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ZATSU(((ONN!!! / BLICKPLASTIKコミュのBLICK IMAGE LIMITED ライナーノーツ

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参加曲の解説をする予定。
HPもちゃんと更新したいなー。

コメント(5)

ライナーノーツ

このコンピの企画する際に、興味を持って参加してくださった当時Harley&Quinの大森さん(つい先日脱退されてしまった)に問われた事があって、
「君のような絵柄のまんがなのにどうしてナスティな音楽がテーマなの?」
そう、このコンピのテーマは『ブレイクビーツ』であり、およそ僕の絵柄からイメージされると思しき所謂『アキバ系』なもののBGMは大抵ツルツルピカピカでオプティミスティックなエレクトロポップとは正反対に位置するものだ。
いや、それは…と説明したものの、相手が納得するような解答をすることが出来なかった。実際、完成したコンピを聴いていただけるとわかる通り、半数は通常の『ブレイクビーツ』とは全然違うものばっかりだった。だいいちチップチューンとか入ってるし、こうなる事をわかってて周りに声をかけたんだけど。

『錻力プラチク』は、当時漫画が描きたいのだがどうやっていいのかわからなかった時に「自分の好きなものをテキトーに混ぜてしまえ」といろいろ「切り貼り」した結果出来たものだ。
例えば主人公の『ブリキ』は、当時つきあいのあった友人から「サイボーグクロちゃん」を擬人化してみてと言われて描いたものだ。真っ黒いボディにニヒルに笑う顔、そしてあらゆるものを破壊してしまうきまぐれな猫型サイボーグ(流石にサイボーグという設定はやめたが)。黒いボディを表現するために、黒い服装でいちばん最初に浮かんだのは「ハカイダー」と「ギターウルフ」だったので、皮ジャンを着せた。日本刀を持たせたのはギターウルフが出てた映画「ワイルドゼロ」とある種その映画の元ネタのひとつであろう「シックス・ストリングス・サムライ」から。
と、キャラひとつ取ってもいっぱいネタを詰めていて、あれは全部含めて「切り貼り」から作り始めた。

気に入った曲の伴奏のみを『切り貼り』して別の曲を作る、『ブレイクビーツ』と言われる音楽が昔から好きでよく聴いていた。大抵元ネタはよく知らない洋楽のクラシックばっかだったりするのだが、スチャダラやファンタスティック・エクスプロージョンのように、自分達が昔聴いていたアニメや映画の曲を使って新しいものを作る人がいて、そういう人達に夢中になっていた(ナードコアなんて最たるもんだと思う)。元々自分の世代より前にやっていた特撮モノとかが好きだったので、あの独特の古くさい音質の上に新しい音が乗るものあ大好物だった。ブリキの舞台の『アヤカシ』が廃墟ばかりという設定も、そういう昭和っぽいオンボロ感が出したかったからだ。

この『ブレイクビーツ』の方法を僕なりにキャラクターやあの世界にブチこんだのが『錻力プラチク』だった。だからあのまんが?を観て思っただろうけど、ストーリーもへったくれもない。もっと言うと自虐的にではなく、あれは漫画じゃない。
よくいえば、DJが自分の世界を作る為に使うブレイクビーツだけのレコードみたいなもんかもしれない。
2006年にウッドマン氏より偶然CDジャケットを依頼されて以降、続けて2007年に同時に2つの自主音楽レーベルからジャケットのイラスト依頼があり、「ああ、あのジャケの!」と言われる事が多くなった。

実はその2〜3年ぐらい前にも「イメージサントラ」の事をちょっとだけ、iiyanやDJ souchouらと話していたりしたのだが、「漫画として誉められたもん作ってもないのにサントラ作ってもね…」と思って止め、その事自体もほぼ忘れていた。

ある日のコミティア後にウッドマンの例のCDの発売元、コミューンディスク代表の鈴木さん(aen,waven)や吉田アミさん(asian beauty)とお話する機会があり、その場に居合わせていたiiyanがサントラの話をし、それを聞いた鈴木さん(半ば酔いどれ)に「そういう企画は思いついたらやんなきゃだめだよ!」と熱く囃し立てられ「じゃ、じゃあ…やってみようかな」とおそるおそるはじめたものだった。

即興音響モノを多くリリースし、漫画家等他ジャンルとも強い繋がりを持つCommune Disc。
東京ではほぼ無名に近く、沖縄で唯一のエレクトロニカレーベル、LOTTI。
そして自分よりひとまわり若い世代が集うネットレーベル、Maltine Records。
その時点で関わりを持った3レーベルは、どれも出自からクセのあるレーベルだったし、この人達の組み合わせでお願いして音源を集めたら、面白いものが出来るかもと思った。
参加していただいたトラックメイカーの中で、昔から知り合いだったのは前述のLOTTI座久拓郎、DJ souchou、そしてNOBLE MAMA RECORDのトウキョーさんだけだ。
ACIDWHITEHOUSEや前述のPORTAMENTO大森さんはちょうどその頃、後輩のタカオカくんを通してお知り合いになり、今回の企画を聞いて強く興味を持ってくださった。
テクノを作る昔からの知り合いやマイミクならかなり居らっしゃるし、その人達にお願いする事も出来たのだろうが、それをしなかったのは前述の理由もあったし、4つうちの『テクノ』は確かにわかりやすいけど、ともするとイメージを限定させ過ぎてしまう。所謂漫画好きでテクノ好きが喜びそうな、ガバやエレクトロポップ的なものは断固避けたかった。

当初考えていたのは、電子音楽の老舗レーベル・TRANSONIC(現在のExTレコーディングス)が1996〜1998年頃に発売していたコンピレーションCD群。次第にテンポが早くなりビートや上モノが重く暗いハードミニマルか蛍光ばりばりなハッピーテクノしかかからなくなるテクノのフロアに背中を向け、ラウンジや過去のレコードからサンプリングされたブレイクビーツはとてもカラフルな印象で当時だいぶ気持ちが楽になった。そして、結果的には、あのコンピのように、どの曲も個性強くチグハグだが奇妙なバランスのあるコンピになったと思う。
パッケージのアイデアは2006年の夏に考えていた。夏コミになんにも出し物が無かった僕はお気に入りの曲をiTuneで選んだ「だけ」のCDRを配ろうと思ったが、そんなん渡す必然性が無いので、CDRをフリペで包んでCDRを「おまけ」にしようと思いつき、仕事場でA3コピー紙を拝借、なんか適当にあれこれ折ってたらまとまったものだ。この折り方は先に誰かが考えてて偶然僕が折り方を見つけただけかもしれないが、少なくともそれ以前に他の人がこの折り方をしてる事を観た事はない。

よくわからないまんがの、よくわからないメンツや音像の、よくわからないパッケージングで出来た内容なので手にとってくれる人も多くは無かっただろうが、ある種そういう音楽が好きな人達からはいくつか反応が来て、割と好みの曲も人によってバラけたのだがACIDWHITEHOUSEとcomcomが特に評判をいただいた。comcomは自分がDJまがいの事をさせていただく際に頻繁にかけている。

ACIDWHITEHOUSEとasian beautyは2人とも面識は無く、別々に頼んだしノイズを作ってくれと言ったわけでないが、奇しくも偶然ノイズになったので続けて並べた。
特にACIDWHITEHOUSEはこれが初ライブのテイクでこのイベントのフライヤを僕が手掛けさせていただいたので、結果的にメモリアルな要素もついた。これが遠いキッカケで「ZATSU(((ONN!!!」の元になってるとも思う。そういえばこのイベントのキャラクターは「さかなちゃん」に「ハナタラシ」だ。

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