常岡一郎先生は修養団体「中心会」の主幹として戦前、戦後の日本の大きな精神的よりどころとなりました。
月刊誌である「中心」もほとんど先生が書かれた物です。
「中心会」は先生一代ということで、残念ながらその没後はあまり知られることもなくなりました。
しかし、先生から薫陶をうけた方々により、その思想は
連綿と受け継がれ、その著作も再刊されてきています。
わかりやすいお話は、今の私たちにはとても有益ですので、ここに紹介したく考えコミュを作成しました。
◎中心の聖願(中心思想をまとめたもの)
中心のある処に平均が保たれる。平均がとれてこそ一切の平和と安定が与えられる。人類の病み煩い、なやみ、くるしみは中心を遠ざかっていることを天が教えられているのである。
人は誰でも平和を求め、安定を願ってやまない。
しからば、中心を求め、中心を守ることを忘れてはならない。
大宇宙の中心、世界の中心、国家の中心、社会、団体、一家一身の中心は何であるか。どこにあるか。
これをはっきり掴むことが、人類生存の尊い唯一の道である。
天体無数の星が、各自の中心をめぐって、一糸乱れぬ
統制と運行をつづけて行く。そこに大宇宙の平均と平和と安定とがある。
人類もまた、各自の立場に立って、その分を知り、一つ一つの中心を通して、より大きい中心へ統制さるべきである。
人は天命の組み合わせを通して、絶対の力に統制されていることを知らねばならぬ。この力に守られて、人類の一人一人が、団体の一つ一つが、一日も早く均整のとれた幸福な歩み方をする日を念願して止まぬ。
◎中心思想の学べる所
NPO法人 中心大学
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中心大学は中心思想をまなぶ集いです。
ゼミ形式なので大学と呼んでいます。
中心大学の設立趣旨
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◎現在、再刊して入手できる常岡先生の著作
(NPO法人 中心大学 HP参照
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「闘病の五千日」
「運命をひらく心」
「たましいと心」
「心のせいじん(成人)」
「流転」
「反省」
「常岡一郎選集(1)〜(10)」
「中心百巻」
「生き方考え方」
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↑で『生き方 考え方』の一部が閲覧できます。
◎常岡一郎師の略歴
○ 明治32年福岡県生まれ、慶応大学理材科在学中、卒業前に結核にたおれ、学を捨て、闘病と求道に入る。
○ 昭和10年修養団体『中心社』を創設。月刊誌『中心』を逝去直前まで出し続ける。養護施設中心学園、養護老人ホーム中心荘を経営して社会福祉に貢献。「中心山荘」をつくり、更に健康学園を創建。かねての持論である5健運動を推進。
○ 昭和25年、参議院議員に当選。12年間国政に参画する。
○ 昭和44年、勲二等瑞宝章を賜る。
○東奔西走、講演と執筆にあけくれ、平成元年九十歳で逝去。
その生涯はまさに見事な運命転換の実証であり、説かれた教えは多くの人々に影響をあたえた。
困ったときには