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エリック・アンダースンコミュの2:「'Bout Changes 'n Things」

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「'Bout Changes 'n Things」
Vanguard Records. VSD79206 (stereo)
(Acoustic version. Eric Andersen accompanying
himself on acoustic guitar and harmonica.
Debbie Green, 2nd guitar. Harvey Brooks, bass)
Recorded in New York. Vanguard LP VRS- 79206, 1966.
Vanguard rerelease CD VMD 79206, 1993.
Cover Photo: Joel Brodsky.

1. Violets of Dawn
2. The Girl I love
3. That's Alright Mama (Arthur Crudup)
4. Thirsty Boots
5. The Hustler
6. Cross Your Mind
7. I Shall Go Unbounded
8. Champion at Keeping Them Rolling (Ewin McCall)
9. Hey Babe, You Been Cheatin
10. Blind Fiddler
11. Close The Door Lightly When You Go
12. My Land Is A Good Land

 古いギブソンのアコギを抱えて歌うポートレートが印象的な2枚目は、エリックがフォークに限らない音楽性の幅を見せた魅力に溢れる1枚だ。デビーに加えベースにハービィ・ブルックスを迎えた布陣は、弾き語りでは収まらない彼の世界を豊かに伝えてくれる。「ブルー・リヴァー」などでしか彼の歌唱を知らないリスナーはこのアルバムでの彼の奔放で表情に富んだ歌唱に驚いてしまうだろう。実際に”普通のフォーク・アルバム”だと決め付けて聴いたワタシは本当に驚き、改めて彼を好きになってしまったという経緯がある。前作での緊張感がある世界も悪くはないが、何より本作はエリックが良い曲を書いて、そして良い歌声を聴かせてくれる。揺ぎ無い初期の代表作!

 1曲目「Violets of Dawn(夜明けのすみれ)」はブルース・プロジェクトの名盤ライブでもカヴァーされた事で有名だが、デビーの少しシタールみたいな雰囲気のセカンドギターも印象的な作者自身のヴァージョンがやはり味わい深い。エルヴィスの初期の代表作、そして英国フォークの巨匠イーワン・マッコールの曲も取り上げているが、臆することなく若さと勢いで仕上げているのが正直楽しかったりもする(笑)。そして何といっても印象に残るのが、現在までエリックがステージでも取り上げている「Thirsty Boots」。弾き語りの特性を生かし、自在にリズムやスピードを操りながら、彼が愛する放浪の風景を語る曲。この奔放さこそが初期の彼の最大の魅力だろう。

 他にもとても穏やかだがどこか明るい佳曲が並ぶ。「I Shall Go Unbounded」や、少しカントリーっぽい「Close The Door Lightly When You Go」、タイトルからウディ・ガスリーへのオマージュともとれる「My Land Is A Good Land」等聴き所は本当に多い。少しでもエリックに興味のある方には、是非オススメしたい。自分にとっては宝物のような1枚である。

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