高橋紹運
- 詳細 2023年8月1日 14:43更新
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★トップ画像：高橋紹運肖像 天叟寺 画：不詳 賛：峻嶺玄逸
★背景画像 ：岩屋城址にある城兵を弔う慰霊碑
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高橋 紹運（たかはし じょううん）
紹運は法名で、初めは吉弘鎮理（よしひろ しげまさ / しげただ）、後に大友宗麟の命令で筑後高橋氏の名跡を継ぎ、高橋鎮種（たかはし しげたね）と称した。
生誕：天文17年9月24日（1548年10月25日）
死没：天正14年7月27日（1586年9月10日）
改名：千寿丸→吉弘弥七郎→鎮理→高橋鎮種→紹運
戒名：天叟院殿性海紹運大居士
墓所：福岡県太宰府市の西正寺
岩屋城二の丸跡の高橋紹運墓
福岡県柳川市の天叟寺
福岡県大牟田市の紹運寺
主君：大友宗麟→義統
氏族：吉弘氏→高橋氏
父母：父・吉弘鑑理、母・大友義鑑娘（貞善院義誉静音）
兄弟：吉弘鎮信、紹運、女（戸次鎮秀室）、尊寿院（大友義統室）
正室：斎藤鎮実の妹（または娘）・宋雲院
側室：萩尾大学の娘・松尾殿
子 ：立花宗茂、統増、市郎丸（統重）、某
娘 ：甲斐/信解院（立花成家室）、
於千代/栄長院（小田部統房室）、
退清院（大友義乗室）、
嘉也/慈光院（立花親家室後に細川興元室）
豊後国守・大友義鑑の重臣・吉弘鑑理の次男として豊前国筧（現・大分県豊後高田市）に生まれる。義鑑の子・大友義鎮（のちの宗麟）と父・鑑理から一字ずつ賜り鎮理と名乗る。
初陣は13歳で永禄4年（1561）の第四次門司城の戦いと考えられている。永禄10年（1567）大友氏の家臣であった高橋鑑種が豊前国・筑前国・肥前国の国人と連携して謀反を起こした際、父・鑑理や兄・吉弘鎮信と共に出陣して武功を挙げた。
永禄12年（1569）大友宗麟の命により、高橋氏の岩屋城と宝満城の2城を継ぎ、名を鎮種と改めた。以降は北九州の軍権を任されていた戸次鎮連（立花道雪）と共に筑前国を支配した。
天正6年（1578）耳川の戦いで大友氏は薩摩国の島津氏に大敗を喫する。この敗戦により兄・吉弘鎮信と義兄・斎藤鎮実、さらに大友氏重臣の角隈石宗、佐伯惟教、田北鎮周など多数の有力武将が戦死。肥前国の龍造寺氏や筑後国の筑紫広門、筑前国の秋月種実らが大友領への侵攻を開始した。同年、鎮種は剃髮して紹運と号している。
その後、紹運を含む大友の筑前五城将（立花道雪、高橋紹運、大津留鎮正、大津留鎮忠、小田部鎮元、臼杵鎮続、木付鑑実）は秋月種実、筑紫広門、原田隆種、原田鑑尚、龍造寺隆信、宗像弾正、麻生元重、杉連並、問註所鑑景などの筑前、筑後、肥前諸勢力と数々の戦を繰り返した。
天正9年（1581）男子のいない立花道雪の度重なる要請により、嫡男・統虎を道雪の娘・�訐藺紊量四椹劼箸靴拭�これにより高橋家は次男・統増が継ぐこととなる。
天正12年（1584）の沖田畷の戦いで龍造寺隆信が討ち死にしたことにより、島津方の圧力が強まる中、道雪らと共に筑後の支配を回復すべく戦った。
天正13年（1585）2月上旬から4月23日まで龍造寺政家、鍋島直茂など肥前、筑前、筑後、豊前連合軍およそ30,000余の大軍と数々の激戦があったが、紹運・道雪らの大友軍は9,800の劣勢ながら、いずれも見事で兵法、戦術や兵器、陣形を活用してしばしば局地戦で敵大軍を撃破し、討ち取った雑兵数百及び兜首計約470の戦果を挙げたが、龍造寺側に決定的な打撃を与えることができなかった。
天正13年（1585）9月、立花道雪が73歳で病没。これを好機と見た筑紫広門が宝満城を奪取するが、紹運は筑後遠征を中止して城を奪回。後に和睦し、広門の娘・加袮を次男・統増の正室に迎えた。
天正14年（1586）島津氏が大友氏を滅ぼすべく岩屋城・宝満山城のある太宰府まで北上。紹運は防御の薄い岩屋城にておよそ763名と共に籠城。島津軍の降伏勧告を拒絶し、徹底抗戦した。 約2週間に及ぶ岩屋城の戦いの末、紹運をはじめとする高橋勢は全員討死。岩屋城は陥落した。享年39。
岩屋城の戦いで紹運以下全員が玉砕したが、島津軍も戦死傷者3,000人とも言われる甚大な損害を受けた。島津軍は軍備立て直しのため時間がかかり、豊臣軍の九州上陸を許してしまう。紹運らの命を賭した徹底抗戦は結果的に島津軍の九州制覇を打ち砕くことになった。
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