怖い話スキーコミュの『見たら呪われる２』

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2006年９月２日　土曜日　夜


新宿にある喫茶店で『３人』は落ち合った


『でんでん』は葬儀に出たらしく礼服で現れた



その『顔』は友人の為の悲しみの顔だけではなく、明らかに『恐怖』で疲れた顔になっていた



「ありえねーよ･･･なんで、こんな短期間で2人も『死』ぬんだよッ？！やっぱ、そのビデオ絶対やべーよッ！」
震えながら『でんでん』は話す




『とーる』と『せいや』も『不安』な顔でお互いの顔を見ている



「あのビデオどーした？」
たずねる『せいや』



「いや、お祓いすると言っても、そーゆー所に行く時間もありませんでしたからね、まだ家にありますけど･･･」



「絶対やべーよッ！オレお祓いきる人知ってるから明日持っていこーぜ！！」
恐怖に満ちた『目』で『でんでん』が言う



『せいや』も『とーる』も『でんでん』の口調と自分たちが感じている『恐怖』にその意見には『賛成』だったようだ



次の日の待ち合わせをしてその日は別れた・・・






2006年９月３日　日曜日　昼




昨日待ち合わせた『喫茶店』で『せいや』と『とーる』が『でんでん』を待つ・・・


が、『でんでん』は約束の時間をすぎても来なかった･･･



電話をしても・・・


メールをしても・・・


いくら電話をしても・・・


いくらメールをしても・・・



返

事

は

帰

っ

て

来

な

い



「なんかあったんですかね･･･？」
『とーる』が言う



「･･･････」
沈黙する『せいや』




それから3時間が経過した・・・



「ビデオは持ってきた？とりあえず、寺でもどこでもいいから話を聞きに行かない？」
『せいや』は尋ねた



「・・・・あッ！やっべ、『ダビング』した方を持ってくるの忘れちゃいました！！」



「一応『ダビング』した方も持ってきたほうがいいよ、『とーる』の家はどこ？」



「巣鴨ですけど取りに行きましょうか？」


「そうだな、『でんでん』には連絡がとれてから待ち合わせよう」



でも、『2人』の『脳裏』には

『･･･もしやでんでんも死でるのでは？』

といった考えが取れないのは容易に想像できる････



そして『2人』は『とーる』のアパートに向かった



「ココです」



『とーる』のアパートは一人暮らし用で築7年ぐらいといった佇まいだ


部屋に入る『2人』



少し散らかっているが、男の一人暮らしはそんなもんだ

「けっこう、コンビニ近いし便利なところに住んでるんだね、」
と『せいや』は言った



「まあ、散らかってますけどね、え〜と・・・ダビングしたヤツどこに置いたっけなあ・・・」



「ラベル貼ってないからなあ････、あ、コレかな？」



『とーる』はそう言うと『ビデオデッキ』に『テープ』を差し込んで再生ボタンを押す



テレビに映しだされる一瞬の『砂嵐』
すぐに再生画面に切り替わる



テレビ画面には『ハンディカメラ』で撮影したと思われる『映像』が流れた･･･



『せいや』はそのビデオが『雄蛇ヶ池』の『ビデオ』だと思った・・・



「あ、これは違うな・・・『違う所』で撮ったヤツだ」






「違う所？

　けっこう他のサイトの肝試しにも行ってるの？」

『せいや』は尋ねた


「まあ、趣味ですからね。結構いろいろ行ってますよ
・・・あ、コレかな？」


『とーる』はまた『ビデオデッキ』に『テープ』を差し込む



テレビにまた『砂嵐』が映って再生画面に切り替わる



瞬間

『ヴぉオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ！！！！！！！！！！！』と
『男』の『叫び声』が聞こえてきた・・・




「何ッ？！何だよッ？！今の声ッ？？！！！」
『せいや』が尋ねる



「何って、他のサイトの肝試し行ったとき撮ったビデオに入った『声』ですよ、この時は実際に声が聴こえてみんなびっくりしたな〜」



「肝試しの時って・・・『とーる』よく『ビデオ』に『こうゆう』のがあるのかッ？！」



「まあ、毎回ってワケじゃないっすけど、10回ぐらいに1回は『こうゆう』のが撮れますかね。・・・・あ、このビデオかな？」



新たに『ビデオデッキ』に差し込む『テープ』



「あ、このビデオは、樹海のヤツだ、この時も『いい』のが撮れたんですよ。

ほらココに『人影』みたいのが写ってるでしょ。」
テレビ画面の『人影』を指差す『とーる』



確かに『人影』が写ってる・・・




だが『今感じている恐怖』は画面に映った『人影』にじゃないッ！



この『とーる』にだッ！！

部屋を見回すと『ビデオテープ』が30本以上ある




なんなんだ？『コイツ』は・・・

「お前、もしかしてこのテープ全部に『こうゆう』のが撮れてるのか・・・？」




「そうっすね
何も写ってないのは破棄してますから
でも『雄蛇ヶ池』で撮れたヤツは今までで一番はっきりと写りましたね。」
と、たんたんと喋る『とーる』





体内にわだかまる『恐怖心』



湧き上がる『違和感』






なんだ


何かおかしい・・・






もうすぐ完成の予感をさせる『パズル』の『ピース』



『せいや』は尋ねた・・・
「もしかして･･･お前･･･『こうゆう』経験はじめてじゃないのかッ？」





『とーる』は『せいや』の方を向いて質問に答える




「・・・まあ、『趣味』ですからね」



「なぜかオレが持ってく『ビデオに写ったヤツ』を見た人は『怪我』とか『行方不明』とか『死』んだりするんすよね・・・

あ、『焼身自殺』した人もいましたよ

あの時はすっげ〜ビビリましたね。でも『今回』のは展開が速かったなあ・・・」



にやにやしながら『とーる』は喋る







いだく『畏怖』



『呪い』の運命を持ち込んだ『元凶』



とーる　だ


全て『コイツ』の所為だ



『コイツ』の撮ったビデオを見ると


呪われるんだ










「ふざけんなよッ！！そんな『経験』してんのになんで、サイトに載せようとすんだよッ！！」
『せいや』は『震えながら』言った





「・・・いや、だから『趣味』ですよ」




『とーる』淡々と話す




「『ビデオに写ったヤツ』を見ると、呪われるなんて、すっげ〜怖いじゃないですか？」






『せいや』は固まった・・・


理解できた・・・


すべてわかった・・・

こいつの『趣味』って肝試しに行くコトなんかじゃないんだ・・・



こいつの『趣味』は肝試しに行って『霊の写ったビデオ』を写して人に見せることが・・・

いや・・・『人に呪いをかける』が『趣味』だったんだッ！！







「あ、あった、『コレ』ですよ。『雄蛇ヶ池』で撮った『テープ』」




あいかわらず『淡々と喋る』『とーる』






おかしい・・・

『コイツ』の『頭』はイカレテル・・・

どうなるんだオレは・・・？




「なあ、オレは・・・あのファミレスでビデオを見た、オレはどうなるんだ・・・？」
『せいや』は震えながら尋ねる・・・






「さあ？ビデオを見せた全員が全員、呪われたわけじゃないっすからね。

お祓いでもしてもらえば助かるんじゃないんですか？

なんせココまではっきりと『写って』『早い展開』なのは自分も初めてなんで・・・」




「お前・・・お前おかしいよ・・・絶対変だよッ！！なんでそんな、冷静でいられんだよ！！」

『せいや』は自分に降りかかるかもしれない運命の恐怖をぶちまけるように『とーる』に尋ねる






「いや、別に『変』じゃないでしょ？



今までオレに変なコトが起こったわけじゃないし・・・



死んだ人もオレと『親しかった』わけでもない･･･



事故とか事件とかテロとかテレビ見てると感覚と同じだよ・・・



『同情』『刺激』『恐怖』『好奇心』とか

　
　
『自分が同じ目にあったら』どうしようとか

そんな感じでドキドキできるみたいな感じだよ


　
なあ・・・？


　ア
　ン
　タ
　ら
　だ
　っ
　て
　同
　じ
　だ
　ろ
　？





淡々と語ってた『とーる』が問いかけるように言った











確かに『そう』だ・・・

『こんな目』に合うまでは『オレ』も一緒だったかもしれない・・・



刺激が無いから、刺激を求めて・・・


肝試しだって、、、刺激があるから行ってたんだ


でも



でも『今は』状況が違うッ！！


明らかに『何』かが、『オレ』に

『自分自身』に降りかかる『事件』が迫ってるッ！！


早くッ！！


早く『お祓い』でも何でもいいからしてもらわないとッ！！


急いでッ！！急がないとッ！！！

『せいや』は『ダビングしたビデオ』を持って『とーる』の家を出た・・・













そのあと『せいや』がどうなったかは、知らない


『サイト』にも来てないし、『連絡』もとれない

もしかしたら『最悪』の場合もあるかもしれない



心配だ・・・


オレには何の関係もないがな・・・










詳しいだろ？オレ









オレが『とーる』だからだよ・・・・