1940年から45年までフランスを統治したヴィシー政権を研究するコミュニティです。
ヴィシー政権は、フランスの法制史上、合法的に確立され運営された正統なフランス政権であり、ド・ゴール派がプロパガンダしたような単なる場つなぎ的な親独傀儡政権ではない。
第一次大戦時の英雄ペタン元帥を首班とするヴィシー政権は「国民革命」の名の下に「自由・平等・博愛」に代えて「労働・家族・祖国」を標語とし、政権内部には王党派からナショナリストまで、多岐にわたる右派が集結した。ペタン元帥自身も王党派であった。
大戦中、フランス国民のほとんど全てはヴィシー政権に対して順応的態度を示しており、反抗していたのはごく一部であったことに注意すべきである。
また、自由フランスを組織したド・ゴールは、ヴィシー政権からするならば、政府の意志を無視した「脱走兵」であり、自由フランスは何の正統性もなく、脱走兵グループによる連合国の「傀儡」集団にすぎないということになろう。
なお、日本が真珠湾奇襲をして第二次世界大戦に参加する前におこなったフランス領インドシナへの無血進駐は、日本とヴィシー政権との合意による。
画像は首相フィリップ・ペタン元帥。
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