ブータンの仏教は日本の儀式仏教とは違い、生活の一部である。ブータン仏教はチベット系の密教の流れを汲む。などという話は専門家に任せるとして、旅行者がブータン仏教を理解するうえで、重要なポイントは「転生」であろう。日本の浄土信仰では、死後極楽浄土に行くことを求めて、善行を行う。ブータンでは、死者は転生によって、また新しい生をはじめる。
仏陀(釈迦)も同じく転生を続けていることになる。それがダライラマであったりする。歴史上の仏教信仰に重要な役割を果たした高僧もまた転生仏ということになる。こうした高僧が仏陀や菩薩と同様に深い信仰を集めているのは当然と言えよう。
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