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*〜凱旋門賞〜*コミュのネット競馬【合田直弘 世界の競馬】より。

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先週末、英愛仏の各国で中距離の重要なレースが行われたが、案の定というべきか、凱旋門賞における3強状態(ハリケーンラン、シロッコ、ディープインパクトの三つ巴)に大きな変動は見られなかった。ニエユ賞を勝って、デビュー3戦目からの連勝を4に伸ばした3歳馬レイルリンクが、3強に次ぐ4番手の地位に浮上したのも、ほぼ戦前に予想されていた通りである。

 というわけで、かなり明瞭になってきた凱旋門賞ピクチャーだが、一方で、先週末の結果を経てこれまで以上に混沌としたのが、鞍上を巡る情勢である。凱旋門賞で、名手たちはいったいどの馬に乗るのだろうか!?

 キングジョージではスミヨンが乗ったハリケーンランは、フォワ賞では再び主戦のキアラン・ファーロンに戻った。9日にレパーズタウンで行われたG1愛チャンピオンSを、愛ダービー馬ディラントーマスで制したファーロンだが、ハリケーンランと同馬主のディラントーマスは凱旋門賞回避が濃厚で、怪我などのアクシデントがない限り、凱旋門賞におけるハリケーンランも、フランスにおける騎乗には支障のないファーロンで、ほぼ決まりだ。

 フォワ賞でシロッコの手綱をとり、ハリケーンランを頭差斥けて勝ったのは、クリストフ・スミヨンだ。昨年10月のBCターフ以来、ずっとこの馬の手綱を握っているスミヨンだが、こちらの方は残念ながら、すんなりと凱旋門賞もこの馬で、というわけにはいかない。スミヨンの身分は、アガ・カーン殿下のフランスにおける主戦というのが第一優先で、アガ・カーンの馬がいれば、そちらに乗らざるを得ないのだ。アガ・カーンには、今年の仏ダービーを制した3歳牡馬のダルシー、同じく3歳牡馬で英ダービーで1番人気になったヴィジンダー、牡馬を破ってミラノ大賞を制した4歳牝馬のシャムダラらがいて、そのいずれかに乗ることになるものと見られていたのだが、こうした馬たちが故障をしたり調子を崩したりで続々と戦線を離脱。このままシロッコで凱旋門賞参戦かと思ったら、アガ・カーン殿下が持つマイルG1アスタルテ賞の勝ち馬マンデシャが、10日のヴェルメイユ賞に出てスミヨンを鞍上に快勝。現時点では凱旋門賞の登録がないマンデシャだが、陣営が追加登録を考慮しはじめたのである。これが出てきたら、スミヨンはこっちに乗り、シロッコの鞍上が空席になる。ここに、果たして誰が座るか、だ。

 シロッコのファーブル師としては、頭の痛い話だが、実はファーブル師が抱える問題は、これ1つではないのだ。冒頭で記したように、ここへきて上位人気の一角に浮上してたのがニエユ賞を制したレイルリンクなのだが、この馬を管理するのもファーブル師で、主戦はスミヨンなのである。実はこの馬に関して、ファーブル師はニエユ賞の前から、本番では鞍上が空席になることを見越して、手を打ってあった。具体的に言うなら、「ゴドルフィンの馬がいない場合は、凱旋門賞でよろしくね」と、フランキー・デットーリに声を掛けていたのである。目下のところゴドルフィンには凱旋門賞に出るような馬が見当たらず、レイルリンクとのコンビ成立かと思ったら、この週末に思わぬところで問題が発生した。フランキー・デットーリ、9日のセントレジャーをシクスティーズアイコンという馬で快勝したのだが、このシクスティーズアイコンの馬主が、追加登録料を払って凱旋門賞に出ようか、と言い始めたのである。シクスティーズアイコンを管理するジェレミー・ノセダは、フランキーが昔から世話になっている調教師で、ノセダ師に「どうしても」と言われたら、フランキーとしては断れないのである。

 かくして、上位人気4頭のうち2頭の騎乗者が不確定という事態となった凱旋門賞。各馬の動向とともに、各陣営と、手の空いているその他の名手たちの動向からも、目の離せない状況になったと言えよう。

コメント(14)

スポニチ【合田直弘の海外ターフ事情】より。

近年最強のメンバーで争われることが確実な凱旋門賞だが、今週初め、とどめを刺すかのように、超大物の名が戦線に新たに浮上してきた。

 今年の英ダービー馬サーパーシーの陣営が、当初の予定を変更して凱旋門賞参戦を示唆し始めたのである。英ダービー後、休養に入ったサーパーシー。激闘の影響からか中間コズミがひどく、調整が遅れて秋の復帰は早くても10月14日の英チャンピオンSというのが当初のプランだったのだが、ここへ来て馬の状態が急激に良化。なおかつ、ダービーで3着に退けたディラントーマスが、9日の愛チャンピオンSで古馬勢を一蹴する姿を見て、が然凱旋門賞への挑戦意欲がかきたてられたようだ。デビュー以来6戦5勝。唯一の敗戦が2着に敗れた2000ギニーという、3歳世代きっての実力派が参戦となれば、ディープインパクトにとってはまた1頭、マークすべき難敵が増えることになる。

 なお、10日のフォワ賞をシロッコで制したC・スミヨン。主戦契約を結ぶアガ・カーン殿下の牝馬マンデシャが追加登録をしてきた場合、凱旋門賞ではマンデシャに乗ることになる。この場合、シロッコにはO・ペリエが騎乗。スミヨンのもう1頭のお手馬、3歳馬のレイルリンクには、L・デットーリの起用が噂されている。(競馬評論家)
[ 2006年09月14日 ]
スミヨンの胃はキリキリしてそうな感じだ。

主戦契約をアガ・カーン殿下と結んで以上仕方ないですね。
なんだか、こっちも胃がキリキリしそうですね。
でも、一流ジョッキーというのは、
一流の馬でちゃんと結果を出してくれるので、
誰が乗っても強敵になるのですね。
その点、武豊とディープコンビは余分な心配がなくて、
有利かな。
ディープインパクトに英紙はシビア…10・1凱旋門賞 

日本で報道が過熱する一方で、ディープインパクトにシビアな見方をしている現地メディアもいる。

 英レーシングポスト紙で長年ペンをとる重鎮のレスポンド・ストーンハム記者は日本の情報をすべて集めているが、冷静に受け止めている。「今日の走りじゃまだ分からない。記録はすごいが、本当にすごい馬かどうかは、ここで勝って示してほしい」と日本のスーパーホースに半信半疑の様子だ。

 フランスのラジオ局「RTL」で10年以上、実況を務めるベルナール・グラス氏は「4か月間、走っていないし、これからのフランスは雨が多い季節でさらに馬場が重くなる。それに他の騎手との駆け引きなど戦略勝負が大きい。武にとってはジョッキーとしての資質が試される」と厳しい見方をする。

 とはいえ、スクーリングの取材に集まった報道陣は日本人が45人、フランス人とイギリス人が35人の計80人だった。現地でも注目を集めているのは確かだ。


ディープインパクト

(2006年9月14日06時03分 スポーツ報知)

たしかに挑戦者だしね。
このレースを制したら種馬の価値は100億位いくんでしょうかね?
フサイチネット 合田直弘氏コラムより。

番外編(2) ゴーダくんの凱旋門賞展望

〜ディープインパクトの行方〜 (2006/9/12)

皆さま御承知のように、ゴーダくんは正直者であるから、本心とは違うことは言ったり書いたりするのは、ひどく気が咎めるのである。だが、心に思うことだけを言ったり書いたりしていては、残念なから渡って行けないのが大人の世界で、ゴーダくんも時々は「ホントはそうは思っていないんだけど」ということを、言ったり書いたりする。まあ、その大概の場面において、視聴者や読者にゴーダくんの嘘はバレていると思っているのだが。

で、このところゴーダくんは、ある命題において、本心を吐露すべきか、それとも、世の趨勢に日和るべきかで、悩んでいるのである。当フサイチネットの馬女中Aさんによれば、ゴーダくんに「これだけは聞いちゃいけない」のが、競馬の予想なのだそうだ。ゴーダくん本人も、これは否定しない。博打の神様に徹頭徹尾そっぽを向かれているゴーダくんの予想下手は、自分で言うのもナンだが、筋金入りである。ところがそのゴーダくんに、このところ番組やら雑誌やら新聞やらから、予想の依頼が引きも切らないのだ。皆さんが何をゴーダくんに占ってもらいたがっているかというと、10月1日の凱旋門賞の行方なのである。

正直に言おう。客観的に事象を分析すれば、凱旋門賞のディープインパクトに、◎は付けがたいのである。妥当なのは▲で、天候次第では無印だっておかしくはないというのが、レースを3週間後に控えた現時点での冷静な判断だ。

多くの皆さんと同様、ディープインパクトというのが日本の競馬サークルから出現した空前の名馬であると、私も思っているし、能力だけで印を付けるとしたら、凱旋門賞におけるディープインパクトは◎か○で良かろう。だが、競馬が能力だけで決まるものではないことは、フサイチネットの会員の皆さまには改めて御説明するまでもなく、勝敗を決する能力以外のファクターにおいて、ディープはライバルたちよりも、克服するのに骨の折れる障害を数多くの抱えているのである。
言葉を変えれば、過去の凱旋門賞をデータで分析した場合、優勝馬のパターンに最も当てはまらないのが、ディープなのだ。

まず、過去84回の凱旋門賞で、ヨーロッパ以外を調教国としている馬の優勝は、ただの1度もない。
このところ凱旋門賞は、3歳馬が圧倒的有利で、1994年以降の12年間で古馬はたった2度しか優勝していない。
ロンシャンは初コースの馬には絶対的に不利とされており、初コースで凱旋門賞を勝ったのは、近年では1995年のラムタラぐらいのものである。
そのラムタラも、前走は7月末のキングジョージだった。ディープインパクトの前走は6月の宝塚記念で、3カ月以上の休み明けで凱旋門賞を制した馬は、近年では皆無だ。
更に、秋のパリは天候が崩れがちで、日本の基準で言うところのパンパンの良馬場になったのは1988年が最後で、以後17年間一度もなく、その17年のうち12年は道悪以下の馬場状態であった。日本のやや重までしか経験のないディープにとって、かなりの確率で未経験のトラックコンディションになるのだ。

不確定要素は、まだある。凱旋門賞で1枠に入った馬は、1964年のプリンスロイヤルを最後に、勝ったことがない。道悪になって、しかも1番枠を引いたら、武さん、どう乗る?
乗り方と言えば、ロンシャンの2400mでタブーと言われているのが、3コーナー過ぎの坂の下りで仕掛けることだ。タフなコースだから、直線で余力を残しておくには、3コーナー過ぎの下りからフォルス・ストレートにかけての辺りで「ひと息入れる」のが、このコースで勝つ鉄則なのだ。すなわち、ディープインパクトの持ち味である「3角まくり」は、ロンシャンで最もやってはいけないことの1つなのである。

ムムム......と、皆さまも思っているであろう。これだけネガティヴな要素を抱えた馬を、皆さまは本命に出来ますか?

ところが、ですね、例えば、ですよ。グリーンチャンネルの「Ride On 22」という番組で「G1秋祭り」という企画があって、グリーンチャンネルの出演者のほぼ全員が、凱旋門賞を含めた秋のG1予想をやるのですよ。私以外の皆んなが応援の意味も込めて、凱旋門賞ではディープインパクトに◎ をつけている中、私ひとりだけ無印っていうのは、ゴーダくんだけ負ける事を期待しているようで、何とも居心地が悪いのですよ。

金子オーナーも、池江調教師も、武騎手も、私にとってはそれぞれ心から尊敬しているホースマンの皆さまでいらっしゃるのに、ロンシャンでお目にかかって「君だけ無印だったね」なんて言われたら、ゴーダくんはどんな顔していいか、わからんではないですか。

しかして、あくまでも専門家ぶって「ディープは▲以下」を押し通すか。はたまた、邪気のない顔で、デイープ頑張れ!、とか何とか言いながら「ディープ◎」と日和るか。悩みは深いのだ。

ディープがいないとしたら、◎ハリケーンラン、○シロッコ、▲該当馬なし、△プライド、△レイルリンクという、いかにも平凡な予想になるゴーダくんでした。


◆合田直弘(ゴーダ・ナオヒロ)
1959年12月27日、東京生まれ。A型。
小学校低学年の頃から父親とともにテレビで競馬観戦、中学から乗馬を始める。1982年慶応大学卒、テレビ東京入社。「土曜競馬中継」等の製作を担当後、1988年退社。海外競馬関係企業との提携を業務とする(有)リージェントを設立。NHK-BS「世界の競馬」、グリーンチャンネル「知りたいKEIBA情報局」ほか、新聞・雑誌等で海外競馬を解説。日本随一の海外通として知られる。
趣味:明るいウチから飲む、キンキンに冷えたビール。子供の持つ『明治おいしい牛乳』の入ったグラスと乾杯出来ればなお良し
特技:カメラ目線(と人は言う)
好きなタイプの馬:数奇な馬(ネタにしやすいから)
そりゃぁ、ゴーダ君も大変な立場だよね。
ディープ◎は不安だと思いながらも、▲以下を付けるいうのは、今後の人間関係、今後の競馬人生を考えると・・・

ちなみに、私もディープの馬券は買わないと思う。
買っても複勝でしょうか・・・
でも人前で予想するならお祭に乗っかるんじゃなくてちゃんと予想してほしいな。
亀田戦やW杯みたいに、安物のナショナリズムでバカ騒ぎすればよし、といったマスコミは正直見てて辟易。
むしろディープに▲を付けるのはプロとしてのプライドとして周りが見てあげたらいいのに。
実際自分もシロッコ・ハリケーンに続く3着だと思うなぁ。
武豊ブログより。

 
来週、いよいよ決戦の地へ 2006年9月21日
 
 昨日は船橋の交流重賞、日本テレビ盃をシーキングザダイヤで1着。惜敗続きの馬だっただけに、勝たせてあげられてよかった、という気持ちです。最近は競馬の合間にフランスに行っている感じで、本拠地であるはずの栗東トレセンにはずいぶんとご無沙汰してしまっています。今日ぐらいは行きたいと思っていたのですが、またしても都合がつきませんでした。関係者の皆さんに頼まれている色紙が、宿題のようにたまっているはずです。

 今週の競馬に乗ったあとは、いよいよディープインパクトが待つ、決戦の地へ行ってきます。日本中の期待が高まっているのは十分に承知していますし、ボクの気持ちもいい意味で高まっています。でも、向こうのムードはまぎれもないアウェイ。ましてや、創設以来一度も欧州以外の馬の優勝を許していない、伝統の凱旋門賞ですから、ディープインパクトに勝たせたくないというのが正直な気持ちなはずです。そこを突破してこそ、と思いますが、気負い過ぎてもいいことはありません。ディープインパクトの能力と、人馬の信頼関係を見せつけられたらと考えています。
9月24日

中京競馬場チャリティーオークション会場での
武豊のコメント。

「なんと言ってもディープインパクトですから世界一になって帰ってきたい。」
ネット競馬より一部抜粋

今週初め、10月7日のニューヨークを更に熱くする発表があった。アイルランドのリーディングトレーナー、エイダン・オブライエンが、愛ダービーと愛チャンピオンSを制した3歳の強豪ディラントーマスを、ジョッキークラブGCに出走させると表明したのである。9月9日の愛チャンピオンSを快勝して以降、凱旋門賞は回避し、BCへ向かうと語っていたオブライエン師。それもターフではなく、ダートのクラシックを目指すことになるかもしれないと、折にふれてほのめかしてはいた。その後、初ダートがBCというのは厳しいので、プレップレースを使うことを画策。当初は、相手の軽いG2ケンタッキーCクラシック出走を示唆していたが、ここへきて遂に、G1ジョッキークラブGCで腕試しをすると言明するに至ったのだ。

 BCクラシックを占う極めて重要な一戦になることは、間違いなさそうだ。
サンケイスポーツより一部抜粋
追加登録で凱旋門賞に挑む予定だった仏GIヴェルメーユ賞優勝馬マンデシャ(仏=A・ドゥロワイユデュプレ、牝3)が同日の3歳上牝馬GIオペラ賞(芝2000メートル)に回ることが決まり、馬主との優先契約で同馬に騎乗予定だったC・スミヨンはシロッコとコンビを組む。シロッコのL・デットーリはシックスティーズアイコンに戻る見込み。
>黄金旅程さん

スミヨン内心ほっとしてるでしょうね。

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