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Mr. Big(ミスター・ビッグ)はアメリカのハードロックバンド。1989年にデビュー、2002年に解散した。
Vo.:エリック・マーティン
Gt.:ポール・ギルバート (1988年-1997年)
→リッチー・コッツェン (1997年-2002年)
Ba.:ビリー・シーン
Dr.:パット・トーピー
デヴィッド・リー・ロスのバンド等で活躍していたビリー・シーンが、レーサーXのポール・ギルバートと出会い、後にエリック・マーティンとパット・トーピーが加わり、「MR. BIG」として1989年にアルバム「MR. BIG」でデビューする。
1991年に2枚目のアルバム「LEAN INTO IT」をリリース。ポップなメロディーとハードな演奏がほどよく合わさったこのアルバムは本国のみならず日本でもヒットとなる。このアルバムに収められた「TO BE WITH YOU」はシングル全米No.1となる。
1993年に3枚目のアルバム「BUMP AHEAD」をリリース。
1996年1月に4枚目のアルバム「HEY MAN」をリリースする。これまでの彼らのアルバムは一曲目に必ず「激しく、楽器陣が超絶テクニックを駆使したロックナンバー」を持ってくるという法則があったが、このアルバムにて初めてそれが破られた。同年11月には初のベストアルバム「BIG, BIGGER, BIGGEST!」をリリースし、その後活動停止に入る。日本での高い人気に比べ、本国ではそれほどの人気が獲得できていなかったため、マンネリを打破するためにビリーが他のプロジェクトを開始したのが理由とされる。その後活動再開時に今度はポールが「ソロ活動に専念したい」という理由でバンドを脱退。エリック、ビリー、パットはかつてスタジオで一緒に演奏した事のあるリッチー・コッツェンを招いてバンドを続行する事を決意する。
1997年に日本武道館でのライヴを収録した「LIVE AT BUDOKAN」をリリースする。初回盤は武道館と同じ八角形のアルミ製のケース(武道『館』とアルミ『缶』をかけた洒落と思われる)入りであった。
1999年にスタジオアルバムとしては通算5枚目となる「GET OVER IT」をリリースする。
2001年8月に6枚目のアルバム「ACTUAL SIZE」をリリース。しかしこの頃からビリーとエリックの仲が悪化しており、アルバムリリース直後に突然バンド側が「ビリーを解雇した」と公式発表する。しかしこの発表を不服とした創設者でもあるビリーは程なくしてバンドの解散を宣言することになる。最後に今までたくさん支えてもらった日本のファンの前でライブをしたいということで「フェアウェル・ツアー」と題して日本での解散ライブツアーを行う。最終公演に当たる2002年2月5日の東京国際フォーラムでのライブは後にライヴアルバム「IN JAPAN」に収録されて発売されている。
ギターのポール、ベースのビリーの2人は、電動ドリルにピックを取り付けて演奏する「ドリル奏法」の使い手であり、その際には必ず日本の工具メーカーであるマキタの電動ドリルを使用したことで有名。そのせいか、マキタはMR. BIGのコンサートツアーを後援したことがあるだけでなく、前述の「I Love You Japan」も本来はマキタの社歌として作られた曲であるなど、マキタとMR. BIGの関係は非常に深い。
日本のロックユニットB'zのアルバム『Brotherhood』に、ビリーとパットが数曲参加したことがあり、ビリーはその後2002年にベースのサポートメンバーとしてライブツアーに同行している。エリックは2004年にはB'zの松本孝弘ソロプロジェクトTMGにヴォーカルとしてメンバー参加している。また、B'zの楽曲『juice』をMR.BIGがレコーディングしたとされているが、世にはまだ出回っていない。