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石川雷太コミュの作品『Mighty chemicals』一般向けの解説

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■作品『Mighty chemicals』について

第一に、この作品は逆説である。

現在の私たちとその社会が、環境や自然について改めて考えなければならない時代に至ったとするならば、その結果を導きだした私たち人間自身の所作にこそ眼を向けなければならない。

その最も突出した象徴的な例として、私はBC兵器をあげてみたい。BC兵器とは、サリンを始めとする化学兵器、炭疽菌などに代表される生物兵器のことである。これらは自然界には存在しない化学物質であり、意図的な遺伝子操作によって生まれた招かれざる生物である。

これら自然の法則の外部に存在するアイテムは、人間のいかなる欲望に基づいているのだろうか。そう考える時、人間や様々な社会システムの孕む欲望の形が見えてくる。仮に自分がそれらの製造に手を染めていなかったとしても、国家や大企業の〈意志〉とは私たち一人ひとりの欲望が集積されたものに違いないだろう。

私たちは普段から「美しくありたい」「強くありたい」「平和でありたい」「豊かでありたい」と普通に思っている。これらの欲求がおびただしく抑圧された時、また必要以上に過剰に発動する時、その〈欲望〉は、例えば〈兵器〉という形をもって実体化する。兵器が他者を傷つけ、自然環境を破壊することはいうまでもない。

ただ、その結果を導き出す〈欲望〉の種子が、私たちの心の中にも無数にちりばめられているということを忘れてはならない。

Tシャツはメディアであり、印刷された記号はメッセージとなる。もしかしたら、「美しく」「強く」「平和」で「豊か」であることの象徴である記号を身につけるという行為は、私たちにとって〈喜び〉なのかもしれない。危険な記号は〈ファッション〉として街中にあふれている。

そのような私達の〈欲望〉の形を、アートとして、ほんの少しだけ誇張して戯画化してみせたものが、この作品『Mighty chemicals』 である。

▼石川雷太▲



展示は6日より、エコ@アジアニズム・大阪展にて
http://mixi.jp/view_event.pl?id=31443015&comment_count=0&comm_id=89578

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