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モバイルは「いきべん」mixi分署コミュの#57.「裸の王様」

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Cash is King!

みなさんはこの言葉を聞いて何を思い出すでしょうか?
テレビで、「現金主義」という言葉がテロップに流れて、
ポケットから札束を出して、仕入れ品をどんどん買いあさる社長。
息子さんを是非、わが部屋に。と札束がちゃぶ台に置かれ、辟易する両親。
越後屋、お主も悪よのう?という定番のシーン。

ベンチャー投資も、投資先の企業が現金ゼロになったとき、
ゲームオーバーです。切ないかな、これが現実です。

ベンチャーキャピタルが、キャッシュフロー計算書を、財務諸表から推測して作り、
(銀行口座を見せてはくれないですからね。)
それを利用する目的は、バリュエーションとリスク分析です。

PL・BSにはあらわれない、その企業の存続性。
ITの場合、資産と言えるのはCASHですから非常に大切です。
利益、ノットイコール、CASH。
利益があがってもCASHがないと投資にまわして事業拡大できません。

さて、キャッシュフローは、以下の三つに大別されます。
本来の事業の利益からなる営業CF。
(↑オペーレーティングCFとかフリーCFともいいます。)
投資活動による投資CF。
資金調達による財務CF。
その総和が現生となり銀行口座に残るキャッシュフローです。

全部プラスになればいいかと思うと、そうではありません。
投資CFは自分の財産を売っているわけですし、
財務CFは将来返すために運転資金を調達しているわけですから。

一般的にアーリーステージベンチャーは、
営業CF・投資CFがマイナス、財務CFがプラスです。
投資家が期待して、企業もその期待に応じて先行投資するという図式です。

これが上場して安定成長すると、
営業CFがプラス、投資CF・財務CFがマイナスです。
これは、自分たちのサービス力アップのための先行投資は続け、
借りた借金は返しているという理想的な図式です。

しかしながら、要注意なのは投資CFがプラスになっていること。
資産売却して日銭を調達している傾向です。

事業拡大には、その仕込みである、先行投資が必要です。
ですので、キャッシュフローと相談しながら、
日銭対策のビジネスに並行して、
新規サービスへのリソース注入を考えることになります。
ただ、あまりにもキャッシュフローばかり気にすると、
思い切ったことができないかも知れません。

なので、「スナップショットではなくトレンドで。」という考え方も必要です。
1期だけで評価するのではなく、2期、3期を通じて、どのような推移をしているかという考えです。
さらに、PL表だけだと1期だけ赤を出して、他は黒というストーリーを作ることもできますが、
キャッシュフロー表を照らし合わせると、こういった粉飾も事前に見破ることができます。

ということで、まとめますと、
1.Cash is King!
2.現預金<0でGameOver
3.スナップショットではなくトレンドで
が、キャッシュフローとの付き合い方になります。

営業CFがバーンレート(燃焼比率)という見方をしますので、
現預金÷営業CFが余命です。
余命がある限り、どんな先行投資をし、どんな資金調達をするのかが、
経営者の腕の見せ所ですね。

最終回は、その腕の見せ所のひとつ、「資金調達」です。
では、モバアゲ最終回、ご期待くださいませ。

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