日本のフルートは、高い工作技術を背景に評価が高く、今や世界の数多くのフルーティストに愛用されるようになりました。
テオバルト・ベームの改良により、現代のような「ベーム式」のキーメカニズムをもつフルートが完成したのが、およそ170年前。一方、日本でベーム式フルートが作られるようになったのは、早くとも20世紀の第2四半世紀、今からおおよそ70年前のことです。
ベーム式フルートの歴史をメーカーに注目して追ってみると、まずはボンビル、ルイ・ロットなどのフランスのメーカーと、ハンミッヒ一族などのドイツのメーカーが重要になります。これらのメーカーによる作品は、現在も名器と称され、いまだにその人気は衰えません。
現代ベーム式フルートの歴史を語る上で、ヨーロッパの各メーカーに加え、アメリカの各メーカーも忘れるわけにはいきません。ヘインズは、銀管から直接トーンホールを作成する技法「引き上げカーリング」を完成させ、これによって軽い管体を、良い再現性でしかもコストを抑えながら作成できるようになりました。
パウエル、ブランネンブラザーズなど、近代ベーム式フルートの発展を支えるハンドメイド工房もとても重要です。多くの日本のフルートメーカーは、その製作技術、スケールおよびデザインを、ヨーロッパ製のフルートではなく「アメリカ製」のフルートに学びました。
アメリカ製のフルートにはどのような特徴があるのでしょうか? アメリカにはどんなフルートメーカーが現存している、または存在していたのでしょうか? どのメーカーがお好きですか? うんちく、自慢話大歓迎! たくさんお話ししましょう!
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