- 詳細 2023年2月13日 08:57更新
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加藤嘉という俳優をご存知ですか？ 人生のベテラン、または中堅に達した映画ファンなら、知ってる人も多いと思いますが、若い映画ファンには「だれ、それ？」という人も多いでしょう。なかには加藤鷹なら知ってるという血気盛んな青年もいると思います。鷹ではありません。嘉です。「かとうよし」です。
では、「砂の器」という映画をご存知ですか？ 松本清張原作の名作映画です。加藤嘉を知らなくても、この映画をご存知の方は少なからずいると思います。または、「砂の器」と聞いて、「加藤嘉、ああ〜あの人ね」と思い出し、うなずかれる人もいるかもしれません。
そうです。加藤嘉は「砂の器」に出演しているのです。
といっても、主演ではありません。脇役です。加藤剛、緒形拳、丹波哲郎、森田健作、渥美清と豪華俳優がずらりと顔をならべた映画なだけに、映画紹介では彼の名前が外れることもあります。
だがしかし、この映画の本当の見所は、加藤嘉につきます。これは、映画をご覧になった方なら、賛同してくれると信じてます。
「主役を食う」という言葉があります。もちろん、人食い人種ではありません。脇役が主役を凌駕するというような意味です。この言葉は、「砂の器」の加藤嘉のためにあるといって過言ではないのです。
加藤嘉を知らない方、すぐにビデオ屋に全力で走って「砂の器」を借りてください。そして、彼の素晴らしさを思い知ってください。
もし、嘉さんを見て、「なんか、この爺さんの芝居、クサイな」と感じた人はもうこのコーナーに用事はありません。いますぐ、どこかに遊びに行ってください。
そーではなく、「嗚呼、涙がとまらない。嘉さん、あなたって人はなんという名優なんだ・・・」と感涙にむせんだ人はいますぐ、加藤嘉ファンクラブに入りましょう。善意あふれる貴方の入会をお待ちしております。 草々
