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http://mainichi.jp/articles/20160603/k00/00m/030/036000c?fm=mnm

パキスタン「妻を軽く殴る」認める法案 反発が広がる 

毎日新聞2016年6月2日 19時31分(最終更新 6月2日 19時31分)

政府機関イスラム・イデオロギー評議会が法案まとめる

 【ニューデリー金子淳】パキスタンのイスラム法学者らで作る政府機関イスラム・イデオロギー評議会が「妻を軽く殴る」権利を夫に認める内容の法案をまとめ、国内で反発が広がっている。法案はあくまでも「提言」にとどまり、審議の見通しは不透明だが、インターネット上では「不合理な法案だ」と批判の声が上がっている。

 評議会は宗教的立場から政府や議会に助言する機関。地元メディアによると、2月に東部パンジャブ州議会で可決された家庭内暴力などを禁じる女性保護法が「非イスラム的」だとし、対案として問題の法案が作られた。

 法案は、妻が夫の望まない服装をする▽宗教的理由以外で性交渉を拒否する▽見知らぬ人と会話したり、他人に聞こえるような大声で話したりする−−などの場合、夫は「妻を軽く殴ることができる」としている。

 これに対し、大手英字紙ドーン(電子版)は「妻の代わりに殴っていいものリスト」と題し、「汚れたカーペット」などをたたくよう勧める風刺記事を掲載。ネット上では「私を軽く殴ってみなさい」と題して女性の写真や怒りの声を投稿するキャンペーンが広まった。キャンペーンを始めた南部カラチの写真家、ファハド・ラジパル氏は「宗教や人種に関わらずあらゆる女性の権利向上を目指して始めた。現実を変える手助けになってほしい」と期待する。

 パキスタンでは2014年、女子教育の拡充を訴える少女マララ・ユスフザイさん(18)がノーベル平和賞を受賞したが、女性の権利向上は今も大きな課題となっている。

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