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サー・エドワード・エルガー

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詳細 2023年3月4日 07:17更新

 日本でエドワード・エルガーといえば、行進曲《威風堂々》と《愛の挨拶》といったほんの一部の曲でしか名前を知られていない。しかし実際にはエルガーは、三つの交響曲(あえて「3つ」と言い切ります)、幾多の管弦楽曲、二つの協奏曲、大規模な声楽作品、器楽曲から小規模なサロン音楽までというほぼ全てのジャンルの作品を残しており、彼の作品は今なお英国では盛んに演奏され続けており、ほぼ毎日英国内のどこかでエルガーの演奏会が行われている状態。
 ところが、このエルガーの人気も英語圏の国に限られてしまう。かつて作曲家黛敏郎がエルガーと夏目漱石の、そういう点が似ていると例えたことがあった。日本における漱石の知名度も、一歩海外へ出るとその名はほとんど知られていないというのが実情であり、確かにエルガーと似ているかもしれない。漱石を愛する人は、漱石の作品を他国の言葉で紹介すれば、必ず漱石の良さを理解してもらえると感じているのではないだろうか。エルガーの音楽もしかりである。
 彼の生まれ故郷ウースターにあるエルガー像は街のド真ん中にあり、歩いているといきなり眼前に現れてしまって意外な感じする。それこそ触ろうと思えば自由に触れる場所にあるのだ。そんなところにも「等身大の作曲家」エルガーの親しみやすさを感じ取ることができる。
 特に愛妻家として知られるエルガーにとって妻アリスの存在と、その支えは大きく、二人の愛の結晶を思わせる作品も多い。婚約の記念となった《愛の挨拶》、結婚3周年を祝った《弦楽セレナード》、また、自ら詩集を出版するなど作詩の才能もあったアリスの詩による、いくつかの声楽作品は、二人の共同作業といってもいい。
 そのアリスの突然の死は、エルガーから創作意欲を根こそぎ奪ってしまった。エルガーは友人に宛てた手紙でこう言っている。「私の成し遂げたことは、妻によるものが大きい」
 最晩年にエルガーは故郷ウースターで《交響曲第3番》、《スペインの貴婦人》の完成目指して急ピッチで作業を進めるが、1934年に亡くなってしまう。
 しかし、その後エルガーの業績に対する賞賛の声が高まり、その名声は今日の英語圏の国々で不動のものとなっているのは冒頭に触れた通りだ。
 最近、日本でも少しづつではあるが、エルガーを始めとする英国音楽への関心が高まりつつあるようだが、《愛の挨拶》《威風堂々》以外のエルガーの作品もぜひ聴かれるようになってほしいものだ。
 エルガーに興味のある方たちの自由な集いを作りたい思います。ぜひどうぞ。

エドワード・エルガー/希望と栄光の国
http://www003.upp.so-net.ne.jp/elgar/

愛の音楽家 エドワード・エルガー
http://www003.upp.so-net.ne.jp/elgar/econogeelgar.htm

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2005年6月1日

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カテゴリ
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