私が彼の指揮を初めて見たのは、
N響オーチャード定期でブラームスをやったときです。
それ以前にもN響とはブルックナーをやって、
それもとてもすばらしかったそうです。
ライプツィッヒ放送響との来日のときには
ベートーヴェンを披露してくれて、
そののびのびとした歌心はまったくもって
ここちよいものでした。
新国立劇場での「カバレリア・ルスティカーナ」、
「道化師」の指揮ぶりを見ると、
やはり彼の真骨頂はイタリア・オペラなのでしょうか。
ドレスデンでの仕事をあたたかく見守ってまいりましょう。
なお、NHK音楽祭で聴いたウィーン響との
「フィガロの結婚」序曲、
分厚いながら小気味よく、
ウィーン響のやわらかく暖かみのある音とあいまって
ほんとうに見事なものでした。
いつか彼の、モーツァルトのオペラ
見てみたいものです。
ドレスデン国立歌劇場との来日公演では
やはりNHK音楽祭での「ワルキューレ」第1幕の公演がすばらしかっただけに、
当初の予定通り、彼の「タンホイザー」を聴きたかった、という気がしないでもありません。
でも、とにもかくにも、これからですね。