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緒方貞子 [コミュニティ]コミュの気候変動による水不足から起こる民族紛争

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気候変動による水不足から起こる民族紛争

医師、写真家などの肩書きを持つ国際協力師※、山本 敏晴氏は、本当に意味のある国際協力、そして持続可能な世界を作る方法を模索し、NPO法人「宇宙船地球号」を設立しました。今回のセミナーでは、世界に目を向けるきっかけ作りとして、水不足から起こるさまざまな問題と、国際協力についてお話くださいました。


環境「地球を守る、未来を守る。」連続セミナー第7弾
講師:特定非営利活動法人宇宙船地球号事務局長 山本 敏晴 氏

今日、水不足による民族や国家間の争いが、世界のいたる地域で起こっており、その数は1年間で260件といわれています。限りある資源の奪い合いと、その背景に絡む民族間の文化と国が抱える問題などの話から、講義が始まりました。

インドとアラビア半島の間にある内陸の国アフガニスタンは、4つの巨大文明に挟まれたシルクロードの交差点にあり、かつては平和な美しい街として栄えていましたが、20世紀に入ると民族や宗教の対立による内戦が頻発し始め、危険な地域となりました。国内が混乱する中、今度は近隣・西欧諸国がアフガニスタンで取れる石油などの天然資源を求めて進出し始め、ついには内戦だけに留まらず、海外諸国との天然資源をめぐる争いへと発展していきました。

近年アフガニスタン国内では新たに、農耕民族と遊牧民族による水の奪い合いも起こっています。気候変動による地球温暖化で降水量・降雪量が減ってゆき、生活に必要な水が不足しはじめたからです。同様に水をめぐる争いはアフガニスタンだけに留まらず、パレスチナやスーダンでも生活様式の違う民族同士が互いに少なくなった水の権利を主張しあい、やがて紛争へと発展する事態が起きており、数百万人を数える人々が難民生活を余儀なくされています。

学生の参加者も多く集まった
地球は水の惑星と言われ、衛星写真でもその青々とした様子が見られますが、97.5%が海水で、真水はわずか2.5%にすぎません。そのうちの1.5%は南極の氷で1%は人間が使える地下水です。さらに、危険な科学物質や微生物を含まない「安全な水」となると、実際に使える水は私たちが考えているよりはるかに少なく、貴重なものだと山本氏は話しました。
氏によると20世紀は中東で石油を求める戦争が頻発しましたが、21世紀は水の奪い合いで戦争が起きるだろう、と予測されていたそうです。なぜなら致命的なことに、石油にはバイオエタノールなどの代替エネルギーがありますが、「安全な水」は唯一無二の存在だからです。

世界中で起きている戦争などを目の前にした時、「無関心」でいることが人間の最も恐ろしい感情だと山本氏は言います。「知ってしまった事実から目をそらさず、身近なところから世界を考えることが私たちにもできます。それは、電気の使用や買い物を減らしてゴミを減らす意識をすること、環境に配慮した商品を使うことなどが挙げられます。それから、世界へ出て活動する国際協力師になること。ただし、国際機関、政府機関、民間の組織など、それぞれの活動を必ず見比べて、自分の納得する組織に入ることが大切」と話しました。
100年後、150年後に生まれてくる子どもたちが環境破壊による被害を受けず、幸せな生活を営めるように、みなさんにも世界に目を向けて欲しいと強く訴えかけました。

※ 国際協力師 山本氏が提唱する「高い専門性を持ち、有給で、持続的に国際協力を行っている人たち」のこと

講演後に行われた、地球ひろば所長・草野との対談の様子はこちら

*掲載サイト http://www.jica.go.jp/environment_feature/feature_08.html

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