名大☆社会学研究室［社研］コミュの西原教授、３月末で名大退職へ　

2012.02.10　22:52配信
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「西原教授、３月末で名大退職へ」

　理論社会学研究の第一人者・西原和久教授（61）が３月末で名古屋大を退職することが分かった。新年度からは成城大で教壇に立つ。

　西原教授は早大第一文学部卒。群馬大助教授、武蔵大教授などを経て１９９９年、名大文学部教授に就任した。社会学理論研究や現象学的社会学の分野で業績を挙げ、近年はグローバル化にも研究対象を広げていた。昨夏も担当ゼミの合宿で韓国へ足を運ぶなど精力的に活動していたが、還暦を過ぎたのを契機に自宅がある東京都へ拠点を移すこととなった。２００９年にくも膜下出血で倒れたことも影響したとみられる。

　定年まで４年を残しての名大「卒業」に、惜しむ声が相次いだ。教え子でスポーツライターの尾関雄一朗さん（27）は「西原先生が名大からいなくなるのは寂しいが、学内の図書館にスターバックスが開店していて驚いた」と涙ながらに語った。また西原教授とともに名大の社会学研究室を支えた丹辺宣彦教授（51）は「２００７年３月の卒業生諸君はみな結婚が早く、晩婚化に歯止めをかけていますね」と冷静に話した。

　名大社会学研究室は４月以降、田中重好、丹辺両教授と上村泰裕准教授の３人体制となる見込み。（了）

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