「Blue River」 Columbia Records C31062 (Produced by Norbert Putnam. Eric Andersen (acoustic guitar, piano and harmonicas). Guitars: Andy Johnson, Eddie Hinton, Grady Martin. Bass: Norbert Putnam, Mark Sporer. Drums: Kenny Buttrey, Jim McKevitt, Richard Schlosser. Perussion: Gerry Carrigan, Kenny Buttrey. B- 3 Organ: Glenn Spreen, David Briggs. Accordian: Kevin Kelly. Steel Guitar: Weldon Myrick. Dobro: David Bromberg. Vibes: Andy Johnson, Farrel Morris. Piano: Deborah Green Andersen, David Briggs Woodwind and string arrangements: Glenn Spreen. Background vocals: Joni Mitchell, Eric Andersen, Deborah Green Andersen, Florence Warner, The Jordanaires, The Holidays with Temple Riser). Columbia Records 1972. Columbia CD CK 31062, 1988. Columbia Sony . Remastered re-issue, Sony Legacy, 1999 CK65696 includes 2 bonus tracks: Charlie McCoy, dobro). Blue River was recorded in 1971 in Los Angeles, San Francisco, Nashville, and New York. Mixed in Nashville. Cover Photo: Don Nelson.
1. Is It Really Love At All 2. Pearl's Goodtime Blues 3. Wind and Sand 4. Faithful 5. Blue River 6. Florentine 7. Sheila 8. More Often Than Not (David Wiffen) 9. Round The Bend Re-issue bonus tracks: 10. Come To My Bedside 11. Why Don't You Love Me (Hank Williams)
トラックに目を移してみよう。両面の冒頭を飾る「Is It Really Love At All」「Florentine」を聴き始めると、作業を止めてステレオの前でボーっと優しい音の中に包まれていたくなる。まるで儚い夢の中に居るような時間が、ゆっくりと流れていくようだ。前者はエリックの抑制が効いた歌唱が素晴らしく、後者はイントロの優しすぎるオルガンの音でもうどうでも良くなってしまう。このアルバムは全体的にゆったりとしたリズムというか流れを持った曲が多いが、その中でアクセントとして働いているのが「Pearl's Goodtime Blues」。亡きジャニス・ジョップリンに捧げられたと言われるこのナンバーを聴くと、エリックが果敢にR&Bなどに挑戦してきたのが無駄では無かった事が分かる。そして荘厳ささえ感じるタイトルトラックは、語り尽くされてはいるものの、やはりジョニ・ミッチェルの空に舞うようなコーラスワークがエリックの世界に美しい華を添えている。「More Often Than Not」は当時の新鋭SSWだったDavid Wiffenの作品だが全く違和感無く収まっている。アルバムを通して聴き終わると、個別の曲のハイライトはあれど全体を貫く流れの豊かさをとても感じる作品であり、そこに”川”というタイトルを付けるエリックの感性に、個人的にはただただ共感するのみである。
最後にジャケット等の話を。本作のオリジナル盤は和紙を思わせる荒い質感のジャケットが印象的であるが、中に入っている青いインナースリーヴがまた興味深い。「ストップ」とでも言う風に手を向け横を向いているエリックの写真が、これまたファン贔屓ではあるがたまらなくカッコ良いのである(笑)。その下には「THERE WERE NO SIGNS」と題された短い詩が掲載されている。またその裏には波の写真の上に歌詞が掲載されており、これを眺めながら本作を味わうというのもまた格別な感じがする。 リマスターCD発売の際には2曲が追加された。初期の代表作「Come To My Bedside」の再演と、敬愛するハンク・ウィリアムスの「Why Don't You Love Me」。未聴なので実は今CDを購入するか悩んでいるのだけれど(苦笑)やっぱり聴いてみたい選曲ではある。