身近な環境問題対策として箸を持ち歩き、割り箸の使用を控えることを推進するコミュニティです。
1990年前後、マイ箸を持ち歩き、割り箸を使わないことが流行しました。石 弘之『地球環境報告』 (岩波新書)等により日本の割り箸消費のため世界の木材資源が浪費されていることが話題となり、割り箸の使用を控えて環境問題に貢献しようという動きが進んだのです。
しかし「間伐材は割り箸以外に使い道が無いので林業保護のためにむしろ割り箸消費は必要」という意見が広がり、1年ほどでブームは去りました。
しかし2007年現在、私は以下の理由により割り箸の使用節減・マイ箸の使用は地球環境に有益であると考えました。
理由−1 燃えるゴミを出すことを減らすことが二酸化炭素排出削減につながる
理由−2 従来割り箸以外に使い道が無いとされていた間伐材に「エタノールの原料」という使用法が生まれた。ゆえに林業復興のために間伐材を伐採することは割り箸使用以外でも経済的に採算の取れる仕事になった。
理由ー3 海外から安い輸入品に押され、現在では、日本で使われている割り箸のほとんどは中国からの輸入品である。
輸入品の多くは、割箸などを製造するために伐採した材木を用いており(ポプラは植林材を使用また建材には不向きでパルプ用材の中から径の太い15cm - 30cmの物を使用している)、乱伐や使用後の箸の焼却によるCO2の排出など、環境問題への影響が指摘されている(ウイキペディア http://
間伐材の新たなる利用価値については以下「よくわかる!技術開発―NEDO技術開発機構」http://
建築廃材や間伐材などの木質系バイオマスは、廃棄物として年間2,650万トンと多量に発生していますが、製材所で発電用や乾燥用に一部再利用されているものの、ほとんどが未利用のままになっています。木質系バイオマスを原料にエタノールを作ることができれば、安価な燃料用エタノールを供給できるばかりでなく、化石資源の消費を抑え、地球温暖化ガス(CO2)の削減に大きく寄与します。資源的に最も豊富な木質系廃棄物からのエタノール製造技術に関しては、1980年代より、全世界で研究開発が進められています。
一般に、トウモロコシなどの穀物からエタノールを作るときには、穀物に含まれているでんぷんを抽出し(糖化)、それを酵母(イースト菌など)で発酵させて製造します。しかし、木質系バイオマスの糖化液には、でんぷんを多く含む穀物(サトウキビやビートなどの糖質類)と異なり、従来の酵母では発酵しないペントース(C5糖)を多く含むので、採算性が低いという課題がありました。そこで、C5糖を発酵できるように、酵母の遺伝子組み換え技術を利用した酵母菌を使用します。また、効率的に脱水を行うゼオライト膜によるエタノール濃縮装置も開発しています。
木質バイオマスは、繊維質のセルロースやヘミセルロースとその他リグニンでできています。それらを糖化したときに、セルロースからはC6糖ができ、セミセルロースからはC5糖が多くできます。しかし、このC5糖は、従来の酵母では発酵せずエタノールとして回収できませんでした。そこで、遺伝子組み換えによる強力酵母菌をつかい、エタノールの回収率を大幅に上げます。
分離膜によるエタノール濃縮・脱水装置を開発しています。その結果、99.6%以上(水分が0.4%以下)に濃縮することができるようになります。(引用終わり)
バイオテクノロジーの発達により間伐材をふくむどんな木材でも立派に燃料に生まれ変わることについて解っていただけたでしょうか。
このコミュニティの主張に賛同いただけるかたはバッグに一組箸を忍ばせて外食の折には使用していただきたいです。そして同席者に「どうして割り箸を使わないの?」「割り箸を使わないと間伐材が売れなくってかえって環境破壊になるんだよ」といわれた時には食事のひと時に上述の意見を伝えて話し合って下さい。
そしてそれを他人に強制しないでください。わがコミュは「健康のためなら命もいらぬ」カルト教団ではありません。「できることをできる範囲で」「できないときもマイペンライ(ドンマイのタイ語・自分の失敗にも使う)が当コミュのモットーです。
このミクシィという大海に落とした一滴のしずくが大きな波紋になっていくことを祈ります。