1922年、フランス・グランプリ(ストラスブール)
に出場するために生産された8気筒レーシングモデルから、真のグランプリ・ブガッティの物語は始まる。
このレースは、正式にはフランス自動車クラブ(AFC)
グランプリと呼ばれるものだが、カレンダーには最初
のモーターレーシング・イベントとして記載され、
その後続いた。この頃、グランプリという場合、
それはいつもACFグランプリを意味してた。
いつもポケットの中に野心を詰め込んでいた
エットーレ・ブガッティは、1920年に3ℓ8気筒モデル
(タイプ28)のプロトタイプを製作し、シャシー状態
のままながらパリとオリンピアのモーターショーへ
展示した。
実際には未完成で、あまり野心的な作品ではなかった。
これはロングホイールベース型のブレシア・シャシーに
8気筒エンジンを、組み合わせた簡素なモデルで、
1922年の末ごろに作られ、後にタイプ30として生産化
された。タイプ30自体あまり成功しなかったが、その後
10年から20年にわたってブガッティが生産した
レーシングやスポーツ、トゥーリングモデルなど優れた
8気筒モデルの長い系譜の始まりとなった。
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