種族ホーホー族をめぐる年代記および
そのスピンオフサーガの演劇的探究を主旨とする。
(※座長 夢室久による解説。)