小池 修一郎(こいけ しゅういちろう、1955年〜)は、日本の劇作家・舞台演出家。宝塚歌劇団・東宝ミュージカルの演出で活躍している。
東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業後、1977年宝塚歌劇団に演出家助手として入職。
10年弱の演出助手を勤め上げ、1986年宝塚バウホール公演「ヴァレンチノ〜愛の彷徨〜」で晴れて単独の演出家として作品を世に出す。同作は杜けあき・美月亜優が主演(振付は宮本亜門)、好評を得て後に再演もされた(1992)。1989年には歌劇団本拠・宝塚大劇場でも初演出。91年、脚本・演出を担当した「華麗なるギャツビー」(原作:スコット・フィッツジェラルド/主演:杜)で評価され、菊田一夫演劇賞を受賞。
1996年、ドイツ語ミュージカルのヒット作「エリザベート」の宝塚版上演にあたり、潤色・演出を担当。男役重視の宝塚の伝統に沿って、死神トートを中心とした壮麗な恋愛劇に仕立て、日本の観客にわかりやすいように見直したこともあいまって宝塚版のヒットに貢献、以後「エリザベート」は再演の繰り返される人気作品となった(再演でも一貫して小池が担当)。宝塚でのヒットを受けて製作された東宝版(2000)も演出している。また「エリザベート」の作詞・作曲コンビであるクンツェ&リーヴァイによる「モーツァルト!」も、東宝ミュージカルでの上演の際、演出(2002)。
「ヴァレンチノ」や「華麗なるギャツビー」、「JFK」(1995/主演:一路真輝)、「失われた楽園」(1997/主演:真矢みき)、「カステル・ミラージュ」(2001/主演:和央ようか)など宝塚での演出作品ではアメリカをよく舞台に取りあげている。自身の作品の主題として、理想のため情熱を燃やしながら現実に敗れてしまう哀しさ、を挙げており、彼の視点でとらえた滅びの美学が印象に残る作品が多い。
このほかの作品には、「LUNA-月の伝言(2000年/真琴つばさ主演/紫吹淳がインターネットを悪用する極悪人を演じた)」などがある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://
より引用