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卒論の調査をmixiでやるな

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詳細 2024年2月25日 17:34更新

卒論(卒業論文、卒業研究、卒研)のためのアンケートです!よかったらご協力お願いします!

というトピックが立った時どう思いますか?

1.答えてあげる
2.無視する
3.説教

ここは、あえて3を選んでしまう人たち、もしくは心境的には3だけど2の行動を取ってしまう人たちのためのコミュです。

もし、こういう人にムカついてしまって「ああ、一生懸命頑張ってる人をウザイだなんて!私は心が狭いのかしら?!」と悩む必要はありません。ここで注意する事は精神衛生上にもよいことですし、このような方法で卒論を仕上げようとする人を止めることは何より本人のためになるし、以下に示す理由からもドンドン説教&注意をすべきです。

※mixiで卒論の調査をする事には学問的に非常に問題があります。

1.mixiでは母集団の正確さを保障できない:mixiではプロフ詐称、複数アカウントが当然のようにあります。そういう行為そのものの是非は置いといて、そのような人が解答してもその答えを信用できるかどうか非常に疑わしいのです。もちろん、真の情報を名乗る人はいるでしょうが、mixiのように出入りできるアカウントが1000万を超えてしまったら嘘を言わない人がいない方がおかしいとおもいませんか?mixiは招待制でありながら、事実上「垣根」は消え失せたに等しくネットで適当にアンケート取るのと同じく良い社会調査にならないでしょう。100人が一回ずつ答えたのか、一人が100回答えたのかを回答者が完全に識別する術はありません。回答の有効性が普通のアンケートに比べて非常に疑わしいです。それでもmixiで調査をするならそのことを念頭に置かなければいけないでしょう。調査票配布などに比べて、解答の正確さが大幅に落ちることになります。

2.アンケート対象によっては回答にバイアスがかかる可能性がある:コミュニティごとにアンケートトピを立てた場合どうなるでしょうか?そのような場合は意図的な解答の誘導が可能になり、社会調査としての意義が失われます。例えば、スポーツ好きの人にスポーツ好き向けのアンケートを取るのならよいでしょう。しかし、スポーツへの意識一般に関するアンケートをそのような人たちに向けて行うと偏りがでます。例えば好きな事を表明している人に「スポーツが好きですか?」と聞いたら「ハイ」と答えるに決まっているのです。しかし、そのような事情を知らない人に「SNS“mixi"において300人に調査を行ったところ、ほぼ90%が好きと答えた。その年齢構成は20代が9割で、mixiを利用する人の中では若年層によるスポーツの支持率が非常に高いことがわかった」などと説明する文章がかけてしまうのです。そのような解答があったのは「事実」だとしても、やり方が間違っているため「真実」とはとてもよべません。でも、mixiで卒論調査なんて事を平気でできる連中ならやりかねません(理由は後述)。

3.CGIのアンケートはオモチャです(12/23トピックから引用して追記)
 この手の調査に一番使われているのがweb上でアンケートが作れるサービスです。外部リンクのWEBアンケートでよくつかわれるのがこれらのサービスですが、とんでもない欠陥を発見しました。 まさかとは思っていたのですが、単純なCGIで構成されているため何の制限も無く連続で解答する事が可能です。IPで解答制限をかけることができるものもありますが、プロキシサーバーを変えるなどすれば同じ人間が成りすましで解答する事が可能です。これの何が問題かといいますと、イタズラされる可能性も否定できませんが、一番恐ろしいのはデータが集まらなければ自分で答えて捏造する事ができます。捏造はWEBアンケートでなくてもありえますが、普通よりもはるかにやりやすいです。そしてこんなことを言うと「自分はそんなことをしない」という反論を受けるとは思いますが、このシステムの問題はあまりにもシステムが単純すぎて「不正をやってないことも証明できない」のです。紙ならば元データを集めればいいし、2次資料の統計を利用する調査もあります。ただし、一次調査資料を集める手段としては不完全どころか不適切です。

また、単純にデータを解答するだけでしたので、アンケートの不備を防ぐ機能は未回答に対する警告のみです。矛盾した設問に対してそれを防ぐ機能は付いてませんでした。例えば、複数回答可で「特に無い」と他の理由が並列されている時、同時に選択することが可能でした。しかし、エラーとはカウントされませんでした。

使うツールに拠っても、信頼性が失われるという事がよくわかりました。

※道義的に許せないこと。

1.マルチポストになりやすい:実際にやるかどうかはわかりませんが、このような調査は多くの解答を必要とするので、一人でも多くの人の目に触れさせたい。ということで、このような投稿をする人間はマルチポストを行う可能性が非常に高いです。マルチポストをすべきでないという基本的なネチケットがなってないばかりか、自分の利益誘導のためだけの行為なので非常に身勝手なものに感じられます。
たとえマルチポストでなくても、多くの人にとって「邪魔な情報=ノイズ」を撒き散らす行為は出会い系スパムとなんら変わるものではありません。意味の無い学生アンケートはスパムなのです。
そうしてそういう行為をする側は、それを見る人たちの気分を害し、貴重な時間を奪ってしまうと言う意識がありません。

2.「できるだけ楽しよう」と言う姿勢が見え隠れするところ:例えばmixiでなくてもネットの掲示板にこういうコピペを貼り付けてアンケートを取るための労力と言うのは非常に少ないものです。質問を考えて、コピペをするだけなので、後は寝て待ってたらいいということになります。また、答える側は何問も解答しなければいけなかったりするし、その質問自体が読みづらかったり意味不明だったりすればなおさら苦労を強いられる事になります。少なくともコピペよりは大変です。
にもかかわらず、免罪符のように「お願いします」「不適切ならすみません」「卒論のため」等と連呼したら許してもらえると思うのは非常に甘い考えです。少なくとも私は許せませんし、許しません。
また、mixiならば友好的に答えてもらえると言うのは人を信用しすぎと言うか、学問と世の中を舐めているとしかいえない姿勢です。ムカつく考え方です。
では、優れた学者、優れて無くてもプロの学者は社会調査のためにどれほどの労力をかけているかご存知でしょうか?もっとも手間のかかる調査は参与観察と言われるものです。この方法は調査対象の組織や社会に実際に溶け込んで調査する方法です。もともと民俗学者がやったりしたのですが、社会学者の中でも、警察学校、暴走族、ジャズバンド、黒人スラムなどに密着して取材を行い優れたレポートを書いた人ががいます(エスノグラフィカルアプローチ)。参与観察程でなくても、頻繁にインタビューを行うとか、直接アンケート用紙を持って対象にお願いに行くとか、多額の費用をかけてアンケート用紙を送ったりとか、電話をかけて不快感丸出しの対応されたりとか、ただのアンケートでもいい解答を集めるためにはこのような苦労を重ねて行われるのが普通です。自分の足で、もしくは金を使って信用できるところから集めたデータだからこそ価値が生まれるのです。
もちろんネットを使えば自分で出向く手間や、費用を大いに節約できますが、先述したように「信用性」と言う調査の中で一番大切な要素を失う可能性があるのです。これは、SPSS(統計処理ソフトの事です)にデータをぶちこんで有意水準が目標値を越したからそれでよいと言うというものではありません。そのような結果が出るようなデータだけ集める事が可能であるし、そうでなくても最初から正確なデータと呼べないものです(それは先述の通り)。

3.社会調査としてなってないアンケートが多い:社会調査の基礎を書いた本や教科書では、アンケート調査などでの「タブー」が解説されていることがよくあります。その中でも代表例として挙げられているのが「特定の解答に誘導するような質問」「一つの質問に二つの内容が含まれてしまっている」「アンケートの趣旨として不適切な質問」等です。これはハッキリ言って初心者だけのミスではなく、マスコミや官公庁の調査でもありがちな話です。
当然のように、mixiの学生卒論アンケートでもよく見られます。理由は簡単で、社会調査論の勉強を多少でもすれば、「ネットでアンケートをとっても良いデータが取れない」と言うことはわかります。そのようなことがわからない人間であれば、他の部分の勉強もおろそかにしている可能性が高く「どのような質問をすればいいか」「そもそも明らかにしたいことは何か」などもろくに考えずに見切り発車でアンケートを作ったとしてもおかしくありません。要するに、ネットで簡単に済ませようと考える時点で社会調査というモノを舐めている証拠なので、そんなヤツが作ったアンケートはお粗末な出来でも全くと言っていいほど不思議ではありません。

このコミュニティでは「卒論は真面目にやろうぜ」せめて「mixiでアンケートを取るのはやめて」と言う事を、論理的に、時にはそれを下敷きにして感情的に訴えかけます。

そのような趣旨に賛同していただける方、そこまで深く考えなくても「学生のアンケ、ウザ!」「卒論反対!」「卒論やめろ」「アンチ卒論調査!」「ヤダ!またアンケート?」と思った方、入って愚痴ったりしていただけるとうれしいです。

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2006年11月20日

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カテゴリ
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