フランス西部ブルターニュ地方ナントの大貴族。
百年戦争中のオルレアンの戦いでジャンヌ・ダルクを軍の総司令官として支援しフランスの英雄となる。
イギリス軍に捕らえられたジャンヌ・ダルクが1431年に火刑にされた頃から、人生がゆがみ始める。自分の城に閉じこもるようになったジル・ド・レは、錬金術師を招いて鉛を黄金に変える術に没頭し、黒魔術に傾倒、残虐な悪魔礼拝の信者へと豹変した。
魔術師・錬金術師のプラレチ(プラレーティとも)から「悪魔を呼びだすためには少年の生き血を捧げなければならい」と言われたため、幼児を次々と誘拐し、生贄の儀式を始めた。ジル・ド・レはもとから血への渇望が強く、男色の趣味があった。
百年戦争の真最中だった当時は、戦争で両親を失った子供たちが街中をさまよっていた。ジル・ド・レは老婆と屈強な部下を使って、孤児たちを集めさせた。城に連れ込んだ男児に対し、断末魔の叫びに酔いしれながら、生きたまま首に刃物で頭を切り落とした。
次第に残虐行為はエスカレートする。手足をバラバラにすることもあれば、釘をつけた棒で子供の頭をメッタ打ちにすることもあった。少しずつ切り刻み、できるだけ苦痛と悲鳴を長引かせながら、噴出する血液を見て興奮、自慰に耽った。
腹を切り裂いては傷口から手を入れ内臓をつかみ出しひきちぎり、その臭いを嗅いだ。死体で肛門性交や口淫することもあった。山のような生首をコレクションし、美少年の首を暖炉の上に飾った。
被害者の数は推定600-1500人程度(150人は確実といわれる)。
裁判時に自ら死刑を求刑、1440年10月26日36歳で火刑。
シャルル・ペローの童話「青ひげ」のモデル。
※「プロファイル研究所」から抜粋させてもらいました。
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◆参考
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