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mixi歯科相談(インプラント)コミュのインプラントの傾斜埋入について

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みなさま、はじめまして。

私は現在、歯科学部に通う学生です。
インプラントについて興味があり調べているところ、疑問が生じたので質問させてください。

質問は、「傾斜埋入」についてです。

埋入部位の骨幅や厚さが足りない場合、インプラントを傾斜させて埋入する方法があるようです。

しかし、ここに疑問が生じてしまいました。

ほぼ垂直方向にかかる咬合圧に対し、インプラント体が傾斜しているとすると、
不均衡な加圧・加重がされますよね。
その際、オステオインテグレートが得られなかったり、インプラント周囲骨に炎症・吸収が起こりそうな気がするのです。そもそも、ブラキシズムや垂直方向以外の加圧はよろしくない(禁忌の)ような気も・・・。

「傾斜埋入」というものにエビデンスがあるのでしたら、ご教授いただけませんでしょうか。
論文等も紹介していただければ幸いです。

みなさま、お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

コメント(4)

セルジオ越後さん、はじめまして。

学生さんなのに熱心で素晴らしいですね。(^_^)

>その際、オステオインテグレートが得られなかったり、インプラント周囲骨に炎症・吸収
>が起こりそうな気がするのです。そもそも、ブラキシズムや垂直方向以外の加圧はよろし
>くない(禁忌の)ような気も・・・。

→もっともなご質問だと思います。(^_^)

 ケースバイケースで様々な要素に気配りしながら対応を考えていく必要があると思っています。既にご存じだと思いますが、インプラントと骨の結合は天然歯の場合とまったく違います。

 私の師匠の小宮山先生は、インプラントと骨の関係を説明なさるときに、バケツに入ったセメントの中に棒を差し込んだイラストを使う事があります。
 セメントの中に差し込まれた部分の長さや傾きについては、セメントが柔らかいあいだは様々に影響しますが、完全に固まった後は、影響が非常に少なくなるわけです。

 咬合圧をどの時点でかけるか、また何本のインプラントをどのように連結するのか、ということでも、予後に大きな違いが生じる可能性があります。

 また、複数本埋入する場合には、わざとインプラント同士の平行性を崩して、角度を変えて埋入することもあります。それは三脚をイメージしていただけるとわかりやすいかも知れません。

 天然歯ではあり得ないような角度で埋入することの利点はケースバイケースで沢山あります。もちろん、良い結果を得るために配慮しなければならないこともケースバイケースで様々あります。それらは、こういうところでとても言い尽くせるものではありません。
 頭を柔らかくして傾斜埋入法の利点と欠点について勉強なさると、とても楽しいかもしれません。(^_^)
 
 エビデンスや論文に関しては、私はあまり得手ではありません。
歯学部はたくさんありますが、歯科学部というのは、おそらく、あそこか、あそこ、ですよね・・・・・、いやー、学部の学生さんからでも、インプラントの質問が出てくる、しかも、結構トレンディーな・・・・・。
 まあ、それはいいですけど、・・・・・
 本題に入ります。
 現在、傾斜埋入に関してのエビデンスにあたるようなコンセンサスレポートはないと思います。ですが、傾斜埋入に対する研究や論文はいろいろあります。
下記に示したのは、開業医の先生が英論文を和訳して掲載してくださっているものです。
 この件に関する肯定的な意見は、あるメーカーに偏った研究報告や臨床報告でが多いように思います。もし、さらに詳しくいろんな文献を見てみたいということでしたら、この論文の最後にある文献というところに論文を図書館などで検索してみて下さい。このような調べ方を孫引きといっています。そして、その論文に引用されている文献をさらに探す。といった方法がよいと思います。また、当然ですが、新しいものから読まれることをお勧めします。全部読むのは(特に外国の文献は)大変ですので、抄録(abstract)から読んで、知りたい内容のものを見つけてください。
 おそらくここに引用されているものは傾斜埋入に対して肯定的なもの、あるいは否定していないものが多いのではないかと予想されます。
 最近、学会などでは影響力の強い特別講演や教育講演・シンポジウムなどではその発表者やその研究機関がサポートを受けている企業を発表の前後で明らかにしていることが多いようです。これは大変よいことだと思います。虚偽を発表するということではなく、スポンサーに不利益になる発表を行わないことはある意味止むを得ない事であり、そのことをある程度バイアスをかけて判断することは聴衆や読者が当然行うべきことであると思います。今後も更なる知識を得ようとされるときには、そのようなある種、批判的な目を持って知識を深めていってください。
http://www.ishiyama-dental.com/houyaku/3496B20D-2AAB-49E8-8860-431F6F51AA8E.html
 ちなみに、これは私見ですが、必ずしも歯軸方向に植立する必要はないと思いますし、歯根とは形態も物性も違い、骨との結合様式も違うにもかかわらず、歯軸方向でなければならないという考えには賛同できませんが、咬合力のかかる方向や位置とインプラントのプラットフォームの面がずれてしまう場合には、インプラント体(フィクスチャー)やアバットメントにかかる応力がこれらに対し、破壊的な力となってしまう可能性があるので、限界はあると思いますし、アバットメントとフィクスチャーに生じるマイクロムーブメントが及ぼすマイクロギャップとその周辺に起こる感染の問題もあると思います。この点(後者)に関しては昨日まで東京で行われていた日本口腔インプラント学会のメイン会場での話題でもありましたもっとも、ホットな話題です。おそらく来年度のJSOIの2巻あたりに要旨が掲載されるのではないでしょうか?!とわいえ、今回の学会の演者がマイクロムーブメント・マイクロギャップに対してきわめて強いインプラントを販売する会社のサポートを受けているということも含めて判断材料にしなければならないということも付け加えておきます。
 政治などでは明らかに、これは朝日・毎日っぽいなあとか、サンケイ・読売っぽいなあとかがありますが、医学や科学の分野でも当然そのような傾向はありますので、注意深く、できるだけニュートラルな立場から知識を広げ、深めていってください。繰り返し申し上げますが、これは金銭によって事実がゆがめられているということではなく、研究や開発にはスポンサーが必要であり、自分たちの開発したものを認めてもらうための説得競争が積み重なってエビデンスになるのだということですので、これから、学問を深めていこうとする学生さんはご理解ください。
 ちなみに、東歯の井出先生が、今回の東京でのJSOIの学会で、学部教育でもインプラントが入っていて、国試にも出題されるようになってると言っておられましたが、時代ですね。

チンコウアンさん、詳細な書き込みありがとうございました。とても参考になりました。(^_^)

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