ウェス・アンダーソンコミュのバウスシアター再生署名運動へのご協力のお願い

いつもお世話になっております。

ご存知の方も多いかと思いますが、ウェス・アンダーソン作品を
上映してきた数少ないスクリーンの一つであり、一昨年には
『ファンタスティックMR.FOX』の爆音上映なども行った
東京地区のウェス・アンダーソン好きには密接な関係のシアターである
吉祥寺バウスシアターが、明日、５月３１日をもって閉館します。

思えば『ライフアクアティック』などを、ほぼ単館で上映していた
恵比寿ガーデンシネマも休館してしまってから、随分と経ちますが、
現在、有志の手によって、黒沢清監督や映画評論家で爆音映画祭主催のboid社長である
樋口泰人さんらが呼び掛け人となって、バウスシアターの復活＆再生に関して
吉祥寺のある武蔵野市に助力を嘆願する署名活動が展開されています。

賛同署名サイトを読んでいただければ状況は、わかるかと思いますが、
施設老朽化の費用助成の誓願もありますが、それ以上に、問題となっているのは
バウスシアターのある土地をもつ、お寺さんとの借地権の問題が閉館に関する
最も大きな要因となっているようで、映画という芸術文化施設であり、
ミニシアターの草分けともいえるバウスシアターの役割の大きさを示すことで、
その調停を武蔵野市にお願いしたいということが最大の趣旨になっています。

もし、ご興味がおありになり、またサイトなどをお読みになって、ご賛同を
戴ける方がいらっしゃいましたら、ネット署名によって、シネフィルとしての
連体を示して頂けないでしょうか。

ウェスは、ようやくメジャーになりつつありますが、それでも、まだ、
上映館は少なく、そうしたスクリーンが減ってしまうことは、今後、
新作を観る機会と場所が減ることを直接的に意味しますし、
才能ある非ハリウッド資本の映画作家たちの作品を上映するスクリーンを
維持していくことは、ウェスに継ぐ、次なる才能を見出すという
私たちシネフィルにとっての楽しみが奪われていくことにでもあると
考えています。

ご興味がおありの方は、まずは、下のサイトをお読みいただければ幸いです。

http://bausonbaus.s2.weblife.me/

p.s.
以前に一部報道で、ある監督が「バウスの名を冠した映画館を再興する」と述べたことが話題となり、バウスの社長やboidの樋口が賛同したかのような記事が幾つかの新聞に掲載されました。
しかし、爆音映画祭の公式ページで述べられていますが、これは、その監督が両者の了解どころか挨拶すらろくにない状態で勝手に発言したことに尾ひれがつけられ、報道の際に鉄則であるはずの事実確認もなされないまま配信された記事であり、boidなどからは正式に抗議がなされています。
バウスの再興や、バウスでの爆音映画祭などについての今後は、何も決まっていない白紙の状態で、このままいけば、閉館後、取り壊されて消えてなくなるだけです。
こうした事実確認を怠った報道によって、バウスが再興されると誤解されてしまっている方もいるようですが、そのような計画は全く（少なくともバウス側は）関知されていません。