★アフリカの角★・・・アフリカ大陸東部に位置する半島。
その形状が「サイの角」に似ていることから「 アフリカの角(Horn of Africa)」と形容される。構成国は解釈によって多少異なるが、当コミュニティでは、この地域がトランスナショナルな関係においても出来るだけ全体を把握したいとの思いから、拡大解釈したく7カ国とし、ウガンダ・エチオピア・エリトリア・ケニア・ジブチ・スーダン・ソマリアとする。(*「ソマリア」から独立した「ソマリランド」は、国際的には非公認の為「ソマリア」に含むとする。)
アフリカは歴史上、特に冷戦崩壊後に表面化してきた各地域での紛争の多発などにより、中東を含むアジアと並ぶ世界の紛争地帯と呼ばれるが、とりわけアフリカの中でも「アフリカの角」「西アフリカ」「アフリカ中部・大湖地域」は難民問題の視点からも最悪の状況にある。この莫大な数の難民が互いの周辺諸国に流出し、その国の経済的負担や新たな紛争を生み出し、負の連鎖が続いている。また現在、スーダン西部のダルフール地域ではジェノサイドと化しているが、その実態はメディアさえ情報を掴めにくい悲惨な状況にある。
国際社会(特にアメリカ)は新たなテロリストの拠点と成りうる地域への事前の防止の為に、9・11テロ後ようやくこれらの地域に本格的に取り組みだした。しかしながら、成熟しきった紛争地帯はより複雑さを増し、人道支援・物資供給・インフラ整備さえままならない地域が依然多数ある。
以下各国の状況を外務省HPから抜粋
★ウガンダ共和国
北部地域では、20年に及ぶ反政府組織「神の抵抗軍」(LRA)との戦闘が継続しており、住民襲撃や略奪、児童の拉致が横行した。近年ウガンダ国軍による 掃討作戦等の進展によりLRAの勢力は大幅に縮小し、南部スーダン政府の仲介による、和平に向けた交渉が継続されているが、現在も200万人近い国内避難 民を抱える人道危機に直面している。宗教:キリスト教(60%)、伝統宗教(30%)、イスラム教(10%)
★エチオピア連邦民主共和国
エリトリアとは同国が93年にエチオピアから独立して以来緊密な関係を維持していたが、98年5月、国境画定問題を巡って武力衝突が発生した。アフリカ統 一機構(OAU)等の調停により2000年6月「休戦合意」が成立、同12月には包括的な「和平合意」が成立し、エチオピアとの国境沿いに国連エチオピ ア・エリトリア・ミッション(UNMEE)が展開しているが現在も膠着状態が継続している。またソマリア国境付近も緊張状態は続く。宗教:キリスト教、イスラム教他
(エチオピア専用コミュ)
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★エリトリア国
エチオピアとの国境紛争により破壊されたインフラ復興、兵士の動員解除及び退役後の社会復帰、難民・国内避難民の復帰等、多くの課題を抱えている。また紅海を挟んだ対岸の中東の国イエメンとも軍事衝突をしたこともあり、しばしば隣国との関係は悪化する。宗教:キリスト教、イスラム教他
★ケニア共和国
東アフリカにおける重要な安定勢力であり、周辺国より多数の難民を受け入れてきている他、近年、ソマリア、スーダンの内戦等域内の和平調停等に積極的に関与。タンザニア、ウガンダとの東アフリカ三国の協力関係である東アフリカ共同体(EAC)を推進。宗教:伝統宗教、キリスト教、イスラム教
★ジブチ共和国
旧宗主国仏をはじめ、全ての国との友好協力関係維持に努力。近年アラブ連盟の一ヵ国として近隣のサウジアラビアを中心とするアラブ穏健派との関係が深い。2001年9月の米国同時多発テロ事件以降は、従来から駐留する仏軍に加え、米軍基地が置かれ、独、西軍も駐留。宗教:イスラム教(94%)
★スーダン共和国
2003年2月頃より激化したスーダン西部のダルフールにおいて、同地域住民、特に婦女子に対する暴力行為の継続等により多数の国内避難民と難民が発生。 深刻な人道状況に対する国際社会の懸念は強く、2004年4月の停戦合意後、アフリカ連合(AU)による停戦監視及び和平交渉の仲介がなされた。スーダン政府によるダルフールへのPKO展開の同意が今後の課題。宗教:イスラム教(主に北部)、キリスト教(主に南部)、土着宗教
★ソマリア民主共和国
91年に再び内戦が勃発、現在に至るまで対立勢力間の抗争が続いており、全土を実効的に支配する統一政府は存在しない。しかしながら、2006年12月、暫定連邦政府が首都モガディシュ制圧。暫定連邦政府の支配地域が拡大しつつある。宗教:イスラム教 (95%)
*宗教の比率を記載したが、宗教に起因する紛争というわけではない。(スーダンの発端は北部によるアラブ化がそもそもの原因といわれるが)
当コミュニティでは、皆様の知見や情報をもとにこれらの地域における歴史の整理、現在の状況、今後の展望などを考察したいと思います。それを支える為に歴史学、人類学、政治学、経済学、宗教学、国際関係学、平和学、開発学などを専攻とする学生や研究者、そしてNGO・NPO、国連機関等で働いてる方・働きたい方、或いはジャーナリズムの観点から等、多方面のアプローチから問題提起や情報をシェアしていけたら理想です。もしくは、これらの地域にただ関心を持った、または持っている方の参加も大歓迎します。ということで雑談でも構いません。
戦争・紛争について一歩踏み込んで、
ただ反対というだけではなく
では実際問題として、
どのような背景があり
どのような問題があり
どのような解決策が残されており
どのようにその国を救い
どのように正常な営みを戦渦の人々に送らせられるかを
まずは市民レベルで考えていくのはいかがでしょうか。
まだ人数が少ないので、さしあたりトピックは御自由に。
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