幕末、薩摩藩主島津斉彬は、西欧の諸制度・科学技術を積極的に導入し、日本を西欧列強のような近代国家に生まれ変わらせる必要があると考えていました。斉彬、そして斉彬の死後に跡を継いだ忠義によって行われた集成館事業は、短期間に、かつ大規模に行われた事業で、明治維新後の日本近代化の礎を築いた事業と評価することができます。
しかし、関連の文書資料が少ないことなどから、集成館事業に関する研究は少なく、まだまだ解明されていない事実がたくさんあります。近年では、これらの事業を産業考古学的見地から見直そうという動きもあり、また集成館事業の中心地であった鹿児島市吉野町磯地区の「国指定史跡 旧集成館」は、産業遺産・近代化遺産として再評価しようという動きもあります。集成館事業については、これまで、歴史学を中心にした人文・社会科学の分野からのアプローチが行われてきましたが、近年では技術学・工学的な分野からのアプローチ、あるいは両者の共同研究の試みも始まっており、これらは、文部省科学研究費江戸のものづくり事業および鹿児島大学鹿児島学・薩摩のものづくり事業として研究が進められています。
本プロジェクトは、これらの動向をふまえ、研究者による研究のみならず、地域の住民たちが自らの手で「島津斉彬と集成館事業」について調べ、地域の歴史を再確認し、明るい未来のことを考えるためのものであります。
「島津斉彬と集成館事業」について、自ら調べ発表する人のことを「集成館リサーチャー」とし、そのリサーチャーの活動をサポートし、また啓蒙していくことを本プロジェクトの目的とします。
プロジェクトの具体的な活動は次の三つの柱からなります。
? 学校教育との連携
? リサーチャースクールの開講
? ホームページ「みんなの集成館」の運営
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●?島津興業HP
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困ったときには