おじゃまします。 前からROMさせていただいてましたが、今回初めてカキコします。 トピ主様、これからKAYAKを初体験される予定とのことですが、 私としては、 "See See The Sun"、"Merlin"、"Close To The Fire" の3枚をお勧めします。 お勧めというか、もしKAYAKを1枚聴いてピンとこなかったとしても、見切りを つける前にこの3枚だけは聴いて欲しいと思います。 KAYAKは沢山アルバムを発表していますが、年代によって雰囲気が全然違います。 短くまとめると、1st"See See The Sun"が一番プログレしていて、2nd、3rdと だんだんポップになっていき、4th"The Last Encore"を最後にプログレッシヴな部分を 担当していたともいえるPim Koopmanが脱退します。そして、5th"Starlight Dancer"以降は さらにポップな方向に進んでいくのですが、何故か突然シンフォニックロックの名盤 ともいえる"Merlin"を発表し、最後にライヴ・アルバム"Eyewitness"を発表した後、 70年代・80年代のKAYAKの幕を閉じます。 2000年には"Close To The Fire"で再結成。Pim Koopmanも復帰し、プログレ的な 要素もたっぷり入り、捨て曲一切無しの最高傑作ともいえる作品となりました。 しかし、その後、VocalのMax Wernerが脱退し、元VandenbergのBert Heerinkが 代わりに加入した後の、"Night Vision"、"Merlin - Bard Of The Unseen"では、 彼のVocalを生かしたHR/HMな味付けの曲が多くなっています。
と、駆け足で書いてしまい「ちょっと違うよ。」という部分もあるかもしれませんが、 "See See The Sun"と"Eyewitness"を両方聴いて「これ、ホントに同じバンド?」と 感じた方もいるくらい雰囲気が違いますので、シンフォファン、プログレファンの方に お勧めするとしたら、私としては前記の3枚です。 最初に、"Kayak(Second)"とか"Starlight Dancer"と"Phantom of the Night"の2in1 あたりを聴くのは、入り口としてはあまりよくないと思います。これらが中古屋などに 並んでいて購入しやすかったので聴いたけどピンとこなくてKAYAKから撤退して しまった人に、"See See〜"、"Merlin"、"Close To〜"の3枚を聴かせたところ、 またKAYAKを聴くようになってくれたということもありました。
入り口としては、前記3枚をお勧めしますが、KAYAKファンの方々で好きなアルバムは?と いいますと、"Royal Bed Bouncer"、"Periscope Life"あたりのポップというか 親しみやすいメロディー満載のアルバムのほうが人気があるようです。 私もグッとKAYAKの魅力に惹かれたきっかけは何かなと考えると、"Merlin" A面の 組曲よりも、B面最後の2曲でした。メロディーの良さというか曲から感じられる 何か愛みたいなものに惹かれました。 テクについてですが、"See See The Sun"を「ヘタクソなイエス」と表現された方 がいまして(苦笑)、確かにそれもまんざらハズレではないとは思いますが、 テクよりも別の部分にKAYAKの魅力はあると思います。
すいません。
上のコメントに追加コメントがあります。
1988年頃に「Starlight Dancer」と「Phantom of the Night」の収録曲に時間の関係で3曲カットされた「Original Tapes」というCDがリリースされてました。
アルバム完全収録では上の「Royal Bed Bouncer」が最初ですが・・・