遠すぎた橋（A Bridge Too Far）コミュの｢遠すぎた橋｣がテーマのゲーム

コマンド・マガジン日本版第74号

付録ゲームの｢ドイツ装甲軍団」シリーズの片方(上のマップ)が『マーケットガーデン作戦』

『マーケットガーデン作戦』は、1944年秋の低地諸国（ベルギー・オランダ）を巡る、連合軍のライン渡河作戦を再現できる。戦力では対峙するドイツ軍を圧倒しながらも、補給の不足や戦略方針の対立で決して円滑とは言えなかった連合軍は、史実では空挺3個師団を投入し、アルンヘムを奪ってライン川を一挙に突破しようとした。本作では、イギリス軍の戦区だけでなく、ベルギー南部に展開していたホッジス将軍のアメリカ第1軍までを含め可能性を西方要塞の突破にまで拡大している。このため、連合軍にとっては空挺作戦をどこでどのように使用するか。戦略的なセンスが要求されるゲームである。

ゲームマップの範囲はマーケットガーデン本来の範囲より広くイギリス軍側だけでなくアメリカ軍側にも自由に降下可能。
連合軍は降下ターンを事前にチットを引いて秘密裏に決めて置くので降下の前準備の地上攻撃も先のゲーム展開を予想したプレイが求められるのが面白い。
逆にドイツ軍は何時来るか判らない空挺降下を警戒しながら戦わなければならないプレッシャーがとてもスリリングなゲーム。

｢ドイツ装甲軍団」シリーズのゲームシステムは初心者向けで簡単なのもよい。

もう１つの『スモレンスク攻防戦』は、1941年独ソ戦のグデーリアン将軍が率いるドイツ軍第2装甲集団によるスモレンスク攻略を再現している。