Norman Seeffの撮影したジャケット写真をならべてみます。 最初はローリングストーンズ「Exiles on Main St.(メインストリートのならず者)」。グラフィティアート風の写真が新鮮でした。 ちなみに現在Top画像に使っているのはアンブロージア「One Eighty(真夜中の晩餐会)」で、Take6もカバーした名曲“Biggest Part Of Me”が収録されている彼らの最高傑作です。リードVoのDavid Packが若い。
今回もブラック界のスーパースター、Teddy Pendergrassの1980年のアルバム「TP」です。Ashford&Simpson作の“Is It Still Good To Ya”で始まりStephanie Millsとのデュオ“Feel The Fire”(作曲はあのPeabo Bryson)、Womack&Womack作の“Love T.K.O.”と、名曲揃いの名作アルバムであります。となると当然ジャケットもそれにふさわしい気合いの入った写真でないといかんわけで、巨匠Norman Seeffの登場。完璧にコントロールされたライティングと、余計なものをそぎとった背景が「ああNorman Seeffの仕事だなあ」と私などは感じてしまいますがいかがでしょうか。とくとごらんあれ。
Carly Simon 『Playing Possum』
メジャーなポップスフィールドでの作品を挙げてみましょう。カーリーは作品毎に腕利きの写真家をジャケットに起用していますがこのアルバムでは巨匠が起用されました。ここでもスタジオでの完璧なライティングは健在で、ちょっとソフトフォーカスなあたりが普段と違いますが作風は明快ですね。
Larsen-Feiten Band 『Larsen-Feiten Band』
またフュージョン系に戻りますがNeil LarsenとBuzzy Feitenの結成したAOR/フュージョンバンド、Larsen-Feiten Band、ワーナーから1981年のリリース。Seeffの仕事でも有名なジャケット写真ですがふたりのイキイキとした表情を捉えた印象的な写真だと思います。ヒット曲“Who'll Be The Fool Tonight”(今夜は気まぐれ)収録。
George Benson 『Give Me The Night』
すいません今回もフュージョン系です(汗)。1980年、Quincy Jonesプロデュースの豪華絢爛ゲスト陣を迎えたヒット作はやはりジャケットにもそれにふさわしい大物を迎えないといけないと、クインシーが考えたかどうかは別にして、Norman Seeffが迎えられ、結果として思いっきりにやけた(笑)ベンソンの写真が爽やかにジャケットを飾ることになったのでした。それにしても見事なライティングであります。
Bill LaBounty / Bill LaBounty [1982]
先日のRobbie Dupreeとのライブも好評に終わったLaBountyの、AORの歴史に残る名盤。「落武者ジャケット」と陰口を叩く人もいるようですが実はこのジャケットもNorman Seeffによるものです。さすがに被写体が被写体だから、ストレートに撮影したらこうしかならなかったのでしょうね(笑)。
George Duke『Don't Let Go』『Reach For It』
ジャンルを軽々と飛び越える天才キーボーディスト、1970年代後半のアルバムにもやはりSeeffものがあります。『Don't Let Go』では日本趣味丸出しの笑ってしまうような趣向、『Reach For It』では白黒でこれは本来のSeeff先生の作風全開ですね。音楽的にはどちらもダンサブルなファンクフュージョンで、"Ndugu" Leon Chancler, Byron Miller, Charles "Icarus" Johnson らのおなじみのメンバーが参加しております。それにしても『Reach For It』のCDジャケットの変な装飾はなんとかならんかったんでしょうか。不満。
Dan Fogelberg with Tim Weisberg 『Twin Sons of Different Mothers』 (1978,Epic)
ウェストコーストのシンガー/ソングライターであるFogelbergがジャズフィールドのフルート奏者Weisbergとコラボレーションした正にクロスオーバーした一枚。ジャケット写真はまさしくNorman Seeffの作風全開で野心的なこの一枚にぴったりです。アルバムの多くの曲はインストルメンタルナンバーなのですが、歌入り <The Power Of Gold>がシングルヒットしました。私この曲大好きだったなー。
Randy Crawford 『Now We May Begin』(1980,Warner Bros.)
世紀の名曲 <Street Life> を世に出した直後の4thアルバム。バックは当然(当時の)Crusadersの三人を中心に Dean Parks, Roland Bautista, David T. Walker(一曲だけ)(以上guitar), Abe Laboriel (bass), Paulinho da Costa (perc) 等の腕利きが集っています。プロデュースはWilton,Stix,JoeのCrusadersの三名。Seeffによるジャケット写真はパフォーマンスが楽しくてしかたがないという風な彼女の姿を捉えているようで何とも心躍ります。最近(2005年)『Everything Must Change』との2in1で米国Wounded Birdレコードからリリースされていますので入手はしやすいと思います。但しジャケット写真は当然小さいですのでご注意。
久しぶりの追加です。ぐーたらですいません。
AORファンには『Words and Music』が有名な Leslie Pearl が、妹のDebbieと組んでリリースした唯一のアルバムです。ここではヴォーカルは基本的に妹にまかせ、Leslieはソングライティングやアレンジ、キーボードに専念しています(ちょっとは歌ってます)。AORというよりソフトなポップスですが当時は売れませんでした。Russ Kankel(drums), Dean Parks(guitar) 他のバックアップを受けています。ジャケットはSeeffらしく豊かなトーンの白黒です。で、調べてみたらこれCDになってるらしいんですが誰か詳しい事知りませんか? ちなみにLeslieの『Words and Music』は未CD化です(のはずです)。
田中康夫氏いわく「女バリー・マニロウ」だとか。
久々の更新です。最新作も好評な George Duke が、盟友 Stanley Clarke と手を組んでのデュオプロジェクト第二作(現在までで三作あります)。アルバム内容としては前作の路線を踏襲して <Heroes> の様なアップテンポなファンクあり、前作の<Sweet Baby>を思わせるバラード <Every Reason to Smile> ありと、バリエーション豊かなと見るか散漫なと見るかは聴く人次第の内容となっております。
それでジャケット写真ですが、前作のリラックスした雰囲気からがらっと変わって二人ともかなり力が入っております。素直な感想としては、Seeffの撮影ながら、
ポップ、フォーク、ソウル、ジャズの垣根を軽々と飛び回るシンガー・ソングライター、フィービ・スノウの1976年作。ジャケット写真はSeeffにしては珍しいカラーですがフラットなライティングは彼独自の作風を感じさせて彼女のコケティッシュな面を引き出しています。
アルバムの内容は自作曲、共作曲、カバーとえりすぐったマテリアルをすべて自分の歌にしているフィービの歌唱力が光ります。特にジャズのスタンダード <Teach Me Tonight> と、Beatlesのカバー <Don't Let Me Down> の料理の仕方が秀逸。