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天国からのビデオレター

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詳細 2017年9月5日 20:58更新

今日、何故か、急に、もう一度観たくなりました。
日テレの「週刊ストーリーランド」で、たまたま観たのが、きっかけでした。
その時は、何年ぶりかに泣いた事を今でも憶えてます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ある病院の一室に母親が寝ています。
母親の名前は雅子。
その側には心配そうに見守る夫(浩)
そして、何も知らずにスヤスヤと眠っている娘(エリ2歳)

母親は重い病気の為、あとほんの少しの命しか残されていませんでした。

雅子「ね・・、約束して。私が死んだら・・」
浩「何言ってるんだ!そんなわけないだろ」
雅子「私がいなくなったら、この3本のビデオをエリに観せて欲しいの」
浩「やめろよ、そんなこと言わないでくれ。直ぐに良くなるよ、雅子の病気は・・」
雅子「パパったら下手ね(笑)わかってるのよ。もう、エリやあなたと過ごせる時間がないってこと。・・・だからビデオに撮ったの。」

それは、雅子が病室で、自分で撮影したビデオレターであった。

「ね、お願い・・。エリに観せる時をラベルに書いておいたから。その日が来るまであなたも絶対に観ないと約束して。・・・・ねっ?お願い・・・」
そして浩は、その3本を受け取った。

それから2ヶ月後・・・、初雪が降った日でした。
医師「22時32分、ご臨終です」
浩「雅子!」
エリ「どうしたの?、ねぇ、ママどうしたの?」
浩「ママはね、ママは・・・・」
幼いエリにはママが、母親が二度と目を覚まさない事が、まだわからなかったのです。

それから3ヵ月が経ちました。時々エリは・・・
エリ「お母さんは?」
浩「・・・」
エリは何故、母親がいなくなったのか理解できませんでした。でも、母親のいない寂しさは、日に日に増していったのです。
そして、春が訪れ、1本目のビデオテープを観る日がやってきたのです。

1本目「3歳のお誕生日を迎えたエリちゃんへ」
  「♪ハッピバースデートゥーユー・・
      エリちゃん、お誕生日おめでとう!
   きっとエリちゃんは突然ママがいなくなって、
   ビックリしていると思います。
   ママはね、ビデオの中にお引越ししました。
   だからエリちゃんのそばにいられなくなったけ
   ど、パパを困らせたりしちゃダメだぞ。
   ママはね、エリちゃんのこと、いつもここから
   見てるんだからね。

   さて、今からお誕生日プレゼントに、ママが
   エリちゃんに魔法をかけようと思います。
   それはね、エリちゃんが寂しくなくなる魔法
   です。いい、目を閉じて。ママが今から3つ
   数を数えます。1、2、3、ハイ!
   これでエリちゃんは世界中でパパが一番好き
   になりました。だからもう、ママがそばに
   いなくても、寂しくありません。
   パパの言うことをよく聞いて、仲良くしてね。
   エリちゃん、またここに会いに来るからね。
   それまでいい子にしててね。バイバーイ!」

その後もエリにとっては寂しい事や悲しい事は何度も訪れました。でもそれ以降、エリはパパを困らせることはありませんでした。なぜなら、「いい子にしていたら、また会いに来るね」というママの言葉を信じていたからです。
4歳になって保育園に入った頃、エリは母親が死んでしまったことに気づき始めていました。しかし、それを信じたくなかったのです。そして、エリの小学校の入学が目の前に迫ってきました。

2本目「小学生になるエリちゃんへ」
  「エリちゃん、元気にしていますか?
   エリちゃんがずっといい子にしていたから、
   約束通りママはエリちゃんに会いに来ました。
   エリちゃん、小学校入学おめでとう!
   入学式に一緒に行けなくて本当にごめんね。
   ママも楽しみにしていたんだけど・・・。
   あのね、もうエリちゃんは1年生になって
   大きくなったから、ママ、本当のことを打ち
   明けます。
   今ママのいるところは天国なの。
   だからエリちゃんにもう会えなくなりました。
   でもママはいつも天国からエリちゃんのことを
   見ています。だから寂しがったりしないでね。
   だってエリちゃんのそばには、大好きなパパが
   いるから平気だよね。

   さてママは今日も、エリちゃんにとっておきの
   魔法をかけようと思います。
   それはエリちゃんが少し大人になる魔法です。
   さあ、目を閉じて. 
   3つ数えます。1、2、3、ハイ!
   これでエリちゃんは、お家の仕事がいっぱい
   できるようになりました.じゃあ、またね。
   エリちゃん 、いい子にしていてね.
   バイバーイ!」

ママが亡くなったことがわかった後、エリは一生懸命に掃除や洗濯を自分から手伝うようになりました.なぜならパパを困らせると、天国のママが悲しむと思ったからです。

そんなある日、義母が浩にお見合いの話を持ってきました。しかし、浩は再婚する気がなかったので一度は断りましたが、エリの将来を考えお見合いする事にしました。浩が結婚する話をエリにした時、エリは自分の部屋に走って行き「エリのママはママしかいないのに」とママの写真を見て泣きました。
月日は流れ、エリがもうすぐ5年生になるある日のことでした。

浩「あ・・・エリ、パパの友達の久美さんだ」
久美「はじめまして。よろしくね、エリちゃん」

久美さんはとても優しく温かい人です.でもエリは久美さんに対して素直になれなかったのです.そして、エリにとって、もっとショックな日が訪れました.

浩「あのねエリ・・・パパ、エリに大事な話があるんだ。パパは久美さんと結婚しようと思っている.だから、これからは久美さんがエリの新しいママになるんだよ」

エリはパパの結婚を受け入れられないまま、新しいママがやって来る日を迎えてしまいました.その日は最後のビデオテープを見る約束の日だったのです。

3本目「新しいママが来る日のエリちゃんへ」
  「エリちゃん、パパと仲良くしていましたか?
   さて今日は、ママがエリちゃんに最後の魔法を
   かけるために会いに来ました。
   今日、ママはエリちゃんに「サヨナラ」を言わ
   なければなりません。エリちゃんがどうしたら
   幸せでいられるかをママは一生懸命考えました。
   そして、やっと答えが見つかりました。
   これからは、新しいママとパパとエリちゃんと
   仲良く3人で暮らしてほしいの。

   ・・・・・・本当は・・・本当はね(泣)
   ママは、ずっとエリちゃんと一緒にいたかった。
   今、背はどのくらいになったの?
   顔はパパに似ているの?
   そんなことさえも・・・ママにはわかりません。
   一人で天国になんて、・・・来たくなかった。
   できればあなたの成長をこの目で見届けたかっ
   た。あなたにボーイフレンドの話を聞いたり、
   ショッピングに行ったり、エリちゃんの花嫁姿
   をこの目で見たかった・・・。
   それも、・・・・・もうできない(泣)

   でもね、やっぱりエリちゃんがいつも笑顔で
   いてくれることがママの一番の幸せなの。
   ママはエリちゃんの幸せをいつまでも心から
   祈っています。ママに会えなくなっても寂しく
   ないように、今から最後の魔法をかけようと
   思います。
   それはエリちゃんがママを忘れる魔法です。
   さあ,目を閉じて。
   エリちゃんが新しいママととっても仲良くなれ
   ますように・・・・・・・。
   家族3人でいつまでも幸せに暮らせますように。
   そして・・・・(泣)
   ママと本当のサヨナラができますように・・。

   エリちゃん、
   元気でね、
   さようなら。
   ・・・3つ数えますよ。
   いい? 1・・2・・3・・  ハイ!」

3人の生活が始まりました。
エリは天国のママのメッセージ通り、新しいお母さんと
仲良くしました。でも最後の「ママを忘れてしまう」
という魔法だけは、エリには効かなかったのです。
そう、エリは、自分だけの心の宝石箱にそっとママの
思い出をしまい込んだのです。
それは、たとえどんな魔法をかけようと、決して消える
ことはないでしょう。
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製作スタッフ
絵コンテ   寺東克己
演出     岡尾貴洋
キャラクター 関修一
作画監督   乙幡忠志
美術監督   脇威志
音響監督   小林克良
効果     横山正和
調整     田中章喜
制作     シンエイ動画
制作協力   陸演隊

声の出演   
ナレーション  鈴木弘子
雅子      相沢恵子
浩       牛山茂
エリ(4,5才)田中エミエリ
  (12才) 須藤祐実
秀一      立原勇武
医師      山野井仁
久美      幸田夏穂

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