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Alpine Markerコミュの表彰台への道 トレーニング編(6/3)

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【1週間前 6月3日(土)】

レース1週間前。最後の練習だ。本エースのダハラは裏乗鞍出場のため不在。練習コースはいろいろ悩んだ末、思い切って「本番コースを試走しよう」ということになった。
始発のスーパーあずさで上諏訪まで出撃。駅前で自転車を組んで早速スタート地点のみずべ公園に向かう。ちいさぃ。1000人も集まれるのか、この公園?

とにかくスタート地点はこの公園らしいので、スタートする。
最初は非常に気持ちの良い直線だ。でもすぐに直角コーナー。道幅も広いので、誰も居なければ30km/hで突っ込めるけど、人がわんさかいたら危険だ。また100mくらいいくと左直角コーナーそしてすぐに斜めに左折。この辺りも危険だ。路面も良くない。しばらくは道なり。湖畔の道に出ると、ところどころレンガが埋めてあって、パヴェ(石畳)状態。う〜ん、振動がたまらん。そしてすぐに釜口水門。ここは普段は歩道でタイル張り。滑りそう。車道との段差もあって危険だ。

水門を渡ると、湖畔の国道に出る。ここから本格的にスピードが出せる。この日は試しにどこまで出せるかやってみた。35km/h。う〜ん、まだまだ行ける。40km/h。心拍爆発。このスピードだと少ししか引けません。後ろも千切れてる。37,8km/hくらいに落として先頭交代。本番もこのくらいかな、という感触を掴む。

そしていよいよ上川沿いの通勤バイパスに入る。が、入口が非常に分かりにくいし、一方通行。ここも橋を渡った直後の下り直角カーブでかなり狭い。超危険。
上川沿いも最初は2車線でスピードをだせる。しばらく走れたが、1車線になると同時に一方通行。幅も車がやっと1台分。とても自転車は走れない。本番コースは断念し、対岸の道路を走る。

通勤バイパスの名の通り、ここも車がビュンビュン通る。自転車は場違いだ。車のプレッシャーを受けながら40km/hで走り続けるものの、ヒラヤマが切れ、64、アライもスピードを維持できない。区切りの良いところで車をやり過ごす。おいおい20台くらい後ろに連なってるよ。。。
その後も自動車に追いかけられながら、必死に茅野駅周辺までたどり着く。かなり消耗。
ここからだんだん上り始める。第2チェックポイントとなる運動公園まで来た。ここでトイレ。

運動公園からはいきなりの急勾配。300mくらいで短いけど、かなり足に来る。アウターは無理。急坂を上ってしまうと、今度は非常に緩やかな上り基調の道がまっすぐにつづく。
風が強い場合にはここも先頭交代した方が楽だろうけど、さっきの坂でばらけそう。本番はどうしますか?

ここからは本当に淡々と上り坂が続く。そして徐々に坂がきつくなってくる。
一週間前だけあって、試走している奴らもちらほら見かける。
みんな辛そうだ。我々の方が経験値は高そうだ。抜かすときはスピードをあげ、わざと涼しい顔をしていかにも余裕そうな声で元気よくあいさつしてパスことを心がける。「こにちわ〜」

基本的には64と併走。
少し坂が急になった。心拍は170をキープ。しばらくすると少し緩やかになった。ここで心拍を落としては練習にならない。170をキープするためスピードは少しアップ。ここで64が遅れ始める。

64は心拍計をつけていないので、きっと絶対的な強度がわからないに違いない。急坂が終わって苦しいのは分かるが、カラダ的にはもう少し追い込めるはずなのだ。なのに感覚的に自分で追い込むことをやめてしまっている。「甘え」発覚です!
とりあえず、ここは千切って見過ごすが、あとで説教したのは言うまでもない。
「なあ64。自分を甘やかしていたんじゃぁ優勝はできないぜ」

最高地点でヒラヤマを待ち、いったん農場まで引き返して休憩。
売店では農場で採れた野菜や地場産のいろいろな食べ物を売っている。
アイスでも食べようかと思っていると、不思議なラベルのペットボトルを発見。
ラベルには「三杯酢 黒酢使用 ところてん」とある。飲み物なのか?

疲れているので、酸っぱいモノはもってこいだ。300円と多少値段は張るが思い切って購入。飲んでみる。思ったほど酸っぱくはない。味は思いっきりところてん。触感はウィダーインゼリーを少し柔らかめにした感じ。
う・ま・い!旨いです〜!
同じく購入したヒラヤマも絶賛。
佐田岬に行く途中の道の駅で食べた「じゃこカツ」につづく今年のヒット商品確定!製造元はエム産業。最高!
さらに2本買い足して、おみやげにしました。

休憩を終えて、再度1kmくらいの道のりを上り、いよいよゴールまでの鉢巻道路を走る。基本的には下り基調。最初の下りでは特にスピードがでる。アウタートップを使い切る。
しばらく行くと上り基調に。これが結構足に来る。その後も下り基調と上り基調の繰り返し。徐々に乳酸がたまる。5kmなんてすぐかと思っていたけど、想像以上に長く感じる。ようやく富士見高原にたどり着く。ゴールはどこだ?鹿の湯の入り口を曲がったところかな?とりあえず試走は終了。

時間は既に13:30。腹減った。昼ご飯を食べに富士見高原スキー場レストハウス内にある「花鳥野(はなどや)」というそば屋まで登る。しかしここの上りはかなりきつい。本日の最大勾配。アタックを試みるがすぐたれた。

そば屋について、とりあえず来週のレースの時にお世話になるラクーンに電話して、試走に来て花鳥野いることを伝える。そしたらラクーンのイチローさんがちょうど今花鳥野の2階でそば打ちのバイトをしているという情報をゲット。早速会いに行くとあと20分くらいでそばが打てるということで、打ちたてを食べることを勧められる。そうしましょう。

と、打ちたてそばを待つことに。手持ちぶさただ。喉が渇いた。ビールがありますね〜。どうしますかね〜。いっちゃう?いっちゃいますか?「ビール2本!漬け物も!」」
あ〜甘いですね〜我々。本当は甲府や塩山あたりまで走るつもりだったんですがね〜。半分も走ってないですね。こんなんで優勝できるのでしょうか?本日はこれで終了!

そしていよいよやって参りました「きのこそば」。やはり打ちたてのそばは旨い!

帰り道ラクーンに寄って、来週のレース当日の朝食内容と時間を決めて、コーヒーをいただいて帰路につく。
小淵沢までの下りは75km/hでぶっとばしました。

帰りの電車で64が一言。
「今日の練習で確信したね。優勝を。」
試走に来ていた奴らを見て負ける要素が見つからないということらしい。
って、おい、10人もいなかったのに、なぜそこまで言い切れるんだ!

コメント(4)

【1週間前 6月1日(木)午後】

今週末はだはらさんは裏乗鞍のレースなんで、参加者はアライ、ひらやま、46の3人。
練習プランが届く。
1.奥多摩湖〜柳沢峠(ちょうど40キロぐらいで、登り区間が10数キロと本番コースに近い感じ)
2.荒川練
3.本番コースの試走

当然1だろう。3はギャグで書いてきたな。「1か3でしょう。」と返事を出す。
しばらくして、「3に決まりました。回数券買っておきます。」との返事が。
マジですか?わざわざ諏訪まで行くんですか?
どうも他のメンバーと46では意識の違いが大きいな。さすがに普段からレーパンに身を包まれてるだけあって、心もピシッとしてるようだ。


【1週間前 6月3日(土) 天候:晴れ】

7:00。新宿集合。今日はトレーニングなんで通常装備(チノパン)。スーパーあずさに乗り込み9:15上諏訪着。諏訪湖西側にあたる下諏訪の本番スタート会場へは自走で。
ここがスタート会場?とびっくりするぐらい小さい公園。遊具もいっぱいあるし。ホントに1000人も集まれるのか?

いざ、試走開始!
燦々と照りつける太陽を浴びながら、まずは諏訪湖沿いを軽快に飛ばす。風もあまりなくいい感じだ。本番も風がなければ助かるな。何度かカクカク曲がりながら水門を通過し、諏訪湖南側へ。こっからは道幅も広く、本番は走りいいだろう。次第にペースが上がり始め40km/h前後で落ち着き、このペースを維持したまま諏訪湖東側にまわり更に邁進。
いよいよ諏訪湖から離れ、茅野方面に向かう川沿いの一方通行道路、通称「通勤バイパス」へ。本番ではここを逆走するが、さすがに今日それは無理なので、川の反対側にある逆向きの一方通行道路へ突入。ここでもアライのガリ引きが始まり35〜40km/hを計時。橋の下を抜けるのに下って登ってなので、足にくる。つらい。
やっと通勤バイパスを突破し、登り区間スタート地点の運動公園でトイレ休憩。
恐る恐る聞いてみた。「本番でもこのペースですか?」「さすがに40で行くと保たなそうだね。」「そうですよね〜。(ほっ、助かった。)」
まだ半分しか来てないのに、かなりのダメージを負ってますよ。大丈夫かな?

さて、いよいよ登り区間。気温もぐんぐん上がり、30度近くありそうだ。空は相変わらず晴れ渡っている。う〜ん、暑いけど気持ちいい。
登りが始まるとすぐに急勾配の坂が待ち構える。いきなりか〜と思うも、そんなに距離はなく、その後は緩やか〜な平坦と言っていいぐらいの登りが結構つづく。
柳沢の信号を過ぎたところから勾配がアップ。最初20km/h弱で飛ばしてたものの、みるみる17,16,15とペースダウン。やや勾配が緩くなった区間でもペースを戻せないでいると「ペース落ちてますよ、エース!休んじゃだめですよ!」とアライから激しい檄が。鬼め〜。四国2日目、山ちゃんが焦燥しきった顔で中村駅に滑り込んできたのがわかるよ・・・

さて、登りに入ってからはアライについていくのがやっとでコースをあまり覚えてない。何のための試走だか?
で、いつもの如くふとももをパンパンにしながら、何とか頂上まで辿り着き、ちぎれたひらやまを待つことに。本番ではクエン酸を適度に補給して、乳酸除去に努めなければ。
ひらやま合流。登り区間の途中にあった八ヶ岳農場まで戻ってミルクタイム。
この農場では思いがけず運命の出会いが。そう、「ところてんドリンク」との。
アライ、ひらやまのツボにはまったようで、本番のボトルに入れて飲むかぐらいの勢い。お土産も買ってたし。そんなにうまいかぁ?

登り区間に入ってから、チラホラ諏訪圏参加者らしきローディーやMTBを見かける。この農場からもよく見える。押して歩いてるのもいたな。速そうなのも何人かいたが、明らかに個人選手っぽい。こりゃ楽勝かなと自信を深める。

しばしの休息後、頂上地点まで戻り、あとは下り区間。60km/h近いスピードで軽快に風を切って進むも、しばらくするとまた登りに。ギアをアウタートップからローまで一気に落として何とか踏破。したのはいいものの、こっから細かいアップダウンの繰り返しでペースは30km/hを下回る。純粋に下りが続くのかと思ってたが、いやはや。残り3キロぐらいからはほぼ完全な下りでかっ飛ぶ。最後の左直角カーブでグレーチングにタイヤをとられ、あやうくこけそうに。くわばらくわばら。


練習後、アライからお叱りを受ける。「エース!甘えが入ってますよ!勾配が緩くなってもペースが上がらないから、心拍が160台に落ちてましたよ。」「・・・(そりゃお前の心拍だろうが!)」「心拍は嘘つきませんから!」「買っちゃうしかないでしょ!」


今日は信号待ちとかで止まった時に休めたけど、本番はつらそうだな。まぁ、だいたいのペース配分はつかめたような気がする。特に、最後の下りの中にアップダウンが結構あることがわかったのは収穫だった。
でも、本番は温存しすぎてゴールを迎えてしまいそうな気もするなぁ・・・
【1週間前 6月3日(土)夕方 天候:曇】

諏訪での試走を終えて帰路につく3人。
今日はこれ以上チャリに乗るつもりはないので、輪行バックに入れたまま家まで帰ろう。新宿からだと電車が混んでそうだから八王子から京王線に乗〜ろおっと。と言うことで八王子で途中離脱。
京王八王子まで5分ほど歩いて、いざ電車に乗り込まんと勇んで改札まで行くと、なぜか人がごったがえしてる。まさか?と思っているとアナウンスが。「人身事故が・・・。いつ動くか・・わかりま・・せん・・・」ガーーン!

さて、どうしたものか。わざわざJRまで戻るのも面倒くさい。こっからでは座れないだろうし。ふと、蕎麦屋と帰りの電車でのアライの言葉がリフレインされる。「甘えが入ってますよ!!」
くそっ、うるせーな。わかったよ、自走して帰ればいいんでしょ。

空模様が怪しく、今にも雨が降りそうだ。そうなる前に急いで帰らねば。うちまでは国道20号をひた走れば着くので、道に迷う心配もないだろう。
いざ、出発。
ひたすら攻めるのみだ!おらおら〜としばらく行くと、何故か標識が「立川駅」とかに変わってる?えっ?何で?道なりに行きゃいいんでないの?あれれ〜?
まぁ、間違えてしまったものは仕方がない。戻るのもしゃくだし、要は右に曲がれば新宿方面に向かうはずだ。と裏道に突入。しばらくして、ラッキーにも東八道路へ。
ここから再度攻める、攻める!で無事、帰宅。
予想外の平地練をこなしてしまった。まあ、いい。人が見てないところでもこっそり練習してるってところがかっこいいではないか。さすがエース。♪チャチャチャチャッチャーチャッチャーー。46のレベルが上がった。
よしよし、これでまた一歩、アライに近づいたはずだ。ふふん、そのうち登りで背中を押せるぐらい速くなってやる。

帰宅後、地図をチェック。
あ、1回右折しないといけなかったのか・・・そんなん知らんがな。
【1週間前 6月3日(土)】
<試走中>
〜平地区間で〜
『ダメだ!やっぱりついて行けない。』
『ってゆうか、おまえらガリガリやりすぎなんじゃねえの?』
〜登り区間で〜
『分かったよ、分かったよ。君たちは早いよ!オレはオレで自分なりにコンディション上げていくから先に行っていいよ。うん、オレは「4番目の選手」だから気を使わなくていいよ。』
〜峠の頂上で〜
『いつもいつも、峠の頂上で待っててくれてありがとう。でもやっぱり農場じゃなくて、あくまでも「峠の頂上」だったのね。ちょっと農場で待っててくれているんじゃないかって期待したけど・・・えっ、これから農場に戻って休憩するの?ってことは、またここを登るってこと?うん、いいよ、いいよ。今日はトレーニングだからね。・・・でっ、でも、ちょっとまだホイール換えてないんだよね・・・・』

これが、1週間前試走途中のオレのおおよその心情である。
(トレーニングの詳細な様子については、アライと46の書き込みをご覧ください。っていうか、苦しくて、つらくて、情けなくて・・・よく覚えていないのが本当のところです。あっ、でも「三杯酢 黒酢使用 ところてん」と「イチローさんが打ってくれたのきのこそば」がおいしかったことは覚えてるよ。)

<帰りの車中>
ここでもオレの頭の中は「いかにしてホイールを買うことをうちの奥さんに許可してもらうか」という問題で一杯。決戦用ホイールを持っているアライに聞いてみても、やはりホイールが違うと差が出るらしいとのこと。もはや、今のオレはその「差」に賭けるしかないのだ。
オレは、自分にプレッシャーをかける意味でもアライにこう言った。(この時にはもう、プレッシャーのかけどころが全く違っちゃってますね・・・)
『明日、なるしま行ってホイール買っちゃうかも知れない。』
これで、ニューホイール購入までのタイムリミットは、あと24時間ということになった。(カチ・カチ・カチ・カチ)

そんな時、うちの奥さんから携帯に電話が入る。
うちの奥さん:『いま、ミキ(奥さんの妹)と吉祥寺か阿佐ヶ谷で飲もうかって話してるんだけど。どうする?疲れてるんだったらいいけど・・・』
オレ:『行くよっ!』
うちの奥さん:『ダイエットはいいの?』
オレ:『あっ、焼肉はダメだけど、焼き鳥ならいいよ。』(これがオレの最低ギリギリの自制心。)
よしっ!これからビールを散々飲ませて酔っ払ったすきに、一気にカタをつけてやるぜ!ウヒヒッ!

<阿佐ヶ谷の焼き鳥屋にて>
う〜ん、妹がいることもあってなかなかホイールの話を切り出せない。焦ってきたオレは、どんどん酒とつまみが進んでいってしまった。
オレ:『どう?本番向けてだいぶ体が引き締まってきたでしょ。後は精神力(とホイール)だけだね。あっ、そう言えば、かの大山倍達が言ってたっけ、『男がここぞという時の精神力を養うためには、日頃から生肉を食え!』ってね。お兄さん!ビールとレバ刺しちょうだいっ!』
オレ:『ウルリッヒって言うトップレーサーがいるんだけどさ。オレとベスト体重が一緒なのに(身長は全然ちがうけど)、峠をガンガン登って行くんだよ。さすがツールを目指す者は違うよね。(あとホイールも違うんだよね。)あっ、お兄さん!ビールおかわり。それから九州地鶏のマヨネーズ焼きもねっ!』
こんな調子で、オレはニューホイール購入のことを言い出せないまま自滅していった。その後の記憶は遠い彼方。ただひとつ覚えていることは、店を出た時はすでに自転車を漕ぐ余力も残っておらず、輪行袋のままタクシーに乗って帰ったことだけ。(泣)

<そして翌日>
ホイールを買いに行くどころか、すっかり二日酔いで昼過ぎにやっと目が覚めたオレ。
『あ〜、もうこんな時間だ。今から説得するって言ってもなぁ。』
そこに突然、奥さんからこんな言葉が・・・
『あれっ、今日、自転車屋さんに行くんじゃないの?行くなら早く行っちゃえば。』
お〜!いつの間にか許可されている!きっと昨日、オレはベロベロになりながらもこんなことを言ったんだろう。
『今度のレースに参戦する連中の99%は、それなりのホイールをつけているはずだ。オレを残りの1%にしといて、お前は恥ずかしくないのか!』
または、こんなことを言って説得させたのかもしれない。
『オレがニューホイールさえ手に入れることができれば、アルペンマーカーは必ず優勝する!いやっ、世界だって夢じゃない!』
まあ、そんなこと今はどうでもいい。とにかく、奥さんの気が変わらないうちに買ってこよう!オレは、早速なるしまへと向かった。大金を握り締めて!

<なるしまフレンドにて>
どの店員さんもみな忙しそうで、なかなか声をかける隙がない。時間ばかりが過ぎ去っていく。
『う〜ん、迷うなぁ。』
ホイールを買うことばかり考えてきたけど、実際、何を買うかまでは考えてなかったオレ。
そこに、アライが登場。
『ホイール買うんすか。』
『うん。買っちゃうよ。(アルペンマーカーの優勝のためにね。)』(筆者注:なぜか、この時は既にオレの頭の中に「オレが新しいホイールを買う=アルペンマーカーが優勝する」という図式が出来上がっていた。「4番手」という位置づけは変わらないのにね。)
よしっ、アライの登場によっていよいよオレの決心も固まってきた。やっとのことで店員さんを一人捕まえる。
『ホイールを買おうと思ってるんだけどね。でも、コレ(日本が世界に誇る自転車パーツメーカーのやつ)とアレ(ツールなんかで黄色いクルマを走らせているメーカーのやつ)で迷ってるんだけど・・・』
店員さん:『どっちかと言えば、「コレ」の方は固い感じでレースでも十分使えます。「アレ」は、一般向きで「乗りやすい」という感じですね。お徳感という意味では、「コレ」の方がお勧めですかね。(さすがなるしま。あえて安い方を勧めるとは。)ところで、用途はなんですか?』
オレ:『う〜ん。決戦用というか・・・やっぱりヒルクライムで効果を発揮できるのがいいなぁ。でも、平地でも早く走りたいね〜。長い距離走っても疲れないほうがいいし〜。いつ走っても、どこ走っても、どれだけ走っても「これはいい!」と思えるやつがいい!』
店員さん:『(ちょっと困った様子で・・・)そう言われてもね〜。まぁ、お金持ってるんなら見た目で高いの買ってもいいですけどね。』
オレ:『じゃぁ、今日は(奥さんの許可を得て)お金をいっぱい持ってきたから、高い方の「アレ」をください。(大人買いしに来たんだし。)』
結局、オレは「奥さんの許可を得ているという太っ腹感」と「見た目のカッコよさ」で、「ツールなんかで黄色いクルマを走らせているメーカーの<黒いスポークの中に1本だけ赤いスポークが混ざった軽量ホイール>」を選択した。
どうせならスプロケットまで買ってやろう!なんせ今日は奥さんの許可を得て「大人買い」しに来たんだし。
オレ:『あと、スプロケットをつけてください。もちろんDURA-ACEでね。』
店員さん:『歯数はどうしますか?』
あっ、このホイールに27Tなんて言ったらさすがに恥ずかしいかも。やっぱ25Tにするべきなのか。(筆者注:ちなみに現在のホイールには、ちゃっかり27Tがついてます。)
オレ:『やっぱり、みんな25Tを選択するんですよね。』
店員さん:『そうですね。やっぱりみなさん保険で25Tをつけられますね。』
ホ!ホ・ケ・ン!おそるべし、なるしまの客!
オレ:『じゃぁ、ボクも25Tで!』
言ってしまった・・・

ともはどうあれ、こうしてオレは、見事、ニューホイールをゲットしたのだった。

さっそく、自分の自転車にニューホイールをつけて、ニヤニヤ眺めているオレ。
そこにわが“やさしい”奥さんが登場。(この時は天使に見えた。確かに・・・)
奥さん:『あ〜、今度のホイールは黒いんだ。カッコいいね。』
オレ:『だろっ、でも黒いだけじゃないんだよ。スポーク1本だけ赤いんだよ。』
奥さん:『わ〜、ホントだっ。速そうじゃん。』
オレ:『これで、今度のレースは勝負できるよ。うん、(うちの奥さんの期待に応えられるよう)頑張るよ。そんなことより、ゴハン、ゴハン。』
お〜、我ながら、美しいまでの夫婦の会話・・・

<後日談>
実は、これを書くに際して、オレは奥さんに確かめておかなければならないことがあった。
それは、どうしてホイールを買うことを許してくれたかということだ。
オレ:『ねえ、結局のところさぁ。オレがどうしてホイール買うことを許してくれたの?』
奥さん:『えっ、許してないよ。』
オレ:『まっ、マジ!だって、あん時、自転車屋行ってくればって言ったじゃん!』
奥さん:『(落ち着いた口調で)ただ、自転車屋さんに行きたそうにしてたからそう言っただけで、ホイール買っていいなんて一言も言ってないよ。・・・ずっと許さないよ。』
オレ:『えっ、え〜!(やっぱコイツは悪魔だ・・・)』

(ホイールゲット大作戦編 完)
みんなほとんど走った話オンリーなのに
ホイール話に徹してるよ〜。
仕事中に笑いをこらえるのが大変です。
ひらさん、奥さんとなかよしですね〜^^

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