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生殖医療を語りませんか?コミュの単一胚移植(SET) ~受精着床学会を終えて~

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21,22日、軽井沢で行われました。
http://www.jsfi.jp/generalmeeting/index.html

21日の昼頃から参加、23日に行われたARTベーシックレクチャーコースまで受講してきました。

本学会で注目していたのは、夏に塩野義製薬から発売されたGnRHアンタゴニスト製剤、それと単一胚細胞移植(SET)です。
mixiの別のコミュニティで、ES細胞から精子細胞を作った、と言う発表もあったと後で読み、聞きたかったなあ、と思いました。

後者について、少し書きます。

これまで、胚移植は3個から2個の時代となりました。
我々が体外受精に携わった当初は、3個以上は「妊娠率」が同等になる、と言うデータに基づいたもので、ほとんどの施設がそうでした。
時代は下り、不妊治療施設の胚管理が向上し、胚盤胞への体外培養も可能になり、胚移植数も3個から2個へと変わりました。
しかし、更にこれからは1個、が望ましいのではないでしょうか。

産科医として双胎妊娠を管理する上で、合併症の発生が多いことと産まれた赤ちゃんも新生児センターで治療が必要になることが多いです。私が現在勤務している周産期センターでは、双胎妊娠の患者さんが産科病棟、新生児センターのベッドを占める割合が高く、体外受精の合併症、と言っても過言ではないと思います。
我々産婦人科医は、この見地から少しでも双胎妊娠ではなく、単胎妊娠を目指すべき、と感じています。

学会でも多くの施設から、SETを踏まえた、胚の質診断が発表されていました。ただ、診断をするよりも、胚の質を如何に向上させるか、それを維持させるかが、治療する側の使命であり、本当にSETを成功、定着させるポイントと考えています。

コメント(4)

産科医としては多胎は避けたいところだと思うのかもしれませんが
不妊治療をしている身としては、胚移植を一個に制限されることに
抵抗感があります。年齢による差を考慮して欲しいのですが、
高齢の不妊患者のことは考慮してはもらえないのですね。
もちろん胚の質が向上して、着床するメカニズムが明確になり
改善できるのであれば一個でも良いとは思います。
一概に年齢では判断もできないのでしょうが、米国では、
40代になると胚移植数も5個くらいになると聞いています。
日本でも増えている高齢の不妊治療をしている側へも、
少しは考慮してもらえるようになって欲しいと願います。
私は医師ではないので、詳しくは無いのですが、確かに一人よりも、双子の方がリスクが倍以上になってしまうようです。
双胎妊娠といっても、種類があるんですよね??赤ちゃんのお部屋や胎盤が別々か、そうでないかなど、それによってもリスクが違うみたいですよね。
でも、周りに健康に産まれている双子ちゃんもいるし、妊娠する可能性が少しでも上がるなら、二つ戻したい、 妊娠中大変でも、頑張りますから。 とおっしゃる方の気持ちもすごく良くわかります。
もちろん、一個戻して単胎妊娠が一番なのはわかっていますが、治療をされている患者さんが納得してSETを選択できるような説明ができるようになりたいです。
そのためには、大切に卵を預かって、そのなかで一番良いものを選ぶ事が大切ですよね。私は毎日卵を見ていますが、胚移植の時に、同じような卵が並んでいると、迷ってしまうことがあります。グレードが悪くて、戻さなかった卵が凍結保存できないときは、なおさらです。
今回の学会では卵の質の見方について、たくさん発表が行われていて、とても勉強になりました。
私の病院は小さなところなので、何か新しいことを編み出す事はできませんが、もっともっと不妊治療全体の質や技術が向上していけばいいなと思いました。
onionさん、私の書き込みに不足がありました、おっしゃる通りなのですが、SETを強く推奨している施設でも、40歳を区切りに、2個胚移植を行っているそうです。この区切りが正しいか、前後の何歳かにするかは徐々に検討されるとして、それにしても、5個は多くないですか?? 私の勉強不足かも知れませんが、確かに治療周期があとどれくらい可能であるか、は大切な要因ですが、ハイリスク妊娠は、赤ちゃんとお母さんの、生命を危険に晒すことがあります。
日本は、世界で最低の周産期死亡率、母体死亡率を誇ります。
あまり、お産の時にお母さんが亡くなった、とは聞かないですよね。
周産期(妊娠管理)医療が発展した賜物だと思います。
死んでも赤ちゃんが欲しい、と言う気持ちも理解出来ますが、実際にその状況に立ち会ったことがあると、こんな悲劇はなかったです。

gomamisoさん、双胎の種類は胎盤を共有する「一絨毛膜性双胎(主に一卵性)」と「二絨毛膜性双胎(主に二卵性)」に大別されます。前者が合併症が多く、体外受精での妊娠は、後者が多いです。「妊娠中頑張ります」はやはり理解出来ますが、繰り返すようですが、それは生命を危険に晒してもいい、と言うことではないですよね、と投げかけたいです。日本の医療レベルから行くと、お産で死ぬなんて考えられないと思います。
治療を受ける患者さんの意識改革の前に、生殖医療を行う医療者の意識改革も必要かと思います。
またSETに踏み切るには、インフォームド・コンセントが言うまでもなく、重要です。同意されなければ、治療が出来ません。また、そのクオリティを維持することが最も重要な技術であることも上に書きました。
お互い、この領域で、患者さんの幸せのため、頑張っていきましょうね。
cherryさんへ
SETを推奨しているところでも40代は2個と聞き、ホッとしました。
ありがとうございます。
米国へは、自分のことで問い合わせてみましたし、
実際に40代で治療されたかたの話を聞いても5個くらいと仰っていました。
40代でも双胎のかたがいらっしゃるのは、そのせいではないのでしょうか。
自分も妊娠すれば、持病もあり高齢&ハイリスクになりますから、
妊娠管理が発展したことはとても良い話と思いますが、
何より、妊娠できない現状では話しにならないんです。

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