間章(あいだ あきら・1946年ー1978年)
a.k.a. Aida Aquirax
立教大学文学部仏文科中退後、ジャズを契機とする闘争集団「日本リアル・ジャズ集団」にて活動、同時にジャズ評論を始める。75年、企画集団「半夏社」設立。78年8月、雑誌「モルグ」創刊。パール・フィリップス、ペーター・ブロッツマン、ハン・ベニングらの招待を準備するが、同年12月12日、脳溢血にて死去。
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私の関心は音楽がどのようにして個にまつわりつき、それを一種の抑圧の機能として閉ざしてゆくエゴ、文化、ナショナリズムをどのように解放してゆくかにある。ジャズはそうした私の関心のなかにあって、音楽が個においてのアイデンティティの呪縛とそれからの解放をめぐってもっとも鮮烈に闘われた豊かな場所であった。私は音楽を人間の可能性、解放の視点からとらえつづけてきている。
(『この旅には終わりはない』p184)
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思想というのは現実との相関の中にしか成立しない。そしてそれ自体が運動をはらみ、他者とのうずの中へ身を投げ出すことによってしか思想たり得ない。(同書)
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『エリック・ドルフィ』<訳書>
『時代の未明から来たるべきものへ』(イザラ書房1982)
『僕はランチにでかける』(柏書房)
『この旅には終わりはない』(柏書房)
『非時と廃墟そして鏡』(深夜叢書社1988)
など。
困ったときには