- 詳細 2023年6月21日 16:12更新
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世界的な文化人類学者にして記号論者。
道化の民俗学・トリックスター・「中心−周縁」理論・スケープ・ゴート、ヴァルネラビリティーといった概念をもとに、知的挑発を行い、文化状況を攪乱させ、文化の創造に携わる人々にインスピレーションを与えてきた人。政治・文学・映画・演劇……とジャンルの垣根を越えて飛び回り、縦横無尽に論じるそのスタイルは、文化人類学を超えて、広範な影響を及ぼし、＜たのしい知識＞のさきがけとなった。
彼の研究生活は、大きく三段階に分かれる。
（Ｉ）人類学に、道化の民俗学というテーマを持ち込み、ダイナミックな構造変動論を打ち出した時期。
（II）「中心-周縁」理論を構築し、『文化と両義性』によって文化記号論の分野で確固たる位置を占めるに至った時期。
（III）幕末から昭和初頭にかけての文化史を、挫折や敗者という観点から歴史人類学的に読み直す作業に入った時期。
【主要著作】
｛著作］『アフリカの神話的世界』『人類学的思考』『本の神話学』『歴史・祝祭・神話』『文化と両義性』『道化の民俗学』『道化的世界』『世界の歴史6 黒い大陸の栄光と悲惨』『シンポジウム 差別の精紳史』『知の祝祭』『知の遠近法』『新編人類学的思考』『日本民俗文化大系8 石田英一郎 河童論（後に「河童のコスモロジー 石田英一郎の思想と学問」と改題）』『仕掛けとしての文化』『道化の宇宙』『知の旅への誘い（中村雄二郎との共著）』『文化人類学への招待』『書物−世界の隠喩（編著）』『FOOT WORK−足の生態学（共著）』『文化の活性化（大江健三郎、中村雄二郎との共編著）』『見世物の人類学（ヴィクター・ターナーとの共編著）』『文化の詩学Ｉ』『文化の詩学II』『語りの宇宙 記号論インタビュー集』『SCRAP BOOK1 笑いと逸脱』『SCRAP BOOK2 文化と仕掛け』『週刊本1 流行論』『演ずる観客 劇空間万華鏡1』『火まつり（編著）』『祝祭都市 象徴人類学的アプローチ』『スクリーンの中の文化英雄たち』『林達夫座談集 世界は舞台（編著）』『SCRAP BOOK3 冥界遊び』『文化人類学の視角』『身体の想像力』『越境スポーツ大コラム（編著）』『学校という舞台 いじめ･挫折からの脱出』『モーツァルト好きを怒らせよう 祝祭音楽のすすめ』『中古日記・物語の文芸構造』『天皇制の文化人類学』『中古日記･物語の文芸構造 源氏物語を中心として』『「知」の錬金術』『オペラの世紀』『知の即興空間 パフォーマンスとしての文化』『のらくろはわれらの同時代人』『気配の時代』『宇宙の孤児 演劇論集』『病いの宇宙誌』『20世紀の歴史９大衆文化(上)1900〜1945 夢,売ります（監修）』『トロツキーの神話学』『反構造としての笑い 破壊と再生のプログラム（監修）』『ヴェネツィア 栄光の都市国家（饗庭孝男、陣内秀信との共著）』『自然と文明の想像力』『「敗者」の精神史』『「挫折」の昭和史』『ひとはなぜ自然を求めるのか（河合雅雄、中村雄二郎らとの共著、講演記録） 』『映画伝来 シネマトグラフと｢明治の日本｣（吉田喜重、木下直之との共編著）』『魯庵の明治（坪内祐三との共編著）』『「知」の自由人たち』『日本肖像大事典（監修）』『踊る大地球 フィールドワーク・スケッチ』『敗者学のすすめ』『独断的大学論』『内田魯庵山脈 ＜失われた日本人＞発掘』『はみ出しの文法 敗者学をめぐって』『山口昌男ラビリンス』『知の自由人叢書［監修］』『いじめの記号論』
［対談集］『二十世紀の知的冒険 山口昌男対談集』『知のルビコンを超えて』『挑発としての芸術』『共同討議 書物の世界（高階秀爾、中村雄二郎との対談）』『知の狩人 続二十世紀の知的冒険』）』『フランス（蓮實重彦、渡辺守章との対談）』『ミカドと世紀末 王権の論理（猪瀬直樹との共著）』『周縁からの文化』]『山口昌男対談集 身体の想像力 音楽・演劇・ファンタジー』『古典の詩学−山口昌男国文学対談集』]『オペラの世紀 山口昌男対談集』
[翻訳]ジャック・ブリアール『青銅時代』、アンリ・ラブレ『黒いアフリカの歴史』、ユペール・デュシャン『黒いアフリカの宗教』、レヴィ＝ストロース『仮面の道』、オルネラ・ボルタ『サティイメージ館（日本語版監修）』
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ＧＳ・たのしい知識研究会
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