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コメント(815)
私はこのドラマの基は「君の名は。」（2016年）で、それを大人年齢の男女で入れ替わりさせながら、問題解決する設定に置き換えた、と思いましたが、
しかし、メイン演出とメイン男性役者が、脚本テーマを完全にオミットしているのか無理解なのか、本筋の演出もミスリード多用しすぎていて、理解が非常に難しかった。
元々日9は、お父さんのためのドラマ枠なので、おじさんの、おじさんによる、おじさんのためのドラマ制作ってことの強行突破なのかもしれませんが、
それでも、綾瀬はるかさんの主演と、コロナで在宅率が上がっていて新しい視聴者層を取り込める好機だったのに、このチグハグな仕上がりは残念しかない。
ちょうどアカデミー賞の発表も重なって、TBS制作の「罪の声」もノミネートされていましたが、テレビ局制作の映画は、王道のヒット狙いでいいじゃんって思うのですが、色々と欲や思惑が透けて見える社会派作品でしたね。
映画も、このドラマも、企業組織がものづくりに携わる場合の、デメリット・弱点がモロに出ていて、それはそれで企業ドラマ、ケーススタディとしては興味深くはありました。
２話の頃に、女性演出をメインにしたほうが、この作品は生きるんじゃないかと書き込みましたが、社内政治で、実力があっても登用されない、人材がなかなか育たない社風・人事があるのだろうなと、それが作品・業績に出始めている。
別にTBSに限ったことでもなく、他局でもまったく同じだし、他の業界でもかつて一流とされたメーカーがバタバタと倒れていっているのも同様の理由でしょう。
森下佳子さんのオリジナル作で、「義母むす」で不満だった点を、今作では明快に解明してくださろうとしている意図は十分に感じられましたが、
ジェンダー問題に関する現場男性陣の無思慮・無理解がはっきりと出てしまって、作品自体は台無しにされましたが、それにより問題の本質が、よりくっきりと浮かび上がって、本来の目的は十分以上に達せられたのではないでしょうか。
ドラマの内容によって問題提起しようとしていたテーマが、ドラマ制作によって如実に実現されてしまった。
しかし、メイン演出とメイン男性役者が、脚本テーマを完全にオミットしているのか無理解なのか、本筋の演出もミスリード多用しすぎていて、理解が非常に難しかった。
元々日9は、お父さんのためのドラマ枠なので、おじさんの、おじさんによる、おじさんのためのドラマ制作ってことの強行突破なのかもしれませんが、
それでも、綾瀬はるかさんの主演と、コロナで在宅率が上がっていて新しい視聴者層を取り込める好機だったのに、このチグハグな仕上がりは残念しかない。
ちょうどアカデミー賞の発表も重なって、TBS制作の「罪の声」もノミネートされていましたが、テレビ局制作の映画は、王道のヒット狙いでいいじゃんって思うのですが、色々と欲や思惑が透けて見える社会派作品でしたね。
映画も、このドラマも、企業組織がものづくりに携わる場合の、デメリット・弱点がモロに出ていて、それはそれで企業ドラマ、ケーススタディとしては興味深くはありました。
２話の頃に、女性演出をメインにしたほうが、この作品は生きるんじゃないかと書き込みましたが、社内政治で、実力があっても登用されない、人材がなかなか育たない社風・人事があるのだろうなと、それが作品・業績に出始めている。
別にTBSに限ったことでもなく、他局でもまったく同じだし、他の業界でもかつて一流とされたメーカーがバタバタと倒れていっているのも同様の理由でしょう。
森下佳子さんのオリジナル作で、「義母むす」で不満だった点を、今作では明快に解明してくださろうとしている意図は十分に感じられましたが、
ジェンダー問題に関する現場男性陣の無思慮・無理解がはっきりと出てしまって、作品自体は台無しにされましたが、それにより問題の本質が、よりくっきりと浮かび上がって、本来の目的は十分以上に達せられたのではないでしょうか。
ドラマの内容によって問題提起しようとしていたテーマが、ドラマ制作によって如実に実現されてしまった。
若干トピづれなのですが、
橋田壽賀子さんの追悼番組を拝見して（TBSのやつ）、橋田さんが、主にTBSのこの枠（東芝日曜劇場）でドラマを脚本していて、ヒット連発していたのだと知りました。
元々、東芝の一社提供だった＝ファミリー向けのCMを打ちたいから、ホームドラマが多かった？枠なかもしれない。東芝が外れて、自由路線になったのだとしたら、特段、お父さん向けの枠って訳でもないのか。
それが、男性向け専用ドラマ枠のような印象を持ったのは、制作陣が、おじさんの世界観を前面に押し出すタイプの人が多く集結する、特定のカラーが出やすい集合体だったんですね。
「陸王」とかイスラム原理主義国が舞台かってほどの不気味さでした。
キムタク主演の「A Life」（2017年1月期）でも、女性ヒロイン（外科医で、総合病院の跡取り）の人物像に手厳しくダメ出ししましたが、その直後の「アンナチュラル」では、主人公の女性医師のナチュラルな造詣に非常に拘ってた「反動」があり、
またしてもこの枠で、「A Life」と同じメイン演出が、女性人物の設定の無理解ぶりを発揮していて、
おじさんたちが、世界の半分しか見えていない脳内を実写化してくれているので、
日本のジェンダー問題の原点が、よく読み取れる。
TBS内がごたついているのも、番組を通じてもよく透けて見えている。
世界の半分しか見えていない人たちが、どんなに頑張ったところで、売上も市場占有率も、本来のターゲットの半分にも到達しないでしょう。
日本企業の業績悪化は、ある種の盲目者たちが、権力階層にいすぎることが本質なのだろうな。
橋田壽賀子さんが、映画業界の閉鎖的体質に嫌気をさして、テレビドラマの世界に飛び込んできた、自由に仕事ができて、才能を開花させることができたとお話されていて、
今は、テレビ界がその状態になっているよって、TBSのバラエティ番組が、かなり冷静な自己批判を的確にまとめて放送していたのが、とっても秀逸で、TBSの良心はまだあると思いました。
橋田壽賀子さんの追悼番組を拝見して（TBSのやつ）、橋田さんが、主にTBSのこの枠（東芝日曜劇場）でドラマを脚本していて、ヒット連発していたのだと知りました。
元々、東芝の一社提供だった＝ファミリー向けのCMを打ちたいから、ホームドラマが多かった？枠なかもしれない。東芝が外れて、自由路線になったのだとしたら、特段、お父さん向けの枠って訳でもないのか。
それが、男性向け専用ドラマ枠のような印象を持ったのは、制作陣が、おじさんの世界観を前面に押し出すタイプの人が多く集結する、特定のカラーが出やすい集合体だったんですね。
「陸王」とかイスラム原理主義国が舞台かってほどの不気味さでした。
キムタク主演の「A Life」（2017年1月期）でも、女性ヒロイン（外科医で、総合病院の跡取り）の人物像に手厳しくダメ出ししましたが、その直後の「アンナチュラル」では、主人公の女性医師のナチュラルな造詣に非常に拘ってた「反動」があり、
またしてもこの枠で、「A Life」と同じメイン演出が、女性人物の設定の無理解ぶりを発揮していて、
おじさんたちが、世界の半分しか見えていない脳内を実写化してくれているので、
日本のジェンダー問題の原点が、よく読み取れる。
TBS内がごたついているのも、番組を通じてもよく透けて見えている。
世界の半分しか見えていない人たちが、どんなに頑張ったところで、売上も市場占有率も、本来のターゲットの半分にも到達しないでしょう。
日本企業の業績悪化は、ある種の盲目者たちが、権力階層にいすぎることが本質なのだろうな。
橋田壽賀子さんが、映画業界の閉鎖的体質に嫌気をさして、テレビドラマの世界に飛び込んできた、自由に仕事ができて、才能を開花させることができたとお話されていて、
今は、テレビ界がその状態になっているよって、TBSのバラエティ番組が、かなり冷静な自己批判を的確にまとめて放送していたのが、とっても秀逸で、TBSの良心はまだあると思いました。
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