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【空日記集】コミュの空日記06/08/07

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小さな空の下を大きな歩幅で歩いていた。

ずっとずっと、小さな空の下を何も考えずに歩いていた。

この空がどこまでも続いているだなんて思わずに、自分の見える範囲だけが全てだと思っていた。

向こうから雲が流されてくる。

それはとても優しな風に流されて、太陽を隠してしまった。

明るさのない空を知った。

雲はやがて静かな風と共に去り、また太陽が照りだした。

あの雲はどこから来たのだろう。

どこへ行くのだろう。

雲の後を追いかけた。

雲が呼ぶ。

自分なりの歩き方で、風が流す雲を追う。

風が止み、雲が止まった。

見上げた空は、今まで見たことのない色をしていた。

雲はそこでもまた太陽を隠してしまった。

風も強く吹き始める。

雲は雷鳴を轟かせ、稲妻を大地へと叩き付ける。

風は雨を横なぶりに降らせ、踏ん張ろうとしない体を飛ばそうとした。

だから必死で踏ん張った。

大地に足をつけ、風に倒されぬように、目を開け、行く先を見失わぬように。

やがて風は静まった。

雲もゆっくりと流れて行った。

また太陽が大地を照らす。

こんなにも明るい空があった。

知らない世界が広がっていた。

あの小さな空よりももっと不自由で、そして自由な空がそこにはあった。

ここからまた自分なりの歩幅で歩いてみよう。

振り返った向こう側に、優しい風が柔らかな雲を抱えて流れている。

包み込む空と、降り注ぐ太陽がこんなにもきれだったことを初めて知った。

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