『チベットの死者の書』(英語綴り Bar do thos grol)はラマ教の教典。臨終に際してラマ僧によって読まれる。エヴァンズ・ウェンツにより英訳され、近年各種のメディアを通して、日本でも広く知られているものは、特にチベット仏教ニンマ派のものである。ただし、チベット仏教信者間では、多数派を占めるチベット仏教ゲルグ派の『死者の書』の方がより一般的である。『死者の書』は、古代に埋められた教典として、両派とも仏典と位置付けているが、インドの初期仏教に由来するものではなく、チベットで成立した、特有の教典であるとされる。
「チベットの死者の書」は、深層心理学者カール・ユングが絶賛して以来、欧米の人々にも広く知られるようになった。また近年では欧米での臨死体験研究者から、その体験談との一致が指摘され、改めて注目されるに至っている。
「チベットの死者の書」は、チベットで僧侶が死者の枕許で唱えて、死者の魂が迷いの世界に再び輪廻しないよう、解脱の道を差し示すものである。ここで語られていることは当然のことながら仏教(正確には金剛大乗仏教)を元としているわけである。本書は正確には『バルドウにおける聴聞(トエ)による大解脱』という。
※チベット、密教、ダライラマ、ラマ教、ゲルク派、
ニンマ派、ユング、哲学、悟り、涅槃、神秘、解脱、
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