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台湾独立と日台両国安全保障問題コミュの台湾総統選を間近に控え、今台湾在住日本人としての為すべき事

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いよいよ、台湾総統選が明日に迫りました。

今思っていることを忘れない為、にここに記しておきたいと思います。

まだまだ、見識が未熟ではありますが、是非ともご意見を頂きたいと

思います。



私が台湾に住んだ理由



私は学生時代を中国、韓国で長く過ごし、同年代の彼らと交友を結ぶう

ちに、彼らとの歴史観(特に対日)の違いへの驚きと己の歴史に対する

無知さ加減への憤りから、日本へ戻った後、自分なりに懸命に近代史

中心に歴史を勉強し直しました。

結果、台湾という存在が忽然と浮かび上がって来ました。



今更申すまでもありませんが、日本の近、現代史の中で台湾との絆を語らずして、今の日本を語ることは出来ません。



「今、東アジア社会で生きて行く日本人として、台湾を深く理解しない

限り真の日本人にあらず」



という思いが日に日に深まって来ました。



当時、私の会社はご多分に漏れず中国ブームで中国へ目が向いていましたが、半ば無理やり「台湾経由中国、東アジア戦略」を提唱して、中国の法人設立資本の一部を台湾に持って来て、3年前に台湾に会社を作り、

1年半前から自身も台湾に居を移し生活することとしました。

中国で成功している極僅かな日本企業の成功要因を分析すると、何らかの形で台湾企業、台湾人が関わっているということは、報道こそほとんどありませんが世に隠れた事実であります。これはビジネス戦略としては大変的を得た戦略なのではないかと、自分自身を納得させていますが、心の出発点としては前述の日本人として台湾を理解したいという気持ちから、台湾に身を置く事にしました。



私の接する台湾人の3つのグループ



前置きが長くなりましたが、台湾と深く関わり始めて数年が経ち、

今回の総統選に向けて、私なりの台湾人と接する現場感覚を記してみようと思います。




私が今の生活で日常生活している台湾人を大雑把に年齢別、職種別に大分すると大きく3パターンに分類できます。



まず第一のグループに、70代以上のご年配のグループ層です。

これまで李登輝学校に3度ほど参加させて頂き、台湾歴史や政治状況を学習したり、産経主催の日台スカラーシップのスポンサーになって、日台学生交流企画に参画したりしました。

そこには、日本精神の魂が骨の髄まで宿った、いわゆる日本語世代と言われる台湾老兵の諸先輩方に多くの指導を頂きました。この方々は言わずもがな、鉄壁とも言える謝氏支持です。

もちろん、台湾人意識はとても強い。民進党を必ずしも諸手を挙げて支持する訳ではない。

むしろ、この7年間の民進党執政についてはかなり苦々しく思っている風潮もある。

しかし、ここで台湾人による主体性の流れを戻してしまうことがあってはならないという強い危機感が鉄壁の謝氏支持へと突き動かしています。

年代、職業、国籍こそ違え、私の今の感覚に最もしっくりくるグループです。

しかし、台湾の数十年来の歴史上、その下の世代との断絶は依然深刻で、特に後に述べる20代後半から30代の今回選挙のキャスティングボードを握る青年世代に与える影響力はかなり限定的であるということです。



第二のグループに、会社の取引先の経営者や幹部層の方々は40代、50代を中心とする経済第一線を担う若い世代です。

この方々は日頃私がビジネス上で最も多く接する方々です。この方々とお話をしていると如何に台湾のビジネスが中国依存をしているかが敏感に感じられます。

私も中国に会社を設立し月1は中国の会社のメンテナンスに訪中しますので、その手の話で盛り上がりますが、彼らはほぼ100%と言って良い位、「国民党政権復活=経済復活」の信奉者達でこの神話に異論を挟み込む余地は無いほど信じ切っています。

私は既に民進党政権で事実上の開放をしているに等しい対中国経済開放政策が、今更国民党になったところで、何が変わるのか果たして疑問に感じています。

されど、そういった神話がかなり浸透しているのも事実です。短期的にはこの民衆心理が株価を大きく好転させたり、対中投資を更に加速させることは軽視できないと思います。

しかし、中長期的には海底トンネル開通による「木更津状態」になってしまうことは必至だと思います。都内と海底トンネルで開通することになった千葉の木更津は長い不況から脱却できるだろうと誰もが予測しましたが、実際に開通すると、一時的に物珍しさで都内からの観光客が押し寄せたものの、その後は地価下落率NO.1、駅前の象徴としてSOGO撤退など、

不況に拍車がかかってしまいました。地元の人まで買い物は東京都心へ行くようになり、地域経済は麻痺。大都会東京に吸収されるようになってしまったのです。



この7年間の民進党政権による経済失速は、民進党の小出し的な対中経済開放し、事実上自由にヒト・モノ・カネのさせ、台湾あらゆる資源を流出していることにあります。

現在の投資制限の引き下げや中台直行便などの議論は利便性に多少の差があるだけで、既に投資は事実上無制限、人の往来(中国人の往来は依然一定の制限があるものの)も無制限に等しい状態です。

いくら名目上の制限があれ、ざるのような抜け道があるのにその抜け道を利用しないほど経済感性において台湾人は鈍感ではありません。

よって、「馬氏が勝てば中国経済が開放されて景気が良くなる」と信じている人達は、現在の制限が何の意味も成さない程、事実上既に開放され、ヒト・モノ・カネが行ったきりになっているという「木更津状態」に気付かずにいると思うのです。

大樹に拠りかかかる安易な政策は一時的なモルヒネに過ぎず、長期的には衰退を生むことになるのは必至でしょう。

目先に囚われず、行ってしまった分以上のヒト・モノ・カネを呼び込むこと、また、台湾域内での内需拡大をしっかり考え抜かれた経済施策でなければなりません。



話がそれましたが、この層の方は上記のような議論を真っ当に出来る土俵すら作らせない雰囲気を持った方が大勢です。

上記認識をしている方もいらっしゃるのでしょうが、それでも尚短期的な利益を求めている為、国民党政権になって欲しいのかもしれません。

特筆すべきは彼らも「台湾人意識」となると半数以上は台湾人と認識する方々だということです。

台湾人意識が即ち、謝氏支持とはならない構図が一番見られるのはこの層の方々の特徴と言える

と思います。



そして第三のグループに、台湾で設立した会社の社員や現地の知人友人達は20代、30代中心とする若い世代です。

台湾は日本の人口構造とはかなり違い、人口のボリュームゾーンは今30直前の28、29歳あたりが今最も多い人口層です。台湾版新団塊世代とでも言いましょうか。

日本が今や還暦を迎えた団塊世代が常に消費を牽引してきたように、台湾でも消費や流行の成り立ちはこの20代後半から30代前半の青年層の動向を無視しては語れません。

この台湾新団塊世代の人達とも心許せば、台湾の将来のことも話し合って来ました。

まず彼らの主体意識は恐らく9割超えるほど台湾人意識が浸透しています。

では、彼らが台湾人意識に比例してすんなり謝氏支持かというと決してそういう訳でも無いのが現状です。



このグループは、前述した家庭内や育った環境から第一のグループ(祖父の世代または祖父に影響を受けた親の世代)から影響を受ける人もいれば、第二のグループ(会社や組織の上司や先輩)から影響を受ける人もいます。

よって、主張は様々で混在しています。しかし、台湾人意識の影響から割合としては謝氏支持の方が優勢に感じます。しかし、彼らの主張は前述の第一、第二のグループほど強くはありません。



そんな彼らは前回の立法院選挙への関心は低く、私のインタビューの感覚では3分の1程度の投票意志だったのに比べ、今回の総統選挙は8割以上の人が投票に行くと「一応」言います。この一応と書いたのは、仮に仕事が入った、雨が降った、デートがあるなどの事情があるとあっさりと投票を諦めてしまう人も含まれているからであります。

いずれにしても、緊迫した接戦が予想される今回の選挙において、人口ボリュームが最も厚いこの層がキャスティングボードを握ることは間違いないと思います。



世論調査では台湾人意識は7割を超えたとありますが、私の現場感覚では既に85%を超えているのではないかと感じます。しかし、この主体意識が必ずしも選挙結果には反映されていないことが今回の選挙の特徴でもあります。



今台湾において私が成すべき事



私自身この3年間、台湾においてビジネスを展開し、台湾の景気の悪さを肌身で感じている1人であります。また、対政府との折衝でも民進党人材の硬直した対応には正直辟易とさせられるばかりです。

「景気回復のためには、民進党では駄目だ。」「現状打破には政権を交代させるべき」「国民党には有能の人材が多いから景気回復には最適だ」となる台湾の方々の気持ちが良く理解できます。



先の参院選で天下国家を標榜に掲げた安部政権が生活重視を求める国民を前に大敗に終わった日本、政治イデオロギー論争に嫌気が差した国民が経済大統領と呼ばれる李明博大統領を選んだ韓国、目下の生活重視を求める声はこの東アジア3国の民の声は共通であります。

しかし、日本、韓国と台湾が決定的に違うことは、それは「亡国の危機に晒されていること」

その一点のみが決定的に違うのです。



仮に謝氏が好きでなかろうと、民進党の7年間の執政に大いに不満があろうと、今選挙では選択の余地はありません。「中国」国民党と「台湾」民進党のどちらかを選ぶ選挙なのですから。



ここで、去年の3月に私が李登輝前総統へ宛てた李登輝学校参加御礼の手紙の一部を抜粋させて頂きます。

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李登輝学校へは二回目の参加でした。二度目の参加を決意した理由は下記二つの理由がございます。

一つ目に「壱週間」の報道後、李登輝前総統の真意をどうしても直接のお言葉から確かめたいという

気持ちが抑えられなくなりました。

またもう一つの理由に、政治意識が薄い若い台湾人や中国人思想がこびりついた台湾人とどのように接

していったら良いかという現実に答えを出すためというものがありました。台湾に会社を作り早二年、台湾に来て半年経ちますが、李登輝学校で学んだ理論と現実の生活で台湾人と接すると大きなギャップがございます。私が少しでも政治的な話しをしようとすると若い台湾人の間ではしばしばタブーな雰囲気が生じます。また、私がここで会う台湾人経営者のパートナーはほとんどが国民党に政権を再び担当してもらいたいと願う方ばかりです。私が李登輝前総統のお名前を私が出すだけで露骨に嫌な顔をする方々もいらっしゃるのが現状です(お耳障りの悪い話で申し訳ありません)。

前者については、自由時報や産経新聞、SAPIO誌などを読んでおりましたが、昨日前総統の熱弁をお聞きし胸が熱くなりました。十二分に納得できるもので、帰りに何度もテープで前総統の講演を聞きなおしている自分がおりました。感想は長くなりますのでここでは割愛させていただきます。

後者については実は昨日の終業式ぎりぎりまですっきりしないでおりました。むしろ李登輝学校で勉強すればするほど、理論が鮮明になりますので、より現実とのギャップが広がるような気がして、明日以降台湾の方々に自分はどのように接すれば良いか不安な気持ちがますます広がって行くようでした。

しかし、終業式でも前総統の終業のお話を聞いてその迷いが全て吹き飛びました。

「自分とは何者か?」の追及。そして行き着くべき「私は私で無い私」。第一回李登輝学校でも、前総統の数々の書でもこのことについては触れられておりましたが、昨日改めてお話し頂き、すっきり致したのです。

私は学生時代、中国と韓国で数年過ごし、同世代の若者と反日思想の話を繰り返し聞かされる事で、日本人を意識し、日本に戻り、一から近代史を勉強しなおし、台湾の近代史に辿り着き、李登輝学校にも参加させて頂きました。

今の会社においても「自分とは何者か?」「日本人として、今の会社を通じて何が出来るか?」と追求し続けた結果、台湾の会社設立があり、教育事業に参入し日本の子供達への教育へ一石を投じることを致しました。

今接している台湾の方々とも、「自分とは何者か?」という我々若者にとって永遠なるテーマを共に語り合うことによって自ずと、結果的に台湾の方々も「台湾人」を意識してゆくことになるのではないかとの結論に到りました。

それまでは、「自分が李登輝学校で学んだことを台湾人に伝えないといけない。」という、少しばかり知識をかじった者の驕りがあるからこそ、見えるべきものが見えなかったのだと思います。「私は私でない私」−まだまだ私には自我が多く存在し、この前総統の境地に辿り着くまでには長い修行が必要です。しかしながら、少なくとも、「伝える・教える」という驕った立場から脱却し、「自分とは何者か?」をテーマに「共に希望を語る」ことはできるのではないかと思えるようになりました。

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このように、目下私にできることとしては、台湾において活躍された祖父、曽祖父世代の偉業に少しでも近づけるよう、日本人としての主体性を追求した活動を一貫して行くことであると思っています。

そして、私は日本人として、台湾人の友には台湾人として、それぞれの主体性の発揮の仕方を共に語り合うことであるとであると思っています。

それが、結果的に台湾人としてどうあるべきかを深く考えた上での主体的な投票に繋がればこれ幸いなのであります。



総統選待ったなしのところまで来ました。台湾の選挙は残り数日まで何が起るかわからない、と良く言われます。今回も直前へ来て、チベット独立運動が大きな番狂わせ要素となってきていることを肌で感じます。しかし、短期的にはどちらが勝つということが重要だと思いますが、中長期的には馬氏に対し、謝氏がどれだけ拮抗するかが大きな意味を持つと考えます。総統選はそれでも立法院と違い、一番台湾主体性が問われる選挙であります。どちらが総統になってもこの民意を反映せずして、特に外交、安全保障は舵取りできないでしょうし、第三勢力の潮流にも大きな影響を与えるでしょう。



だからこそ、台湾人の台湾人としての主体性発揮のされ方に対し我々日本人は大いに関心を払い、行動を起こすべきなのだと思います。



最後までお読みくださり有難うございました。

コメント(3)

とても優れた分析だと思います。
同時に熱い心も感じました。

日本に居る私が出来ることは、神に祈るだけですが。
ハラハラしながら、明日を待ちます。
非常に冷静で的確な分析だと思います。
ありがとうございます。明日、奇跡がおきることを祈りつつ。
 新聞に意見広告として出しても恥ずかしくない内容だと思います。

 私も年代3グループしての意見については共感します。

 第2グループについてもある意味浮動層で、前回は泛緑を応援したが今回は泛藍と言う人が結構いました。泛藍支持と言うよりも泛緑への失望感といったところのような感じは受けました。1週間前台北出張していたのですがその話にもなって、

 第3グループはまさに同世代ですが、台湾人としての意識は浸透していますね。父母祖父祖母の出身がどことかの隔てはなく。私も思うのですがこの世代は火がつけば一斉に傾きますが、あまり政治とか話すのはめんどくさいって言う感じは受けます。


 少なくとも私の同世代には、最低でも現状の台湾の状態でいてほしいと願っています。それが危ぶまれていることへの危機意識は非常に薄く感じられます。

 1週間前と現在では中国大陸絡みの事件で様相は変わってきた物と思います。実際どれほど謝氏に風が吹いてくれるか分かりませんが、武運を祈っています。

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